リリース = ヤマハ発動機株式会社
ヤマハは、「バイクに関する意識調査」として二輪免許所持の有無に関係なく、全国の20歳~69歳の男女1,040人(免許保有者520人・免許非保有者520人)を対象にインターネットリサーチを実施し、その結果を発表した。
バイクに乗りたいけど乗れない!・・・調査で分かった3つの理由とは? あなたの周りの約2人に1人は「断念バイカー」!
ヤマハ発動機株式会社は、バイクに関する意識調査を実施しました。今回の意識調査では、二輪免許所持の有無に関係なく、広く全国の20歳~69歳の男女1,040人(免許保有者520人・免許非保有者520人)を対象に、インターネットリサーチを実施いたしました。 その結果、二輪免許所持の有無に関わらず、バイクに乗りたいと思うものの、安全面や経済的な理由でバイクに乗ることを諦めている、「断念バイカー」が約半数も存在することがわかりました。また、免許非保有者の3割以上もの人がバイクに憧れを持ってることも明らかになっています。流通ジャーナリストの渡辺広明氏曰く、「今回の調査判明した断念バイカーの持つ懸念点が、各メーカーの持つテクノロジーなどで払拭されることで、今後の更なる市場活性化の可能性があるのでは」と、市場の持つポテンシャルに期待を寄せています。
■調査期間/2016年9月8日(木)~ 2016年9月9日(金)
■調査地域/全国
■有効回答数/1.040件
■調査方法/インターネットリサーチ
■性/男女
■年代/20歳~69歳
■年代別割付/各年代 208名
【調査結果】
■「免許非保有者」若者の「バイク離れ」は幻?意外にも20代に好印象!
・免許非保有者の3割以上がバイクに憧れ
二輪免許非保有者でバイクに対して憧れを持っている人は34.6%[グラフ1]と、3割以上の人が憧れを持っています。近年は若者のバイク離れとも言われていますが、特に20代のあこがれは各世代トップの4割以上となり、意外にも若年層の意向が強いことが分かりました(43.3%、n=104)。
・バイクに憧れを持つ理由は「閉鎖的な日常からの開放感」が起因?
バイクに憧れを持つ理由トップ3は「開放感がありそう」「ストレス発散になりそう」「行動力がありそう」[グラフ2]となっています。
・バイクで行ってみたい場所・人は各世代変わらぬ趣向
また、バイクに乗って行ってみたい場所は、1位が 「海・海岸」 、2位が「山・高原」、3位が「夜景の見える場所」となり、各世代ともに共通の理想的なスポットという結果になっています。さらに、バイクに乗りたいシチュエーションは全世代を通じて「夫婦・恋人とのデート」がトップとなり、バイクにおける異性との2人乗りデートのイメージは、時代の変化を経ても変わらない、普遍的な理想であることがわかりました。
■「免許保有者」バイク所有率はわずか3割。しかし、「もう一度乗りたい!」は7割超え!
・免許を持っているものの、バイク保有者は3割
次に、免許保有者に目を移してみると、実際にバイクを保有しているのはわずか35.2%[グラフ3]でした。免許取得のきっかけとしては「実際に走っているバイクを見て(30.2%)」といった憧れ意向が上位にありますが、現在所有している人は非常に少ないことが分かりました。
・バイクに乗りたいと思っているが、様々な理由で諦めている「断念バイカー」は約半数も存在
「免許保有者だがバイクに乗れていない人」、「免許非保有者」にバイクに乗ってみたいかを聞いたところ、 約半数の47.3%[グラフ4]もの「断念バイカー」(バイクに乗りたいと思っているが、様々な理由で断念している人)が存在することが分かりました。特に免許非保有者では20代の意向が一番強く、男女ともに4割を越えています。(男性44.2%/女性40.4%、n=52)また、過去に二輪車を保有した経験がある人に限定すると、再びバイクに乗ってみたいと考える人は7割以上も存在します。(70.9% n=258)多くの人々がバイクに乗りたいと考えていながらも、断念していることが明らかになりました。
■バイクに乗りたいのに乗れない・・・「断念バイカー」を生み出す3つの理由
では、4割以上も存在する「断念バイカー」たちがなぜバイクに乗ることを断念したのか。免許非保有者・免許があるにも関わらず現在バイクに乗っていない人に理由を聞いたところ、様々あるなかでも、主に経済面、安全面での足止め、そして家族からの反対という回答が多く見受けられました。
「不安先行型」:免許非保有者が免許を取らない理由のトップが「事故が怖い(58.6%)」でした。金銭的な要因以外では、「運転が難しそう(27.8%)」が上位に来るなど、バイク運転への不安が大きく起因する結果となりました[グラフ5]。また、免許保有者の41.4%が「ブランクが長い」[グラフ6]と挙げており、もう一度乗りたいが昔みたいに乗れるか不安といった、運転に自信が持てない人々が多く存在してることが分かりました。
「夢より現実型」:免許があるのにバイクに乗ることを断念している要因のトップ2が「購入費が高い・かかる(55.3%)」、「維持費が高い・かかる(51.2%)」[グラフ6]でした。半数以上の人が家計を思うと出費が痛いという理由で、バイク回帰に足止めしています。
「ファミリーアウェイ型」:特に免許保有者で3歳以下のお子さんをお持ちの方は、3割以上(35.3%*1)が安全面の心配もあってか家族の反対を受けてバイクを断念していることも分かりました。一方で、同じく免許保有者で家族や恋人からの反対が解消されたらバイクに乗ることを検討したり、気持ちが高まると答えた方は、78.7%と約8割も存在しています*2。
*1 n=34 *2 n=47
■ましゃロス、昌幸ロスならぬ、「バイクロス」?バイクに乗ることをやめて失ったこととは?
