ドゥカティがモンスターの生誕30周年を記念した特別仕様車「モンスター30°アニバーサリオ」を発表した。500台限定のシリアルナンバー付きとなる同モデルはメイド・イン・イタリーを体現したトリコローレ・カラーに、専用のホイールとゴールドカラーのオーリンズ製NIX30フォークを採用。各コンポーネントの高品質化によりモンスター史上、最も軽量で扱いやすく、速いバイクに仕上げられている。なお、国内への導入や価格など詳細については現在のところ情報はない。

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モンスター30°アニバーサリオ：ドゥカティを象徴するネイキッド・モデルの30周年を記念するモデル

・ボローニャを本拠地とするドゥカティが、モーターサイクルの世界を変えたモンスターに敬意を表したスペシャル・エディションを製作
・モンスター30°アニバーサリオ・バージョンは、メイド・イン・イタリーを象徴するトリコローレ・カラーを纏い、500台限定のシリアルナンバー付きモデル
・スポーティでダイナミックな走りを強化する高品質なコンポーネントを採用することにより、モンスター史上最軽量なモデル

2023年7月27日 ボルゴパニガーレ（イタリア、ボローニャ）

ドゥカティは、モンスターの生誕30周年を記念し、500台限定のシリアルナンバー付きモデル、モンスター30°アニバーサリオを発表。モンスター30°アニバーサリオ・バージョンは、ボローニャを本拠地とするドゥカティが、モーターサイクルの世界に革命をもたらしたアイコン・モデル、モンスターに敬意を表して製作されたモデルで、1993年に初代モデルが発表されて以来、世界中で35万人以上のモンスター・ファンを魅了してきました。

モンスターのコンセプトは常に不変です。それは、公道走行に適したスポーティなエンジンとスーパーバイク由来のシャシーを搭載、幅広いハンドルバーを装着し、フェアリングを装着しないネイキッド・モデルであることです。シンプルでありながらも魅力的なこのコンセプトにより、モンスターは、ネイキッド・セグメントという新しいジャンルを確立し、常にオリジナルのアイデアに忠実に従いながら、長年にわたって進化を続けてきました。

今回発表するスペシャル・バージョンも、モンスターを象徴する特徴、つまり紛れもないスタイルと公道における最大限の走る楽しみを受け継いでいます。歴代モデルのもっともスポーティなモンスターにヒントを得て製作されたモンスター30°アニバーサリオは、印象的なトリコローレ・カラーにより、このバイクの本質を表現しています。このカラーリングは、ドゥカティが先導する「メイド・イン・イタリー」を体現したもので、このモデル専用のホイールとオーリンズ製NIX30フォークには、ゴールドカラーが採用されています。

その他の特徴としては、30周年ロゴが刺繍されたシート、イグニッションをオンにすると表示されるメーターパネルの専用アニメーションなどが挙げられます。また、各モーターサイクルのアッパークランプには、モデル名とシリアルナンバーが刻印されたプレートが装着され、真正証明書と専用のバイクカバーも付属品として一緒に納車されます。

モンスター30°アニバーサリオには、専用のカラーリングに加え、バイクのダイナミックな挙動を強化するコンポーネントが装備され、既にこのカテゴリーのベンチマークとなっているモンスターの標準モデルと比較して、さらに4kgの軽量化を達成しています。ステアリング・ダンパーやマイクロビキニ・カウルといったパーツの装着によって重量が増加していることを考慮すると、この軽量化は、さらに重要な意味を持っています。

オリジナルのコンセプトを現代的に再解釈したモンスターは、軽量で扱いやすく、速いバイクです。このモデルは、デスモドロミックバルブ駆動システムを備え、111psを発生する水冷4バルブ、2気筒エンジンのテスタストレッタ11°を搭載しています。このエンジンの主要なメンテナンス間隔は非常に長く設定され（オイル交換：15,000km、バルブクリアランス点検：30,000km）、信頼性が高く、ライダーの負担を軽減します。

また、あらゆる回転域、特に公道で頻繁に使用する中低回転域で、力強いパワーとトルクを継続的に発生します。これは、エンジン・レスポンスに優れ、ライディングの喜びがさらに高まっていることを意味します。

非常に機能的で効率的なモンスターのシャシーは、ドゥカティ・スーパーバイクに採用されている高度なテクノロジーからヒントを得ています。エンジンはシャシーの構造部材として機能し、パニガーレV4と同様のコンセプトから生まれたフロントフレームと接続されています。

フルアジャスタブル・タイプのオーリンズ製フロントフォークは、モンスターおよびモンスター+に採用されているフォークよりも0.6kg軽量です。これにより、ライディング・フィールが向上するだけでなく、地上高が増加することにより、バンク角も改善されています。

