トライアンフがチャリティーオークションのために製作したエルヴィス・プレスリー仕様の「Bonneville T120」が落札された。同車両にはジョージア出身のアーティスト、J Daar によるグラフィックが施されており、揃いで制作されたギブソン社のギター(レスポール・モデル)とともにオークションにかけられた。なお、落札金はすべてエルヴィス・プレスリー慈善基金へと寄付された。
落札金は、すべてエルヴィス・プレスリー慈善基金へと寄付されました。
トライアンフモーターサイクルズジャパン株式会社(代表取締役社長:大貫 陽介、東京都港区)は、2024年2月29日、ボナムカーズ開催の「アメリアアイランドオークション」にて、エルヴィス・プレスリーのTriumph Bonnevilleとギブソン・レスポールが出品され、落札された事をお知らせします。
このオークションはエルヴィス・プレスリー慈善基金を支援するためのもので、20,000ドルの寄付によって、今後も数々の慈善活動と、エルヴィスの伝説を受け継いでゆくでしょう。
今回落札された最新のTriumph Bonneville T120は、受賞歴のあるジョージア出身のアーティスト、J Daarによるカスタムデザインが特徴。オリジナルの1964年のMemphis Mafiaバイクと1968年のStay Away Joe Desert Sled、そしてエルヴィスのライブの中でも最も有名な、1968年のカムバックスペシャルのセットデザインにも影響を受けており、赤の地にシルエット、そしてライトの中にゴールドのブロックレタリングで「エルヴィス・プレスリー」の名が描かれていています。
このバイクは、アラバマ州バーミンガムで開催された「2023年 バーバーヴィンテージモーターサイクルフェスティバル」にて初公開され、その後はグレースランドにあるプレスリーモーターズ・オートモービルミュージアムで展示されていました。
1965年、彼は撮影の合間にベルエアの自宅で、“Memphis Mafia”と呼ばれる親友たちと、ひとときの休息を楽しんでいました。
そこに、エルヴィスの親友であり、“Memphis Mafia”のメンバーでもあった、ジェリー・シリングがTriumph T120 650 Bonnevilleに乗り、颯爽と現れます。このバイクを目にした瞬間、エルヴィスは「ベルエアで走らせてほしい」とジェリーに頼み込みます。ジェリーは快くそれに応じ、エルヴィスはバイクに乗って走り出しました。帰ってきた彼は、とても感激し、運送マネージャーのアラン・フォルティスに「すぐにみんなの分も注文してくれ、それも…今夜じゃなきゃダメなんだ!」と言い放ったそうです。
一方、ギブソンより寄贈されたお揃いのレスポールギターは、同じく、J Daarがカスタマイズしたもので、今回のオークションにバイクと一緒に出品されました。このギターもまた、エルヴィスの影響を受けたもので、1968年のカムバックスペシャル公演のリハーサルの際、シェフにこのギターをプレゼントしたという逸話も残っています。
トライアンフモーターサイクルズ、チーフコマーシャルオフィサーのポール・ストラウドのコメントです。
「この作品たちは、多くのエルビスファンやバイクファンに愛されており、貴重な善意のもと、多くの寄付を集めることができました。J Daarによるカスタムが素晴らしい、このBonneville T120とギブソン・レスポールは、まさにレジェンドへのトリビュートと言えます。」
エルヴィス・プレスリー・エンタープライズのオーナーであるオーセンティック・ブランズ・グループのエグゼクティブ・ヴァイス・プレジデント、ダナ・カーペンターのコメントです。
「エルヴィス・プレスリーエンタープライズとグレースランドは、エルヴィス・プレスリー慈善基金を通じて、エルヴィスの寛大さと社会奉仕の伝統を受け継ぐことを誇りに思っています。
トライアンフやギブソンと協力し、エルヴィスの寛大さ、音楽とバイクへの情熱を称えるため、ワンオフのバイクとギターを依頼し、非常に価値のある慈善活動への寄付を募る機会を得られて、とても嬉しく思っております。」
トライアンフモーターサイクルズジャパン株式会社(2024年3月5日発行)