アプリリアの本国サイトにて新型「RSV4」が公開された。この車両に採用されるダブルフェアリングにはウイングレットが内蔵されており、エアロダイナミクスだけでなくエンジンの冷却性能にも寄与。アッパーカウルに装備される DRL 付きのトリプル LED ヘッドライトユニットにはコーナリンググライト機能が与えらえている。
モデルバリエーションはスタンダードモデルの「RSV4」および、アルミニウム鍛造ホイールやオーリンズ製セミアクティブサスペンションなどを装備する上位モデル「RSV4 Factory」がラインアップされている。なお、日本仕様の導入時期、および詳細については後日発表される予定だ。
APRILIA.COM ウェブサイト上で新型RSV4の画像を初公開。
ウィングレットを内蔵した新デザイン、エンジン、電子制御デバイスの進化、そしてより高いパフォーマンスを発揮するための新しいエルゴノミクスを採用。
■新型RSV4 オフィシャルサイト(英語)
・URL/https://www.aprilia.com/en_EN/aprilia-world/news-aprilia/v4-range/
アプリリア RSV4の歴史は、サーキットや全てのライバルとの比較テストに勝利することを目的に誕生し、約10年にわたり批評家からの高い評価や、多くのレースカテゴリーでのタイトルを獲得しました。そしてその集大成がMotoGPの参戦です。
これはメーカーが開発した最高のテクノロジーによって生み出されるセクターにおいて、先見の明を持ったモーターサイクルデザインです。アプリリア RSV4は絶え間ない刷新と洗練により、スポーツ性能という点でベンチマークであり続けています。これは短い歴史において RSV4が参戦した WSBK 選手権で7回のチャンピオン獲得を含む、54ものワールドタイトルを持つ、アプリリアのレーシング部門が豊富な経験を活用することで実現しました。
APRILIA.COMではデザインを含め、大幅に刷新された新型 RSV4が世界初公開されています。
新デザインはエアロダイナミクスの広範囲に及ぶ研究から生まれ、アプリリアのこだわりを裏付けるように複雑で革新的なソリューションを生み出しています。超近代的な RS660からインスピレーションを受けたスタイルと、風洞実験で作成された形状により空気抵抗が極限まで軽減され、高速走行時の性能が大幅に向上するだけでなく、ダウンフォースも発生させています。
ウィングレットはカウル上に追加された物ではなく、ダブルフェアリングに内蔵されています。これにより高速走行時の安定性を最適化すると同時に、冷却性能が向上し、美しいスタイリングだけでなく、エンジンが発する高温の空気を気流によりライダーから遠ざける効果も生み出します。
デザイン上のアプリリアの特徴でもあり、DRLを備えたトリプル LED ヘッドライトユニットは、コーナー内側を照らし、夜間走行時の安全性を向上させる「コーナリンググライト」機能を搭載しています。
新しい燃料タンクとシートのエルゴノミクスは一新され、ライダーとフェアリングとのフィット感を改良しています。乗車スペースが増したことにより、自然でリラックスしたライディングポジションを実現しました。電子制御はより機能的かつ直感的で、新型 TFT パネルはより大きくなり、機能的に熟成しています。より高性能になった新型 Marelli 11MP ECUと6軸慣性プラットフォームにより、ライド・バイ・ワイヤ 電子制御スロットルと共に APRC の操作性も洗練され、総合的に電子制御機能が向上しています。
さらにアプリリアの洗練された電子制御デバイスは、新しいマルチレベルエンジンブレーキコントロールの導入により、さらに完成度を高めました。6つあるライディングモードには、サーキット向けに3つ(2つはカスタマイズ可能)と、ロード向けに3つ(1つはカスタマイズ可能)から選択が可能で、ライダーの好みのライディングモードを選択するだけで、最適なトラクションコントロール、ウィリーコントロール、エンジンブレーキ、コーナリング ABS そしてその他のパラメータが総合的に設定され制御します。
250ccクラスで18個の世界タイトルと、グランプリレースで143勝を誇る歴史に裏付けられた繊細なシャーシ構造も、低い位置にセットされた補強ブレースを特徴とする軽量な新型スイングアームによって大きく変化しています。MotoGP で使用されたアプリリア RS-GP からインスピレーションを受け、重量を軽減し、加速時のリアエンドの安定性をより向上させるために設計されています。
アプリリアが世界で初めて量産した革新的でパワフルな狭角V型4気筒エンジンは、ユーロ5に適合しているにも関わらず、トルクが向上しており、新型エキゾーストシステムや1,077ccから1,099ccに変更した排気量を含め、ターゲットを絞ったアプローチによって最大出力217馬力を実現しています。
RSV4 ファクトリーは、アプリリアブラックとラバレッドの2つのグラフィックバージョンが用意されています。新たに1,099 cc V4エンジンを採用していますが、ファクトリーバージョンはアルミニウム鍛造ホイール、Ohlins 製Smart EC 2.0セミアクティブサスペンションシステム、そしてBrembo製 Stylemaブレーキキャリパーを引き続き標準装備しています。
※当リリースの内容はイタリア本国仕様です。日本仕様は異なる場合があります。
※日本仕様の導入内容につきましては改めてご案内いたします。
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リリース = ピアッジオグループジャパン株式会社(2021年1月22日発行)