ここではオーストリアの巨人、KTMの東京モーターサイクルショー2024におけるブースを紹介する。KTMを筆頭にハスクバーナ、GASGAS、さらに今回から新たにグループに加わったMVアグスタのパートも設けられており見所は満載だぞ!
KTMの知名度を一気に広げたスポーツネイキッドモデル、デュークは初代モデルの登場から30周年を迎えた。現在はKTMの主力ラインとなっており、そのフラッグシップモデルとなる「1390スーパーデュークR EVO」が展示される。
スーパーデュークは以前のモデルからヘッドライトまわりのデザインに関してやり過ぎな感じがあったが、最新モデルでは、もはやプレデターを超えて中身が出てきてしまっているかのようなデザインとなっている。これには誰もが二度見するに違いない。
「250デューク」は日本マーケットのために、あえて排気量を250ccとして作られたと言っても過言ではない。高速道路も使える上に車検は不要というニーハンクラスは日本の主戦場だ。390デューク譲りのスタイリングと扱いやすいエンジンは幅広く受け入れられる。
排気量の拡大、フレーム形状、サスペンションの取り付け位置など、2024年モデルで大幅なアップデートを受けた「390デューク」。精悍なスタイリングにも一層磨きが掛かっている。普通自動二輪免許で乗れる最もホットなデュークだ。
新型の「990デューク」はミドルクラスに位置するとはいえ、すでに1000cc近い排気量となっている。並列2気筒エンジンを採用しているので、1390スーパーデュークともフィーリングは異なる。フロントマスクは1390スーパーデュークと同形状で強烈なインパクトを持つ。
次はハスクバーナパートに置かれた車両を覗いていこう。独特なスタイリングでストリートでも高い存在感を持つ「ヴィットピレン401」は、2024モデルでフルモデルチェンジを受けて登場だ。エンジンパフォーマンスからスタイリングまで、ほぼすべてに手が加えられパワーアップした。
スクランブラー的なパッケージングとされた「スヴァルトピレン401」もフルモデルチェンジを受けて登場。エンジン、フレーム、足まわりなど、新たに設計がし直されているほか、セレクト可能なライドモードも追加されている。「スヴァルトピレン250」も展示された。
KTMブースは同グループに属する4ブランドが一つにまとまっていることもあり見ごたえ十分。力強いモデルが多くそれらを間近に触れることができるのだから、こちらもパワーが必要だ。そんな時にはレッドブル。アンケートに答えるとKTM MotoGPの冠にもなっているレッドブルがもらえる。
GASGASのパートではオフロードモデルの「ES700」、モタードモデルの「SM700」、トライアルモデル「TXT GP250」、エンデューロモデルの「EC250」が展示された。MotoGPでの活躍もあり、ウワサされている本格ロードスポーツモデル導入もそろそろ実現?
MVアグスタが初めて手掛けるプレミアムアドベンチャーモデル「LXP ORIOLI」。以前MVアグスタを手掛けていたカジバが作り上げ、ダカールラリーに参戦したエレファントをオマージュしたカラースキームとなっており、その際のライダー、エディ・オリオリの名称を受けた。世界限定500台だ。
1943年に登場したMVアグスタの最初のモデルMV98をオマージュした世界限定300台のスペシャルマシン「スーパーベローチェ98」を展示。98という数字は初代モデルが98cc単気筒エンジンを搭載していたことに由来。独特なワインレッドカラーはMV98からインスピレーションを受けたものだ。