メッツラーから、アドベンチャーバイク用タイヤの新製品として「TOURANCE NEXT2」および「KAROO4」の2モデルが発売される。
長距離ツーリングやタンデムにも配慮されたオンロード志向の「TOURANCE NEXT2」は、新コンパウンドの採用により従来モデルより1.5m短い制動距離を実現。発売は2022年春以降となる。
オンロード・オフロード兼用の「KAROO4」は KAROO3の後継モデルと言う位置づけとなっており、オンロードではウェット路面での挙動とハンドリング、オフロードでは砂・泥・粘土などの柔らかい路面での走行性能が向上したという。なお、発売は2022年夏以降順次発売となっている。
・2022年発売、TOURANCE NEXT 2はバイクタイヤ専門ブランドならではのノウハウを結集し、アドベンチャーセグメントでの新レベルのパフォーマンスを実現します。
・同年発売となる新タイヤ KAROO4 は最先端のテクノロジーと開発プロセスを組み合わせ、アドベンチャーバイクとマキシエンデューロバイクに最適に設計されており、ライダーを冒険の限界にまで導きます。
・スーパースポーツタイヤ SPORTEC M9RR とスポーツツーリングタイヤ ROADTEC 01 SE でもアドベンチャーバイク用の新サイズが登場、ラインナップ幅を更に拡大させます。
2022年:バイクタイヤ専門ブランドMETZELERは、オーダーメイドの如く冒険愛好家のあらゆるニーズへの対応を可能にする2つの新製品を発表、オン/オフセグメント用のメッツラーのラインナップ幅を更に強化しました。TOURANCEシリーズの第4世代である新 TOURANCE Next 2 および KAROO 4は最新のアドベンチャーバイクとマキシエンデューロバイク用に特別開発されたオン/オフセグメント用のMETZELERタイヤです。
【TOURANCE Next 2 開発におけるターゲット とされるライダーは?】
TOURANCE Next 2はアドベンチャーセグメントにおいて新レベルのパフォーマンスを保証します。これは1人、又は2人乗りでの長距離走行、および郊外のツーリングの両方を想定して開発され、走行時の快適性と耐久性を組み合わせたトップパフォーマンスを求める方に最適な選択肢となります。
【TOURANCE Next2の特徴とメリット】
TOURANCE Next2の主なメリットは以下の通りです。
■あらゆるリーン角度での正確なコントロール性 。
ゼロディグリースチールベルトとINTERACTテクノロジーを備えたラジアル構造によって、俊敏でニュートラルなバイク動作を実現します。
■ウェットおよびブレーキング状態での最高のレスポンス。
METZELER HYPERBASEテクノロジーを採用し、液体ポリマーを使ったコンパウンドの革新的な配合とその配置によって、TOURANCE Next 2はブレーキングとウェットパフォーマンスの点で新しい基準となるタイヤとなり、社内テスト(※)において前モデルのTOURANCE Nextよりも1.5mも短い制動距離を実現しました。
(※)BMW R 1250 GS MY 2020、速度85km/h、周囲温度25℃状況下での社内ウェットブレーキテスト
■即時かつ持続的なパフォーマンス。
伝説的なTOURANCE Nextの進化は新しいコンパウンドとトレッドパターンに適用された METZELER DYMATEC テクノロジーによって実現しました。これにはトレッドの機能的な形状を維持し、結果としてタイヤのパフォーマンスを長期間にわたって持続させるた特定のデザイン手法が使用されています。
■フル積載時の快適性と安全性。
トレッドパターン、構造、適応性のあるコンパウンドの組み合わせにより、同乗者やフル積載の荷物がある場合においても、バイクが極めて快適で扱いやすいものになります。
【タイヤの詳細】
■トレッドパターン
TOURANCE Next 2のパイ(-π-ギリシャ文字)のトレッドパターンはメッツラーブランド特有のシンボルであるとともに、それにより特定の機能を果たしています。
パイの上部を構成するトレッドの中央縦方向の溝はコンパウンドの安定性を高め、均一な摩耗を実現するため、横方向の溝を遮断する形で配置されています。また、この溝が横方向のグリップ力を向上させ、オフロードでの高い走行性能を実現しています。
トレッドパターンには特許技術であるDYMATECテクノロジーを採用、これはコンパウンドブロック形状を機能的に維持し、タイヤのパフォーマンスを長期にわたって発揮するための設計手法です。DYMATEC(Dynamic Mold Angle Technology)のおかげで、トレッド幅に合わせた溝の位置およびその溝内部の壁角度によって、オン/オフ走行時の動的ストレスにうまく対処し、最大限の摩耗均一性を保つことが可能になっています。
