取材・写真・文=バイクブロス・マガジンズ編集部
2017年7月1日。東京・青山にあるHondaウエルカムプラザ青山にて、CBR1000RR SP2の公開抽選会が実施された。このSP2は、世界デリバリー500台、うち日本国内では35台限定販売となる車両で、CBR1000RR SPをベースに、レーシングモデファイを前提とてシリンダーヘッドやピストンなどを専用設計。さらに、マルケジーニ製ホイールを採用したスペシャルモデルとなっている。
抽選会を前に、ステージ上ではJSBや鈴鹿8耐にCBR1000RRシリーズで参戦しているレーシングライダー高橋巧選手(MuSASHi RT HARC-PRO.Honda)と、山口辰也選手(Honda Dream Racing/TOHO Racing)を迎えたトークショーが行われ、元ホンダワークスライダーの宮城光氏のMCによって、新型CBR1000RRの戦闘力と8耐への意気込みが聞かれていた。
CBR1000RR SP2をレースで。SPをコース先導で乗ったという山口選手は、新型CBR1000RRは軽さがあってコーナーリングが楽しくなるマシンと評価。オートグリッパーの採用でコーナー進入時にブレーキやサスペンションの動きに集中できるようになったことを評価。さらに「これから8耐のテストもあるので、そこでマシンを仕上げて、その後のJSBにもつなげていきたい」と。
ホンダ本社の建物入り口から裏口までの数十メートルを実車に乗って登場した高橋選手。「距離が短すぎて市販モデルの走りの評価はできないけれど……(笑)」としながら、市販車の排気音を「楽しく走れそうなカッコイイ音」と評価。一方、JSBで好調な走りを見せているが、それを支えているのが新型のストレートスピードであることを語った。なお、2017年の鈴鹿8耐ではMoto2で活躍中の中上貴晶選手とMotoGPライダーのジャック・ミラー選手と組む予定だが、「マシンセッティングを煮詰めていくことが重要。鈴鹿8耐で勝利をつかみ、勢いをつけてその後のJSBでもチャンピオンを目指したい」と8耐だけでなく、今シーズンを見据えて意気込みを語ってくれた。
会場には、最近、新型アフリカツインを購入して林道にいきまくっているという俳優・映画監督の大鶴義丹さんがいらっしゃった。親交のある宮城氏から紹介されて来場者に挨拶。「SP2の応募はもう締め切られていたんですね。残念! ここにあるSP2の実車をあとでじっくり見させてもらいます」。
トークショー終了後は、CBR1000RR SP2の商談権の公開抽選会が行われた。日本国内での販売台数35台に対して、WEBサイトからの申込数は1,089名。30倍の難関を潜り抜けるのは誰なのか? ステージ上に用意されたクリアボックスには、申し込んだ人に割り振られたエントリーナンバーが記載された用紙が入れられており、その場でシャッフルされ、山口選手が15枚、高橋選手が15枚、宮城氏が5枚を引いて、計35名の当選番号が選ばれた。
まずは山口選手が15名を選ぶ。
続いて高橋選手。
残り5名を宮城氏が選ぶ。「人生が変わっちゃうことだよね」というコメントが印象的。
選ばれし35名のエントリー番号。なお、当選者にはメールで案内されるという。