【アプリリア】最高出力217馬力!アプリリア史上最速SS「RSV4 1100 Factory」の受注を3月22日より開始

掲載日: 2019年03月12日(火) 更新日: 2019年03月12日(火)
この記事は2019年3月12日当時の情報に基づいて制作されています。

ピアッジオグループジャパン株式会社はアプリリアの「RSV4 1100 Factory」の受注を3月22日(金)に開始する。

同モデルはフラッグシップマシンであるRSV4をベースに排気量を999ccから1078ccへ拡大。最高出力は217HPを発生し、アクラポビッチ製のチタンエグゾーストやリチウムイオンバッテリーの採用により車重199kgを実現している。車両価格は286万2000円(税8%込み)。全国のアプリリア正規販売店にて受注し、出荷は5月下旬となる。なおこの車両は第46回東京モーターサイクルショーにて公開される予定だ。

アプリリアの史上最強スーパースポーツ

217HP 1100エンジン搭載の『RSV4 1100 Factory』を発売

ピアッジオグループジャパン株式会社(本社:東京都港区芝2丁目、代表取締役ネリ・ミクラウス)は、アプリリアのフラッグシップスーパースポーツに、217HPを発生する新型V4エンジンを搭載し、史上最速、最強、最軽量のへと進化を遂げた『RSV4 1100 Factory』(メーカー希望小売価格286万2000円消費税8%込)を全国のアプリリア正規販売店にて、3月22日(金)より受注を開始し、5月下旬より出荷を開始致します。

このRSV4 1100 Factory は、既存モデルのエンジンを999ccから1,078ccへ拡大し、さらにAkrapovic製チタンエグゾーストサイレンサーや、Bosch製リチウムイオンバッテリーの採用などにより車両重量を199Kgに抑えたほか、アプリリアのMotoGPマシン“RS-GP”開発から派生したカーボン製ウィングレットをサイドカウルに標準装着するなど、「成長を止めることはできない」というプロジェクトの成果により、さらなる進化を遂げました。なお、3月22日(金)から24日(日)まで開催される第46回東京モーターサイクルショーにて当モデルを日本初公開いたします。


写真はオプション装着車

【アプリリア RSV4 1100 Factory】
■受注開始日/2019年3月22日(金)
■国内出荷時期/2019年5月下旬頃から順次
■メーカー希望小売価格/286万2000円(税8%込み)
■ボディーカラー/ブラック

アプリリアRSV4は、スポーツ性とパフォーマンスの面で常にスーパースポーツモデルの基準となって来ました。短期間の間に7度の世界SBK選手権を含む54もの世界タイトルを獲得し成功を収めているアプリリアのレース部門の貴重な経験から引き出された技術は量産車に受け継がれ、アプリリアレーシングが用意したマシンに通じる興奮を誰にでも提供します。高次元の設計と応用技術において明確なRSV4は、量産スポーツバイクではかつて無かった65°V4エンジンを軸に考案されました。GP250クラスにおいて143のグランプリレースを制し18のタイトルを勝ち取った名跡を受け継ぐフレーム技術を採用し、エンジンとバイクの運動性能を制御する最先端の応用電子システムによって強化されています。ライド-バイ-ワイヤマルチマップアクセルを標準採用した初めてのメーカーであり、自己キャリブレーションやウイリーコントロールといった独創的な機能を持つAPRCダイナミックコントロールシステムの特許を最初に取得したメーカーがアプリリアです。

