ファンティックは2019年11月10日(日)までイタリアで開催されていたEICMA 2019(ミラノショー)において水冷2ストロークエンジンを搭載するオフロードモデル3機種を発表した。
このうち競技用モトクロッサー「XX125」と「XX250」の2機種は、2020年1月より欧州のレースにおいてデビューを予定。また、公道走行可能なオフロードモデル「XE125」は2ストロークエンジン搭載ながら欧州の排ガス規制であるユーロ5をクリアしているという。上記機種のうち「XX125」と「XE125」については2021年に日本市場へ導入される予定だ。
このほか同社ブースではファンティック社の50周年を記念したアニバーサリーモデル「Caballero Scrambler 500 50th Anniversary」を発表。日本市場への導入時期については現在のところ不明だ。
今回のEICMAでは、全く新しいオフロードモデルを3機種、参考出品として展示いたしました。水冷2ストロークエンジンを搭載したモトクロッサー、XX125 並びにXX250 と、EURO-5をクリアし保安部品を装備した公道走行可能モデル、XE125です。
XX125およびXX250は公道を走れるトレールバイクとして人気を博しているFANTIC ENDUROシリーズとは全く異なる、レースモデルとして販売されます。これらニューモデルの熟成のため、2020年シーズンは1月から、FANTICではイタリア選手権及びヨーロッパ選手権のモトクロスと、エンデューロ世界選手権にファクトリーチームを擁して参戦。FANTICのブランドが再びレースシーンにカムバックしていきます。
この新しいオフロードモデルは、FANTIC Motorとヤマハ・モーター・ヨーロッパとの協業によって生まれました。両者の関係はFANTICがモトーリ・ミナレリ(ヤマハ発動機の子会社)製のエンジンを採用していることに始まり、より深く踏み込んだ協業へと育てられているものです。エンジンやシャシーコンポーネンツの多くはヤマハで開発され、ファンティックに供給されます。ファンティックではこれに独自のチューニングを施し、さらにシャシーを熟成させ、ヤマハとは全く異なる味付けのモデル群を用意していきます。
2019年のEICMAでは3機種を発表・展示しましたが、2ストロークエンジンを搭載する250㏄のエンデューロマシンの開発や、4ストローク250㏄マシンの開発は既にコミットされているばかりか、さらにその先のほかのエンジンの供給についても示唆されています。
2020年モデルとしてまずはレースの場でデビューするFANTIC XX125と、公道モデルであるXE125は、2021年モデルとして、日本市場への投入を予定しています。
XE125(コンセプトモデル)
XX125(コンセプトモデル)
2018年に50周年を迎えた FANTIC MOTOR 社。誕生の翌年にあたる1959年に発表されたレゴラリータ、Caballero は今年でその歴史が半世紀に達することとなりました。
これを記念したのが、Caballero Scrambler 500 50th Anniversary。タンクに配されたイタリアンフラッグを想起されるグラフィックは、初代Caballeroに用意されたものへのオマージュです。
サイドカバーの 50 周年記念グラフィックは専用に用意されるほか、ゼッケンプレートやラジエーターガード、エンジンガード、タンクバッグなどの特別装備を奢られた50 周年記念モデル。市場投入が決まり次第、別途お知らせいたします。
サイン・ハウス車両事業部
TEL/03-3721-1770
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リリース = 株式会社サイン・ハウス(2019年11月15日発行)