株式会社商船三井さんふらわあが、第17回「国土交通省バリアフリー化推進功労者大臣表彰」を受賞した。同社は2023年に就航したフェリー「さんふらわあ くれない」「さんふらわあ むらさき」のバリアフリー化整備や、両船の就航に合わせて新設した「さんふらわあターミナル(別府)」のユニバーサルデザイン化への取り組みが評価された。
~日本初のLNG燃料フェリー「さんふらわあ くれない」、「さんふらわあ むらさき」のユニバーサルデザインなどが評価~
株式会社商船三井さんふらわあ(社長:牛奥 博俊、本社:東京都千代田区、以下「当社」)は、2023年に就航した日本初のLNG燃料フェリー「さんふらわあ くれない」、「さんふらわあ むらさき」のバリアフリー化整備、および両船の就航に合わせて新設した「さんふらわあターミナル(別府)」のユニバーサルデザイン化への取り組みが評価され、第17回「国土交通省バリアフリー化推進功労者大臣表彰」を受賞しました。
「国土交通省バリアフリー化推進功労者大臣表彰」は、2006年施行の「バリアフリー新法」(高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律)の趣旨を踏まえ、国土交通分野におけるバリアフリー化の推進に多大な貢献が認められた個人又は団体を表彰し、優れた取り組みを広く普及・奨励することを目的として2007年度に創設された表彰制度です。
当社では、「カジュアルクルーズ(※)」をコンセプトとして、気軽に非日常の船旅を楽しめる設備とサービスを提供してまいります。
(※)上質な船旅としてのクルーズを、定期航路を利用することで気軽に楽しんで頂く、商船三井グループフェリー事業の基本コンセプト。
■「さんふらわあ くれない」、「さんふらわあ むらさき」
建造にあたっては、旅客船バリアフリーガイドラインの整備内容を満たしたうえで、国土交通省(近畿運輸局・九州運輸局)の移動等円滑化評価会議「近畿・九州分科会協働事業」にて、障害当事者から寄せられたレポート、当社フェリーへ乗船されたお客様からの船内アンケート・WEBアンケート、在籍する障害のある社員からのフェリー乗船体験レポートを参考とし整備へ反映しました。
■さんふらわあターミナル(別府)
施設整備にあたっては、公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団の協力のもと、別府市内の障害当事者団体、NP0法人自立支援センターおおいた、別府・大分バリアフリーツアーセンターと協働し、行政(国・県・市)も参画した「別府港UDターミナル推進協議会」を設置。
計画段階から障害当事者へのヒアリング等を行い、課題とそれを解決するための方法について協議しました。同協議会で取りまとめられた提言書を基に、新ターミナルの設計・施工を開始し、適時意見交換会を実施しながら、障害当事者の意見や最先端のバリアフリー・ユニバーサルデザインの考え方等を取り入れた施設整備を行いました。
株式会社商船三井さんふらわあ(2024年3月22日発行)