サスペンションにはスポーティな設定が施され、これにより、モンスター30°アニバーサリオは、ワインディングロードだけでなく、サーキットでも非常に楽しく走行することができます。さらに、ハイペースで走行中にステアリングの精度を向上させる、アジャスタブル・タイプのオーリンズ製ステアリング・ダンパーも装備されています。

ブレーキシステムは、ブレンボ製Stylema（R）フロントキャリパー（モンスターの標準仕様よりも0.4kg軽量）と320mmフロント・ダブルディスク用のアルミニウム製フランジ（モンスターの標準仕様よりも0.5kg軽量）を備えており、モンスター30°アニバーサリオのパフォーマンスを強化します。軽量化により、フロントエンドの慣性モーメントが減少し、制動力と俊敏性も向上しています。

また、新しい鍛造ホイールの採用により、このモーターサイクルの軽快なキャラクターがさらに際立っています。バネ下重量が1.86kg削減されたことにより、フロントの慣性モーメントが21.8％、リアの慣性モーメントが26.9％減少しました。

モンスター30°アニバーサリオは、セグメント・トップクラスのエレクトロニクスを搭載しています。標準装備にはコーナリングABS、ドゥカティ・トラクション・コントロール、ドゥカティ・ウィリー・コントロールが含まれており、これらはすべて、さまざまな介入レベルに調整することができます。このニューモデルのスポーティなキャラクターは、ロケットスタートを可能にする、ローンチ・コントロールによってさらに強化されています。

さらに、シリーズの最上位モデルとして、リチウムイオン・バッテリーも採用しています。このバッテリーにより、モーターサイクル全体の重量が削減されるだけでなく、モンスター30°アニバーサリオのパフォーマンスを確実に発揮できるようになります。

また、3つのライディングモード（スポーツ、ロード、ウェット）により、ライダーの好みや路面の状況などに応じて、モンスターのキャラクターを変化させることができます。これらの設定は、ハンドルバーに設置されたコントロール・スイッチと、4.3インチ・カラーTFTメーターパネルによって簡単に操作することができます。メーターパネルには、パニガーレV4を想起させるレーシング・グラフィックが設定され、大型タコメーターの左には、ギアポジション・インジケーターを含む、さまざまな情報が表示されます。

主な装備

・トリコローレ・スタイルの「30周年」記念カラーリング※
・モーターサイクル名とシリアルナンバー（XXX/500）が刻印されたプレート※
・キーオン時の専用メーターパネル・アニメーション※
・ロゴ入りスポーツ・ライダーシート※
・937cc テスタストレッタ 11°エンジン
・最高出力／111ps @ 9,250 rpm
・最大トルク／9.5 kgm @ 6,500 rpm
・公道走行可能なテルミニョーニ製スリップオン・サイレンサー※
・車両重量／184kg※
・アルミニウム製フロントフレーム
・軽量化されたGFRPサブフレーム
・アルミニウム製スイングアーム
・オーリンズ製ステアリング・ダンパー※
・オーリンズ製NIX30フォーク※
・オーリンズ製リアショック※
・鍛造アルミニウム製ホイール（モンスターの鋳造ホイールと比較して1.86kg軽量）※
・カーボンファイバー製フロント＆リア・フェンダー※
・ダイナミック・インジケーター付きフルLEDライティング・システム
・4.3インチ・カラーTFTメーターパネル、燃料計およびギアポジション・インジケーター付き
・新しいシャシーに合わせて再調整されたライディングモード（ポーツ、ロード、ウェット）、新しいウェット・ライディングモード※
・3レベルのコーナリングABS、フロント・オンリー・モード付き
・ドゥカティ・トラクション・コントロール（DTC）（8レベル）およびドゥカティ・ウィリー・コントロール（DWC）（4レベル）
・ローンチ・コントロール（3レベル）
・ブレンボ製フロントブレーキ、アルミニウム製インナーフランジ付き320mmダブルディスク、Stylema（R）モノブロック・キャリパー、ラジアルマスター・シリンダー、焼結ブレーキパッド※
・油圧式クラッチ、ラジアルマスター・シリンダー
・シート高／810mm（日本標準仕様）
・ドゥカティ・クイック・シフト（DQS）アップ/ダウン
・リチウムイオン・バッテリー※
・ピレリ製ディアブロ・ロッソ4タイヤ※
・マイクロビキニ・カウル※
・パッセンジャーシート・カバー※
・専用バイクカバー※
・真正証明書※
※ モンスター30°アニバーサリオ専用装備

リリース

ドゥカティジャパン株式会社（2023年7月28日発行）

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（バイクブロス・マガジンズ編集部）