執筆= リンドバーグ
今季もMotoGPクラスのチャンピオンとなったフィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシ。タイトル獲得はこれで通算9度目となり、グランプリ史上最も偉大なライダーの1人であることは疑う余地がありません。
1996年からイタリア選手権王者としてGPにフルエントリーを開始、ルーキーシーズンはランク9位で終えたものの、2年目のシーズンは何と15戦中11勝という圧倒的な強さを披露し初タイトルを獲得。その後の活躍は皆さんご存知の通り。ステップアップや、チーム、レギュレーションの変更など環境の変化に対応する能力が非常に高く、MotoGPクラスの排気量が800ccに縮小されたときも、いち早くロッシがマシンに対応したのは記憶に新しいところです。
さて、今回ご紹介するのは、バレンティーノ・ロッシの少年期から、125cc、250cc、500ccとチャンピオンを獲得しながらステップ・アップしていく様子を250枚以上の写真と共に収録した写真集「Valentino Rossi Portrait of a Speed of a God」です。本書は、以前出版されていたものに2008年以降の活躍を26ページにわたり追加した改訂版。ロッシファン必携の1冊となっています。
【見どころ・読みどころ】
天才ライダー。この表現がこれほどまでに相応しい人物はいないでしょう。そんなロッシの幼少期からの活躍を、プライベート写真をふんだんに織り交ぜながら紹介していくパーソナル・フォト・ヒストリー・ブック「Valentino Rossi Portrait of a Speed of a God」。短命だったが数々の偉業を成し遂げたスティーブ・マックィーンに幼い頃から憧れていたロッシが、いかにして世界一のライダーに登り詰めたのか。また、現在までのヘア・スタイルから愛用ヘルメット、スキャンダルから家族との時間まで、速さだけでなくロッシの魅力のひとつとなっているお茶目な人柄も覗い知る事が出来るファンにはたまらない内容となっています。
【DATA】
■タイトル/Valentino Rossi Portrait of a Speed God
■価格/6,300円(税込)
■作者/Max Oxley
■出版元/Haynes
■発売日/2009年9月
■装丁/ハードカバー
■ページ数/200ページ
■言語/英語
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