ドゥカティが2022年の業績を発表した。同社によると販売台数は6万1,562台、売上高は10億8,900万ユーロとなり、ともに過去最高を記録。営業利益は1億900万ユーロと10%を達成した。同社 CEO のクラウディオ・ドメニカーリは、MotoGP とスーパーバイク世界選手権でのダブルタイトル獲得とあわせ「ドゥカティにとって史上最高の年」と表現した。
・2022年に過去最高の業績を発表:10億ユーロ以上の売上高、1億900万ユーロの記録的な営業利益、6万1,562台の史上最高の販売台数を記録
・営業利益率も向上して2桁の10%を達成
・クラウディオ・ドメニカーリ:「2022年は、ドゥカティにとって最高の年となりました。素晴らしい販売台数と財務実績に加え、MotoGPとスーパーバイク世界選手権でもダブルタイトルを獲得して、大きな成功を収めました」
2023年3月16日 ボルゴパニガーレ(イタリア、ボローニャ)- ドゥカティは、MotoGPおよびスーパーバイク世界選手権(SBK)のダブルタイトル獲得に加え、販売台数、売上高、営業利益の記録的な数値を記録して、2022年を成功裏に締めくくりました。
ドゥカティ史上初めて、売上高が10億ユーロを超え(10億8,900万ユーロ)、2021年(8億7,800万ユーロ)から24%増加しました。これは、魅力的な製品ポートフォリオを揃えて、販売台数が増加したことによります。営業利益も過去最高の1億900万ユーロに達しました。これは、2021年(6,100万ユーロ)と比較して77%の大幅な増加となります。その結果、営業利益率も向上し、2桁の10%に到達しました。
2022年は、販売台数の面でも素晴しい年となりました。ドゥカティは、世界中のお客様に、前年比3.6%増となる過去最高の6万1,562台のモーターサイクルを納車しました。
ドゥカティ最高経営責任者(CEO)のクラウディオ・ドメニカーリ:「私たちは、ドゥカティ史上初めて、6万台以上のモーターサイクルを販売し、10億ユーロ以上の売上高を達成しました。これにより、2022年は、素晴らしい販売および財務実績に加え、MotoGPおよびスーパーバイク世界選手権でも大きな成功を収め、ドゥカティにとって史上最高の年となりました。ドゥカティは、ここ数年にわたって好調な業績を維持し、財務基盤を強化して、大きな成長を遂げています。メイド・イン・イタリー、イノベーション、デザイン、テクノロジーを表現するブランドとして、ドゥカティは、世界中の情熱的なドゥカティスタに、モーターサイクルの世界だけなく、それに関連する世界でも、エキサイティングな体験を提供し続けています」
ドゥカティ最高財務責任者(CFO)ヘニング・イェンス:「2年連続で記録的な財務実績を達成し、営業利益率を改善できたことを嬉しく思います。2022年に自動車業界に大きな影響を与えたサプライチェーンの混乱にもかかわらず、このような結果を達成できたことは、ドゥカティ・グループにとって驚くべき成果といえるでしょう。また、2022年の目標として設定した、研究開発、インフラ、デジタル化への自己資金による投資計画を推進することもできました」
ドゥカティは、世界中のドゥカティスタにモーターサイクルを提供するため、この1年間にディーラーネットワークをさらに拡大しました。2022年末の時点で、ドゥカティ・ディーラーの数は過去最高の821を数え、新たにブルネイ、エクアドル、エルサルバドル、モンゴルの各市場に参入して、合計96の市場で事業を展開しています。
2023年に向けて、ドゥカティは8つのニューモデルを発表して製品ラインナップを拡充し、すべてのドゥカティスタのニーズに応えるモーターサイクルを提供できるようにしました。
2023年モデルのハイライトは、世界を旅するライダーのために開発されたムルティストラーダV4ラリーと、EICMA(ミラノモーターサイクルショー)で「Most Beautiful Bike of the Show」(もっとも美しいバイク)に選ばれた新型ディアベルV4です。また、第2世代のスクランブラー・ドゥカティも発表されました。このニューモデルは、シンプルでバイクの本質を追求するスクランブラーのコンセプトを受け継ぎながら、さらに現代的、さらにカラフルになり、さらに生き生きとした個性を備えて、すべてのスクランブラー・ファンを魅了します。
2023年から2026年には、2023年5月13日にフランスで開幕戦を迎える2023 FIM Enel MotoE(TM)世界選手権シーズンを戦う、電動レーシングマシンの唯一のサプライヤーとなります。このプロジェクトにより、ドゥカティは未来のモーターサイクルのテクノロジーを徹底的に研究し、投資と実験を行って専門知識を蓄積することで、モーターサイクル・ファンの期待に応える重量、性能、航続距離を実現するバッテリーを備えた、エキサイティングな電動ロードバイクを開発することが可能になります。
2022年12月、ドゥカティはディテールに至るまで細心の注意を払うドゥカティのこだわりを、さらに前進させるための新しい施設、「Finitura e Delibera Estetica」を開設しました。ここでは、最終仕上げを含む、生産サイクルの最終段階が実施されます。この新しい施設は、完全な自己資金による大規模なインフラ投資の結果として建設されました。本社のインフラへの投資は、今後数年間にわたって継続的に行われる予定です。
ドゥカティジャパン株式会社(2023年3月17日発行)