どもビンテージモトクロス大好きRyoTです。
70年代の空冷2スト・ツインショックのモトクロッサーやトレールバイクの世界に魅せられて早20年、未だ醒めずなワタクシ。愛車のうち1台はMT250エルシノアだったりします。
今から4年前、そんなビンテージモトクロスファンにとってもうたまんないイベントが全日本モトクロス選手権の会場で行われたんです。
2014年4月20日、全日本モトクロス選手権第2戦関東大会の会場でお披露目されたホンダRC335C。ホンダが復元プロジェクトを立ち上げて製作したマシンです。なんとこのマシンが全日本の会場でパレードランを行ったんです!
ホンダ初の2ストロークマシンとして1971年1月に開発がスタートした開発コード「335」と呼ばれたマシン。その後「335B」と開発コードを変えて1971年の全日本モトクロスに参戦(当時のライダーはウイリー松浦さん)。その後、開発コードは「335C」へと変わり、1972年から全日本モトクロスにフル参戦したのであります。
同年、ホンダは市販モトクロッサーのCR250Mを発売(スティーブ・マックイーンがCMで乗ってたアレ)、翌1973年には僕の愛車でもある公道向けトレール車、MT250エルシノアが発売されます。つまりこの335Cは、ホンダの2サイクルモトクロッサー&トレールの元祖であり、さらにいうとホンダ近代2ストモデルの元祖でもある。
ドゥーハンのNSR500なんかもこのマシンがなかったら存在しなかったかも!? とは言いすぎかもしれませんが、ホンダの2ストレーシングヒストリーには欠かせない1台には間違いありません。
CR250MやMT250にもやっぱりRC335Cの面影がありますね。「Hマーク」入りのフェンダーフラップにも注目!
CRやMTとはだいぶ違うように見えるエンジン。クランクケースカバーもそうだし、ヘッドのフィンはカクカクしてます。
パレードランに向けて暖気してるところ。ものっすごい爆音でしたが、2スト大好き人間からすると至福のひとときでした。当時、数分の動画も撮影したんですよね。誰にも見せてないけど今度バイクブロス のYoutubeに上げよっかな〜。
そのパレードラン、RC335Cに誰が乗ったと思います? なんと1972年の全日本で335Cを走らせた吉村太一さん御本人! (吉村太一さんはあのRSタイチの創業者です)
当時のビンテージウエアに身を包み335Cを走らせる太一さん。じつは僕の知り合いがウエアの提供に関わっていたとあとで知りました。(狭い世界だなぁ〜笑)
復元した335Cに乗るのはこの日が初めてだった太一さん。でも結構アケアケで走ってくれましてね。もうビンテージモトクロスファンとしては涙が出るほど嬉しかったです。
とまぁ、まるで当時のモトクロスシーンを知ってるかのように書いてますけど、ワタクシはエルシノアよりも年下なので、335Cが走った時代には生まれてもいません(笑)。
走行後の吉村太一さんとRC335C。この日以来、335Cが走ったとは聞いていません。せっかくなんでまたどこかで走らせてくれませんかね、ホンダさん!! 僕含め全世界のビンテージモトクロスファンはきっと待ってますよ! 走らせるならどこでも取材に行きますから!
さて、また長くなっちまいましたが、来週4月22日(日)の全日本モトクロス選手権第2戦関東大会では、ヤマハDT-1発売50周年を記念した特別展示が開催されるんです!
【写真提供:株式会社ホーリーエクイップ】
上の写真は4月21日(土)〜22日(日)の全日本モトクロスで特別展示されるDT-1スペシャル「鈴木忠男レプリカ」。あの目玉の忠さんが走らせた往年のマシンを再現した1台。
【写真提供:株式会社ホーリーエクイップ】上はDT-1の「GYTキット」装着車。当時の貴重なキットパーツ付きのマシン。「GYTキット」とは、例えばホンダで言うところの「Y部品」みたいな、純正チューニングパーツの名称です。今となっては超レア!
下のマシンはノグチキットをフル装備したAT-2「ノグチスペシャル」。この時代のノグチキットも超貴重なパーツです。
しかも、4月22日(日)は天気とコースコンディションが良ければ、DT-1スペシャル「鈴木忠男レプリカ」が走るかもしれないと! こりゃーもう行くしかねーっス。ということで当日は川越へGO!
ということで当日のイベントが気になったみなさんはこちらのニュースをチェックしてくださいね。4月15日(日)開催のビンテージモトクロスイベント「チキチキVMX猛レース」でも特別展示がありますよーん!
ではまた!