■アプリリア RSV4 1100 Factory

RSV4プロジェクトは常に明確な目標を追求してきました。妥協のない最高、最速のスーパーバイクとなるために、パフォーマンスと効率性の面でアプリリアレーシングのバイクに最も近いマシンとなりました。アルミ、チタン、カーボンといった価値ある素材を使用し、最高級の性能と洗練された技術的装備を求める、極めて要求の厳しい顧客に捧げられた、カテゴリートップに位置するプレミアムモデルです。この先進モデルであるRSV4 1100 Factoryの新たな一歩は、ともにさらなる進化を遂げたフレームとサスペンション、電子制御パッケージを組み合わせた至高のパフォーマンスを誇ります。アプリリアスタイルセンターは、RSV4 1100 Factoryのカラーリングとディテールによる独自性がひと目でそれと認識できるモデルになるようデザインしています。Akrapovic製エグゾーストサイレンサーのチタン仕上げと同色とした鍛造アルミホイールとは対照的に、カーボンなどの価値ある素材(フロントマッドガード、サイドパネル、エグゾーストサイレンサーガード、空力ウイングレット)の独特な質感を高めるコントラストを採用しています。外装のグラフィックには、彫刻のようなツインスパーフレームとアルミ製スイングアームの美しさを引き立てる、魅力的なトータルマットブラックが選ばれました。RSV4 1100 Factoryが達成した驚異的なパフォーマンスを考慮して、アプリリアは、アプリリアレーシングによるRS-GPプロトタイプでの開発から派生した、量産スーパーバイク初となるフェアリングの空力ウイングレットを導入しました。風洞で設計された独特な形状とその取り付け角度は、ウイングレットが高速安定性を向上させるために、気流のダウンフォース効果を利用するように意図されており、300Km/hにおいては約8Kg相当の荷重を生み出し、コーナー立ち上がりではウイリー傾向を抑え、同時にハードブレーキングでの安定性向上に貢献します。

■アプリリア1100 V4の記録的パフォーマンス

RSV4 1100 Factoryの導入により、アプリリアは、その車体キャラクターとベネト州ノアーレ生まれのV4の独特なサウンドと組み合わせ、スポーツ志向のライダーが望む高いパフォーマンスを実現しました。10年に渡る勝利の歴史を誇るパワープラントは、最先端のスポーツ志向ライダーのニーズを満たすことができ、レーシングバイク開発の秀逸なベースにもなるプラットフォームです。2017年に量産ロードモデルで201HPのベンチマークに到達した後、アプリリアのV4は1,078ccに排気量を拡大して、もうひとつの進化の分岐点に立ちました。この変更は、2015年に1000から1,100ccとなったRSV4のスポーツネイキッドバージョン、TuonoV4ですでに得られていた、評論家と一般ユーザーによる有益なフィードバックに基づいて決定されました。RSV4 1100 Factoryのエンジン排気量は、ボアが78mmから81mmとなった新しいピストンによって拡大されていますが、52.3mmのストロークと、13.6:1の圧縮比は、1000V4エンジンから変更はありません。ウェットサンプ潤滑を改善するために、流量を増やした新しいオイルポンプを装備しています。ダブルオイルジェットの採用によりピストン温度の低下を実現しました。タイミングシステムは吸気バルブタイミングを最適化し、プライマリードライブの5速と6速のギア比をロング化しています。電子制御インジェクションシステムは、流体力学的通気性を向上させるために、より空力的に優れた形状のスロットルバルブサポートを使用しました。Magneti Marelli製7SM ECUは、リミッターを13,600rpmに設定した新しい専用マップにより、217HP/13,200rpmの最高出力をもたらします。最大トルクもこれらの変更の恩恵を受け、1,000ccエンジンに対して全域で10%以上のトルクアップを実現し、最大トルク値は122Nm/11,000rpmに達しました。これは、RSV4 1100Factoryが、サーキットにおいて低速域からでも効率的に加速でき、ストリートでの走りも刺激的なものにします。また、エグゾーストシステムは、マニホールドのレイアウトだけでなく、これまでのユニットに比べて明らかに軽くなった、Akrapovic製チタンサイレンサーを標準装備することで最適化が図られました。新型アプリリア RSV4 1100 Factoryは、APRC電子制御パッケージのより緻密なキャリブレーションによってパフォーマンスに適した改良されたものになっています。