フロントタイヤのもう一つの重要な特徴としてはトレッドパターンの不規則な配置(マルチピッチノブレイアウト)です。これは様々なサイズのコンパウンドブロックをアスファルトに接触させ、滑らかな転がりと高い音響快適性を実現する技術です。
■コンパウンド
フロントには、機能化ポリマー(SBR)を含む革新的なハイシリカコンパウンド(85%)を採用し、ウェットグリップ特性と安定性を高め、制動距離を10%以上短縮するとともに、さまざまな負荷条件下での完全な安定性を実現しています。
TOURANCE Next 2のリアサイズに関して、センターエリアにはフロントと同じコンパウンドを使用、ウェットパフォーマンスとリーン中のグリップ力確保のため、ショルダーエリアはフルシリカが採用されています。トレッドコンパウンドの配置は、Cap&Base構造を採用したサイズと、特許取得のHyperbase構造を採用したサイズがあります。
Cap&Baseスキームではコーナリング時のグリップ力を確保するソフトコンパウンドのショルダー部を、高パフォーマンスと温度バランスの一貫性を確保するハードコンパウンドのベースに重ねられています。
Hyperbaseスキームではショルダーエリアとセンターコンパウンドストリップの両方が、動的および熱安定性確保のための特定のフルカーボンブラックコンパウンドが配合されたベースによって支えられています。
【TOURANCE Next 2 のラインナップ】
TOURANCE Next 2は2022年春より以下のサイズが段階的に販売開始される予定です。
■フロント
・100/90 – 19 M/C 57V TL
・110/80 R 19 M/C 59V TL
・120/70 R 19 M/C 60V TL
・120/70 ZR 19 M/C 60W TL
・90/90 – 21 M/C 54V TL
■リア
・130/80 R 17 M/C 65V TL
・140/80 R 17 M/C 69V TL
・150/70 R 17 M/C 69V TL
・170/60 R 17 M/C 72V TL
・170/60 ZR 17 M/C 72W TL
・150/70 R 18 M/C 70V TL
KAROO 4は、数々の賞を受賞したKAROO 3の後継モデルで、オン/オフ兼用のMETZELER製品群の最新世代を代表するタイヤです。アドベンチャーやマキシエンデューロバイクの装備に対応し、モーターサイクリストがアドベンチャーツーリングの今までの限界を超えることができるように設計されています。
【主な特徴】
KAROO 4は特許取得の革新的なトレッドパターンを採用し、アスファルトおよび様々なタイプのオフロード路面の両方で、タイヤの総合的なパフォーマンスレベルを向上させています。オンロードでは、濡れたアスファルトの上でも一定の傾斜角で安全に走行できるトレッドパターンを開発し、ハンドリングとウェット路面での挙動を特に向上させました。オフロード分野では、KAROO 4はオフ性能のパフォーマンスレベルを総合的に高め、特に砂、泥、粘土などの柔らかい路面での性能を向上させています。
【KAROO 4 のラインナップ】
KAROO4は2022年夏より以下のサイズが段階的に販売開始される予定です
■フロント
・120/70 R 19 TL 60Q M+S
・90/90-21 TL 54Q M+S
■リア
・170/60 R 17 TL 72Q M+S
・150/70 R 18 TL 70Q M+S
METZELERは、技術革新、性能研究、最も困難な品質基準への対応において、常にトップブランドであり続けています。創業以来一貫して、最も要求の厳しいライダーの高まる期待に応えるべく、常に市場の主要トレンドや消費者ニーズを先取りした製品を開発してきました。
SPORTEC M9 RRスーパースポーツタイヤを使った峠での走りから、KAROO Extremeを使った砂地での走りまで、二輪車専門ブランドとして7種類の製品を用意し、消費者のニーズに最適なソリューションを用意しています。
アドベンチャー向け既存の製品ラインナップに新たに加わった4つの新製品はSPORTEC M9 RR、ROADTEC 01 SE、TOURANCE Next 2、そしてKAROO4です。
SPORTEC M9RRとROADTEC01 SEはそれぞれスーパースポーツとスポーツツーリングのパフォーマンスをアドベンチャーモーターサイクルセグメントにもたらし、TOURANCE Next 2とKAROO 4は最新のバイクとその電子制御デバイスとの相互作用に対応しながら、オン/オフセグメントのパフォーマンスレベルを再定義する、METZELERからのご提案となっています。
ピレリジャパン株式会社(2022年2月25日発行)