【EICMA2018現地速報】ヤマハがナイケンGTや300ccの3輪など新型モデルを続々発表

掲載日: 2018年11月06日(火) 更新日: 2018年11月06日(火)
この記事は2018年11月6日当時の情報に基づいて制作されています。

2018年11月5日(日本時間11月6日深夜)、イタリア・ミラノ市内でヤマハがミラノショーに先駆けたプレス向けカンファレンスを開催した。ヤマハ発動機の日高社長を筆頭に、ヤマハヨーロッパの首脳陣が続々と登壇したカンファレンスでは、前二輪・後ろ一輪のLMWモデルの新機種をはじめ、テネレ700、R125、XSR XTributeまで幅広いカテゴリで新型モデルを発表された。ここからはダイジェストでカンファレンスに模様をお届けする。

カンファレンス冒頭で登壇したのはヤマハ発動機の日高祥博社長。2013年に「Revs your Heart」というブランドスローガンを掲げて以来、熱い情熱を持ってチャレンジを続けていることをアピールした。

まず登場したのは300ccのブルーコアエンジンを搭載した新しいLMWコンセプト「3CT」だ。中間排気量帯の3輪モデルとして開発が進むモデルは、3輪需要の高い欧州では大きな注目を集めそうだ。

注目の新搭載技術は、チルトロック・アシストシステムだ。これは停車時などに、前二輪が直立状態を保持できる機能と思われる。写真がブレていて申し訳ないが、↑の写真を見ていただくと3CTは停車状態でサイドスタンドを使わずに直立している。

チルトロック・アシストは、トリシティシリーズでは採用されていない技術だが、ピアジオ社の3輪スクーター「MP3」などではすでに同様の機能が採用されている。トリシティに比べて車体が大柄で、車重も増える300ccモデルではこうした装備の有無によって日々の使い勝手にも影響するはずだ。

続いて登場したのはXMAX 300「IRON MAX」だ。2015年の発売以来販売台数を伸ばしているXMAXは、125、250、300、400のシリーズ合計では昨年だけで世界で3万台以上を販売。IRON MAXはアルミ製フットレストや特別色でドレスアップしたモデルだ。

続いてR125(左)とR3が登場。欧州の若年層向けライセンス区分に対応したスーパースポーツモデルで、先ほど新型が発表されたばかり。

R125がステージをあとにして、すぐさま登場したのがR3 GYTR。

FIMのWSS300のレギュレーションに適合した完全レースモデルで、前後オーリンズサスやアクラポヴィッチにエキゾーストシステムなどを備えている。このマシンで登場したのは、WSSでヤマハのチームに所属するGalang Hendra Pratama選手。ヤマハはこうした演出でモータースポーツの裾野を広げる精力的な活動をアピールする狙いだったようだ。

そしてついにこの日の目玉のひとつNIKENのツーリングモデル「NIKEN GT」が登場!

大型スクリーンやパニアケースを装備した本格ツアラーモデルがNIKEN GT。

スクリーンが大型化されたほか、ヒートグリップも装備している。

サイドにはパニアケースが追加されて長旅にも配慮。また大型グラブバーも装備されており、タンデムランも考慮した設計であることがわかる。

日本国内で開催された試乗会でも、ツーリングモデルとしての実力が高いと評価されたNIKEN。その長所をさらに伸ばすモデルの登場だ。国内販売の予定は未発表。

各車の紹介の前にはプロモーションムービーが流れ、その後実車が登場するカンファレンス。往年の名車XT500が登場するムービーにはよく似たカラーリングのXSR700の姿が。

こうして発表されたのがXSR「XTribute」だ。ツインショックオフロードの名車XT500のカラーリングをXSRのボディで再現した1台。この角度からは見えないが、ハンドルはブリッジ付きのビンテージタイプを装着している。

 

カンファンレンス終盤、満を持してテネレ700が登場。テネレ700については速報レポートを公開しているので詳細についてはそちらで。

カンファレンスの最後に登場したのは#21をつけたYZF-R1のレーシングマシン。

マシンから降り立ったのはSBK(世界スーパーバイク選手権)でヤマハワークスチームに所属するマイケル・ファンデルマーク選手だ。今年の鈴鹿8耐での優勝も記憶に新しい。

このR1はレーシングキットを組み込んだR1 GYTRだ。

今回のカンファレンスはコミューター、スーパースポーツ、LMW、ヘリテイジ、アドベンチャーとヤマハの持つ世界観を新しいプロダクツとともに紹介する構成だった。今回ここで紹介された車両は11月6日から開幕するEICMA2018(ミラノショー)でも展示される。

 

Text&Photo/RyoTsuchiyama

テネレ700の詳細速報はこちら。
【EICMA2018現地速報】ついにテネレ700登場! 気になる各部を速報レポート!

 

 

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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