■シャシー:より効率的なコーナー立ち上がりとブレーキング

アプリリアは世界で最も優れたシャシーメーカーのひとつとして知られています。RSV4は、アプリリアがトップレベルの世界選手権で培った技術力の統合を象徴しています。今なお、他に類を見ない(前世代でも常に特色となっていた)RSV4 Factoryの特徴として、各部の取付位置が調整可能である標準のシャシーです。実際にアプリリアは、フレームへのエンジン搭載位置、ステアリングステムアングル、スイングアームピボットの高さとリアの車高をライダーが調整できる唯一のスーパーバイクで、まさにレーシングバイクそのものです。

アプリリアRSV4の極めて評価が高く魅力的なフレームの構造は変わっていません。そしてそれは、鍛造および成形アルミ材の利点を活かした、完全にバランスの取れた剛性とねじれ柔軟性によって並外れた性能を約束します。フレームが提供する正確で広範囲な調整に合わせ、RSV4 1100 Factoryのフレームとサスペンションセッティング、重量配分が見直されました。新しいステアリングブッシュ(上下に各+3mm)によって、キャスター角が減少し、新しいステアリングヨークのオフセットも2mm減少しました。これによりホイールベースは4mm短くなります。全体的な結果として、フロントエンドがライダーに近づき、敏捷性を低下させることなくフロントホイールへの荷重が増え、それゆえ安定性も増加しました。RSV4の卓越したポイントの1つである、繊細で重要なブレーキング-進入-コーナリングスピードの段階におけるパフォーマンスで、RSV4 1100 Factoryでさらなる向上を果たしました。それには、フロント周りの変更だけでなく、ライダーのコーナリングフィールを向上させるため、新しいセットアップとしてトラベルが5mm長くなった(トータル125mm)Ohlins製NIXフォークも貢献しています。サスペンションシステムは、アジャスタブルのTTXショックアブソーバーと同じく調整可能なステアリングダンパーという、名門Ohlins製の2つのアイテムによって完成されます。コーナー立ち上がりでの安定性をさらに向上させるため、RSV4 1100 Factoryはスイングアームにもいくつかの変更を加えました。ヨーとねじれの剛性を大幅に高めることで、コーナー立ち上がりの精度が向上しています。

既存モデルよりトップグレードを装着していたブレーキシステムも、今回の重要なアップグレードの対象となりました。M50キャリパーから、より軽く効率的なBrembo製Stylemaフロントキャリパーが採用され、より高い摩擦性能を持つパッドが装備されました。極めて過酷な使用状況下でも動作温度をコントロール下に保ち、変わらないブレーキング性能を維持する、ブレーキキャリパーカーボンエアダクト(RS-GPでアプリリアレーシングが使用しているものと同等)をオプション設定しています。RSV4 1100 Factoryの車両重量は、新しいチタンエグゾーストサイレンサーと超軽量Bosch製リチウムバッテリーに採用により、燃料90%搭載状態で199kgとなっています。

■APRC:アプリリアから始まった最先端のエレクトロニクス

アプリリア RSV4 1100 Factoryは、アプリリアが設計し特許を取得したダイナミックコントロールパッケージを装備しています。APRC(アプリリア・パフォーマンス・ライド・コントロール)は、ワールドスーパーバイクにおける勝利のテクノロジーから直接引き継がれたダイナミックコントロールシステムで、システムの作動を管理する慣性プラットフォームの独自の配置と方向づけが、バイクの動的状態の検出を最適化。その結果、さらに効果的な電子制御プロセスを可能にしました。

第四世代のアプリリアAPRCは、完全なフルライド-バイ-ワイヤスロットルコントロールによって電子制御スロットルバルブを管理するための他のコンポーネントを必要としません。これは重量の点で明らかなメリットとなります(従来のシステムと比較して590gの軽量化を達成)。

