【鈴鹿8耐】ヤマハが波乱のレースを制し、8耐4連覇を達成!

掲載日: 2018年07月30日(月) 更新日: 2018年07月30日(月)
この記事は2018年7月30日当時の情報に基づいて制作されています。

2018年7月29日(日)に「第41回“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース」の決勝が行われ、ヤマハ・ファクトリーレーシングチーム(中須賀克行/アレックス・ロウズ/マイケル・ファンデルマーク組)が周回数199周で優勝。鈴鹿8耐4連覇を達成した。

午前11時半のスタート直前に雨が降り始めウェットスタートとなったレース。その後、一旦は天候が回復するも空模様は不安定で路面が再びフルウェットになるなど各チームのタイヤチョイスは台風の余波に翻弄される。さらに、度重なるセーフティーカーの投入により各チームのレースプラン組み立てにも影響を与えた。しかしヤマハ・ファクトリーレーシングチームは大きなミスなく8時間を走りきり、鈴鹿8耐4連覇という偉業を成し遂げた。


<写真>安定した速さでチームを引っ張ったアレックス・ロウズ。


<写真>チェッカー後、チームスタッフに迎えられてピットロードに戻ってきたロウズ。


<写真>土曜日フリー走行でハイサイドを喫し、決勝の出走を取りやめた中須賀選手。中須賀選手は、出走しないという決断を下したのは決勝当日朝だったと会見で語る。「パフォーマンスを出せる感じではなかった。決勝の朝、チームにそのことを伝え、最終判断はチームに任せた。決勝で乗れなかったことは本当に悔しいけれど、アレックスとマイケル、2人に表彰台に連れてきてもらえて本当に嬉しい。これまでずっと全日本でバイクを作ってきてこうして歴史を塗り替えられた。また来年記録を作りたい」と語った。


<写真>アレックス・ロウズ選手。「YZF-R1は本当に素晴らしいバイクだった。パワーもあり、乗り心地もよく本当にいいマシンに仕上がっていた。マイケルの走ったタイミングはセーフティーカーの投入もあって走りづらかったと思うが、本当に良くやってくれたと思う」


<写真>マイケル・ファンデルマーク選手。「スタートは本当に緊張した。最初の走行は1スティント半あったので、自分でもきついとは思いながらもなんとか乗り越えられた。アレックスの最終走行を見ながら勝利を確信したけど、本当に勝ててよかった。できることなら来年もこの3人で走りたい」

 

ヤマハとしてはYZF-R1発売20周年となる今年の鈴鹿8耐に、スペシャルカラーのマシンを用意し並々ならぬ意気込みをアピール。見事R1発売20周年のメモリアルイヤーに勝利をもぎとり、ヤマハファンの期待に応えた。

 

決勝結果は以下の通り
1   199周 #21 YAMAHA FACTORY RACING TEAM
2   199周 #33 Red Bull Honda with 日本郵便
3   +1LAP #11 Kawasaki Team Green
4   +3LAP #95 S-PULSE DREAM RACING IAI
5   +3LAP #5 F.C.C. TSR HONDA France
6   +3LAP #94 GMT94 YAMAHA
7   +4LAP #22 Honda Asia-Dream Racing
8   +4LAP #19 KYB MORIWAKI MOTUL RACING
9   +5LAP #111 Honda Endurance Racing
10   +5LAP #12 YOSHIMURA SUZUKI MOTUL RACING

Text&Photo/RyoTsuchiyama

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

このページの一番上へ

サイトのトップページへ

このページの一番下へ