【東京モーターサイクルショー2018出展速報】ADIVAブース

掲載日: 2018年03月25日(日) 更新日: 2018年03月25日(日)
この記事は2018年3月25日当時の情報に基づいて制作されています。

2018年3月23日(金)から3月25日(日)まで東京ビッグサイトで開催された第45回東京モーターサイクルショーに、イタリアのスクーターブランドADIVA(アディバ)が出展していた。ADIVAは90年代にイタリアで創業したスクーターブランドで、2001年から本格的な生産を開始。これまで画期的なルーフ付全天候型スクーターを数多く販売してきた。今回の東京モーターサイクルショーでは、3台の電動3輪モデルをワールドプレミアとして発表。さらに主軸の3輪モデルAD1 200、AD3 400を多数展示し、ADIVAが描く新時代のシティコミューター像を多くの来場者にアピールしていた。


ADIVAの主力3輪モデルAD1 200。このトリコロールの車両はショーのために製作されたスペシャル。カラーのほかカーボンパターンやルーフの内張りなどが追加されている。


こちらが通常モデルのAD1 200。エンジンはPEUGEOT(プジョー)製の190cc・水冷4ストローク単気筒を搭載する。ワイパー付フロントスクリーン、容量40Lのリアトランク、コックピットに設けられた2つのUSB電源など日々の使い勝手を考慮した設計。シート高は720mm。


やっぱり気になる足周り。四輪のダブルウィッシュボーンに着想を得たという「インディペンデント・クワトロ・ウィッシュボーン・サスペンション」。左右のロアアームにサスペンションユニットを取り付けるという独自の構造を持つ。


400ccモデルのAD3 400は、PEUGEOT製の399cc水冷単気筒エンジンを搭載する。ルーフはフロントスクリーン上端から切り離すことができ、リアトランクに格納できるギミックを持つ。そのリアトランクは90Lの大容量!


左がAD3 400(税込118万円)、右がAD1 200(税込75万6000円)。現在のADIVAを代表する2機種となる。


東京モーターサイクルショー2018の会場で世界初お披露目となったAD1-E。AD1 200を電動化したモデルだ。ボディや足周りなど基本的な車体構成はAD1 200と同一としながら電動化を行っている。2018年に市販予定とアナウンスされた。


AD1-EのメーターはTFT液晶を採用。バッテリーの充電状況なども確認できる。


充電ソケットはフロントカウル裏に。現状では家庭用100V電源での使用を想定しているそう。バッテリーの仕様は7kWh 133V。モーターはブラシレスのDCモーターで定格出力11kW、最高出力15kW。スペックシートによれば航続距離は130km、最高速度125km/hの性能を誇る。


こちらも世界初お披露目のAD-Cargo。名前の通りデリバリー用のEVだ。リアに大型キャリア(700mm×640mm)を持つAD-Cargoはリア2輪の3輪モデル。航続可能距離は70km。こちらも2018年に市販が予定されている。


世界初お披露目のConcept-Eは2輪モデル。ADIVAならではのルーフ付アーバンコミュータースタイルだが、実はルーフにソーラーパネルを設置しており、走行中でも太陽光で充電できるというのがミソ。

紹介した3台のEVは用途に応じてモーターやバッテリーを交換できる「モデュラー・パワーユニット・システム」を採用しているというのもトピックだ。乗り物に対する新しい概念を提案するアディバの動向には注目しておきたい。

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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