2012年初夏開通の「新東名高速道路」って、どんな道?

掲載日: 2011年09月01日(木) 更新日: 2013年12月11日(水)
カテゴリー: トピックス  タグ: , ,  
この記事は2011年9月1日当時の情報に基づいて制作されています。

リリース・情報元 = NEXCO中日本
まとめ/バイクブロス・マガジンズ編集部 野呂瀬

8月26日、NEXCO中日本は新東名高速道路(御殿場JCT~三ケ日JCT間)の2012年初夏開通をめざすと発表した。開通日程はまだ不明だが、この発表により改めて気付いたのは、どんな道になるのかあまり知られていないことだ。そこで、ライダーにはどのような設備が用意されるのか、気になる疑問をNEXCO中日本にたずねてみた。

テーマ別の設備とサービスで

SA・PAがより魅力的な場所に

新東名では、サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)にテーマを設けて設備やサービスを提供していくことが大きな特徴だという。特にライダーに関係してくるのが、上下線併設施設となる清水PA。ここは「くるまライフ・コミュニティーパーク」というテーマが設定され「車やバイクを通じたライフスタイルを楽しむ人々の集いの場となるよう、『単なる通過点以上の付加価値』を提供」をめざし、バイク用品店の出店が予定されている。店舗詳細は決まっていないが、PAでバイク用品が購入できるのはライダーには心強い。

食いしん坊ライダーにオススメなのが掛川PA。こちらは「職業・商業ドライバーのご用達」というテーマに沿って、飲食店ではボリュームのあるメニューが検討されている。その他、駿河湾沼津SAは女性観光客がゆっくり過ごせる「リゾートマインド」。遠州森町PAは「東海道の賑わい市」。浜松SAは音楽の街らしく「音のある風景」など、すべてのSAやPAにテーマが設定され、ハード&ソフトの両面で充実したサービスが予定されている。もうひとつ使えそうなのが、SA毎にドライバーズサポートとして設置されるシャワーとコインランドリーだ。もちろん有料サービスだが、そのサービスを選べる環境があることが従来のSAとは大きく進化した点といえるだろう。

設計速度120km/hの新東名

カーブや勾配も少なく快適に

SAやPAのサービス向上もうれしいが、やはり気になるのはどんな道なのかという点だ。来年夏に開通する区間に限れば、現東名の設計速度が80km/hなのに対し、新東名は120km/hになっている。急カーブも勾配傾斜も現東名よりも少なく、不用意な減速による自然渋滞発生を防ぐことも視野に入れた設計だ。これにより現東名よりも高速走行に対応できる道になっているのだが、それはあくまで安全マージンと考えたい。路面のポテンシャルの高さに甘んじて速度の出しすぎには注意しよう。

日本の三大都市の絆を強め

元気な日本になるための源に

来年開通予定の範囲の中で、三ヶ日JCT~長泉沼津JCTの間は平成5年度に着工開始された区間だ。それだけの時間を費やした新東名に寄せる期待は計り知れない。「現東名の慢性的な渋滞の緩和」「ダブルネットワーク化による物流量アップと高速道路の信頼性の向上」「三大都市圏の連携強化」という三つの事業目的を達成しながら、さらに内陸部に位置することから台風の高波や地震による津波発生時に、現東名の代替路としての機能も担っている。東西日本を繋ぐ新しい日本の大動脈ともいえる新東名高速道路。ツーリングルートの新たな選択肢として、さらには日本に活力を与える道として、開通を今しばらく待ちたい。

■開通前の新東名を歩ける&走れるチャンス!

新東名高速道路関連イベント調整会議事務局では、コチラのポータルWEBサイトで新東名関連のイベント情報を発信中。ウォーキングやマラソンなどのイベントに参加して、一足はやく新東名を体験してみては?

以下リリースより

「新東名高速道路」御殿場JCTから三ヶ日JCTは

2012年初夏開通を目指します

NEXCO中日本が建設を進めてきた新東名高速道路の御殿場ジャンクション(JCT)から三ヶ日JCTまでの間(延長 約162km)は、2012年初夏の開通を目指して事業を進めることにしました。

本区間は、すでに公表している2013年3月31日の完成予定に対して、新東名・現東名のダブルネットワーク化による災害などの緊急時の代替性の早期確保の観点や地元の皆さまのご要望も踏まえ、出来るかぎり早期の開通を目指し鋭意事業を進めてまいりました。

最後の課題となっていた地すべり対策の追加工事についても、現地調査・設計を踏まえ工事の内容も決定しましたので、2012年初夏の開通を目指して、引き続き工事を進めてまいります。

なお、開通日時については、今後の工事進捗などを踏まえ、改めてお知らせします。

また、開通後の道路名称とインターチェンジ(IC)などの施設名称も決定しましたのであわせてお知らせします。

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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