バイクブロス×マガジンズ編集部 ムラヤマ=文/写真
普段バイクを運転しているとき、ライトをハイビームにしているというライダーは少ない。かく言う自分自身も基本的にロービームで走行してきたが、法律的に見ると実は正しくない、ということを知って驚いている。
車の前照灯、切り替え小まめに 基本は「ハイビーム」です
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20100113/CK2010011302000021.html
ニュースとしては近年増加している高齢者の事故対策についてなのだが、ここに驚くべき(?)事実…「走行中の基本はハイビーム」についての記載がある。これによるとハイビームは“走行用前照灯”、ロービームは“すれ違い用前照灯”となり、前方に車が走行している、対向車とすれ違う、などといった場合のみロービームとし、通常はハイビームで走行するのが法的に正しい運用となるらしい。実際道路運送車輌の保安基準も調べてみたが全くその通りであり、一般的な「基本はロービーム」は間違いのようだ。道路交通法などは細かい条文が多いが厳密に適用していくと、街中で見かける実際の運用法との乖離は前照灯以外にも出てくるのではないだろうか。ロービームとハイビームでは前方を照らせる距離が倍近く違うため事故防止など安全面に役立つのは間違いないが、あの明るさは強烈で前の車が離れ気味でも使用には少しためらいを感じる。こまめに切り替えれば…とはいうけれど、現状を鑑みると周知にはまだまだ時間がかかりそうな印象だ。今後どのように啓発が行われていくのか気になるところだが、さしあたっては今夜から“基本はハイビーム”を一度試してみてはいかがだろうか。