今回の調査結果では、バイクをやめたことで喪失感に陥る=「バイクロス」も多く存在することが浮き彫りになりました。バイクロスを構成する3つのポイントがあります。
・バイクに乗らなくなったことで衰えがきてしまった「体力ロス」
バイクに乗らなくなったことで起きた事象としてトップに上がったのが「バイクに乗らなくなったことで体力が落ちた」という「体力ロス」で、33.4%の人が回答しています。体力低下が「以前のようにバイクに乗れないのでは」と回帰のネック且つ事故への不安に繋がっていると考えられます。
・バイクをやめたことにより、他の趣味でもっとお金がかかってしまった「金銭ロス」
「他の趣味にお金がかかる」と答えた「金銭ロス」は、32.6%。免許保有者がバイクに乗ることを断念する理由で目立っていたのが経済面でしたが、車種など選び方によってはバイクが経済的負担の軽い趣味のひとつであったと考えられます。
・休日外出することがなくなり引きこもりになってしまった「情熱ロス」
「遠出する機会が減った」という「情熱ロス」は27.2%でした。友人との付き合いが疎遠になった人も2割ほど存在し、バイクが人間関係の一助になっていたことも明らかになりました。
■流通ジャーナリスト 渡辺広明氏が語る! 「諦めるな!缶ビールを1本我慢すれば手に入る、バイクライフのススメ」
・「断念バイカー」にこそ、コンパクトなバイクがピッタリ
二輪免許の保有・非保有問わず、バイクへの憧れや情熱を持っている人は存在するにも関わらず、バイクを買うことや乗ることを諦めている人が数多く存在することが今回の調査で明らかになりました。調査でわかった断念バイカーの顕在化、そしてその断念要素を払拭する各社の技術革新が、この市場に大きな影響を与えるのではないかと予測しています。はたしてその「隠れたニーズ」と「技術の結晶」の2つが上手く結びつくのかどうか、今後の動向が非常に楽しみです。
経済的な部分を見てみると、近年人気のある125ccクラスのバイクを年間で換算した維持費は、1日あたり200円程とかなりの低コストで所有できることが分かりました。なんと、家での缶ビール1本を我慢すれば乗れてしまう計算です。比較すると、アルコールは、メタボや肝機能障害など健康不安がついてまわりますが、バイクはインドアではなく外の世界を楽しむことができ、おまけに颯爽と風を切って進む姿が何よりカッコ良い、とプラスな事だらけです。
・ 時代は変わっても、免許は人生を豊かにする投資
おじさん世代だけでなく、若者も自動車離れが進んでいますが、今回の調査結果にも現れているように、バイクに関しては免許非保有者からの憧れも高いことから、現代的なきっかけとして、著名人や知人のSNSから影響を受けてバイクを購入した、というような人々の増加もきっと今後は考えられるのではないでしょうか。二段階右折や30キロ制限が無く、行動範囲が広い125ccバイクでは、小型限定以上の二輪免許が必要ですが、普通自動車免許さえあれば、7~10万円の値段で3、4日間という短期間で取得出来ます。免許取得額に対する価値観は人それぞれですが、免許は一生ものですから、人生を豊かにする投資と考えると安いものではないでしょうか。
・ LMW技術搭載のトリシティは、懐にも体力にもやさしい
また、ピーク時の1980年代に比べて、バイクの国内販売数が苦戦する現代において、公道で走れる「折り畳み電動バイク」や、人気の125ccクラスのラインナップを国内外メーカー各社が充実させるなど、「断念バイカー」の安全面や経済面などの「ネガティブな部分」を解消できる環境がしだいに整いつつあります。中でも、人気の125ccクラスに属する「ヤマハ トリシティ125」は、「LMWテクノロジー」という前二輪機構を採用しているため、安定感があり、前輪スリップによる転倒リスクを軽減しています。このヤマハの技術の結晶とも言える、「LMWテクノロジー」は、真新しさも含め、新たに彼らがチャレンジするには最適な車両のひとつと言えます。
そして、若い頃に大型バイクに乗っていて今は乗っていない「断念バイカー」にとっても、トリシティ125は、車にない安い維持コスト、原付にない利便性・快適性など、3つのバイクロスポイントである、「体力ロス」「金銭ロス」「情熱ロス」を払拭する乗り物となっていると言えるのではないでしょうか。