■アプリリアRSV4 1100 Factoryに標準装備されたAPRCシステムには以下の機能が含まれます

・ATC/アプリリア・トラクション・コントロール。ハンドルスイッチ部のジョイスティックによって、スロットルを戻すことなく8段階の設定に即座に調整可能。
・AWC/アプリリア・ウイリー・コントロール。3段階のレベルに調整可能なウイリーコントロールシステムは、左スイッチボックスによって、ATCと同様スロットルを閉じることなく即座に調整できるようになりました。
・ALC/アプリリア・ローンチ・コントロール。サーキットでの使用に限定され、3段階の設定が可能。さらに高効率な動作プロセスを採用しました。
・AQS/アプリリア・クイックシフト・スロットルを閉じることなく、クラッチも使わずにギアシフトが可能な電子制御システムで、クラッチレスのシフトダウンを可能にするダウンシフト機能も備えています。アクセルを開けた状態でのシフトダウン機能は他に類を見ません。
・APL/アプリリア・ピット・リミッター。サーキットでのピットレーンで許可されている最高速度を選択して制限したり、公道上の制限速度に容易に合わせられるようにするシステムです。
・ACC/アプリリア・クルーズ・コントロール。電子的管理によりクルーズコントロールの導入が可能になりました。スロットルに触れることなく設定速度を維持できるため、長距離ツーリングに非常に便利です。

第4世代のAPRCシステムに加えて、RSV4 Factoryには、公道における安全性を飛躍的に高めるだけでなく、サーキットにおける最高のパフォーマンスも確保できるようBoschと共同開発された、高度なマルチマップコーナリングABSが標準装備されています。軽量コンパクトなボディユニットに精緻な機能を組み込んだ9.1MPシステムは、横加速度、フロントブレーキレバーにかかる圧力、ロール/ピッチ/ヨー角度、減速と安定性を絶妙にバランスさせるブレーキ動作の変化など、様々なパラメーターを常にモニターする専用アルゴリズムにより、ブレーキングとコーナーでのABS介入を最適化しました。ABSシステムは、突発的なブレーキングによるリアホイールのリフトを抑えるアプリリアRLM(リア・リフトアップ・ミティゲーション)システムとともに機能します。アプリリア専用のマップに従ってセッティングされたコーナリングABSは、感度を3段階に調整可能です。3種類のコーナリングABSマップは、3つのエンジンマップ(スポーツ、トラック、レース)のいずれとでも組み合わせることができ、経験や技術レベルの異なるライダーが、それぞれの走行スタイルに最適な組み合わせを選択することができます。3種類のマップはすべて「フルパワー」ですが、エンジンブレーキのかかり具合が異なります。

カラーTFTメーターパネルは、卓越した表示機能を持つデジタルコンピュータで、明るさを増すことでさらなる改善が図られました。選択できる2種類のスクリーンページは、多くの表示項目に対応しています。RSV4 1100 Factoryのアクセサリーとして利用可能なV4-MPは、Bluetoothを介して車両にスマートフォンを接続するアプリリアマルチメディアプラットフォームです。レースで行われているような、分析のために後でラップトップPCにダウンロード(またはスマートフォンに直接表示)できるデータを備えた、真のコーナーバイコーナー電子セッティング較正システムを初めて導入しています。コーナーごとに電子セッティングを管理できるよう、すでにマッピングされた豊富なサーキット情報の提供に加えて、アプリリアが提供したリストにない新しいサーキットの情報をユーザーが取得することも可能です。V4-MPには、スマートフォンの音声コマンドと電話の着信/発信を管理する、RSV4でアプリリアが初めて導入したインフォテイメントシステムも含まれています。これらの活用は、デジタルメーターでも表示、管理されます。

【RSV4 1100 Factory主要諸元】

[ お問い合わせ ]
ピアッジオグループジャパン株式会社
ピアッジオコール
TEL/03-3453-3903

リリース = ピアッジオグループジャパン株式会社

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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