株式会社ベクトリクス ジャパンが、先に東京ビッグサイトで開催された「第15回オートモーティブ ワールド」に小型3輪BEV「I-Cargo」を出展した。同車両が展示されたのは小型 BEV などが中心となる MaaS(Mobility as a Service)カテゴリー。同車両は完全自立型の車体構造となっており、バッテリーは交換式でサブスクリプションで提供されるという。
先週の1月25日(水)~27日(金)、東京ビッグサイトで開催されたクルマの先端技術展「第15回オートモーティブ ワールド」に株式会社ベクトリクス ジャパン(代表/山岸史明 東京都港区新橋1-5-2 TEL/03-6264-5995)が初出展。誰でも簡単に運転できる商用3輪BEV「I-Cargo」2台を展示して、最大の特長である交換式バッテリーや傾かない車体など、ユニークな構造を余すところなく公開しました。また今回はリアの荷台を2タイプのモックアップと共にアレンジしてご紹介。「I-Cargo」が切り開く新たな“運ぶ”の可能性に、多くの企業から熱い期待のお声をいただきました!
現在「クルマの先端技術」といえば、主役はEVとその関連以外にありえません。特に今回ベクトリクス ジャパンが出展したカテゴリー「MaaS EXPO」は、「I-Cargo」のような新開発の小型BEV(Battery Electric Vehicle)実車の他、最新型バッテリー、新充電システム、AIによる自動運転、通信型ナビシステム、IoTなど多岐に渡る先進技術が集まって、まさに百花繚乱の華やかさでした。
中でもとりわけ注目を浴びていたのは、交換式バッテリーシステムを目に見える形で紹介した「I-Cargo」です。連日多くの来場者から様々なご質問をいただきましたが、中にはバッテリー交換のデモをリクエストされて動画に保存する人も現れるなど、EV導入時に立ちはだかる3大問題(何キロ走れる?充電待ちは何時間?充電設備は?)を一挙に解決できる交換式ならではの大きなメリットに、改めて気付く人が続出しました。
交換式バッテリーに次いで関心が高く、多く質問を寄せられたのが「普通免許だけで運転できるメリット」です。8kW=250cc相当のパワーを誇るクラスでありながら、ドライバーを選ばず誰でも運転できることに加えて、法律上ヘルメットやシートベルトの装着義務がなく、車庫証明や車検も不要と、クルマとバイク両方のいいところ取りをした「I-Cargo」の特長がクローズアップされた形です。
また今回、モックアップで初披露となったリアボックスと格子のアオリは、「I-Cargo」のユーザーが生活シーンでの身近な“運ぶ”を具体的にイメージできる演出として大変好評でした!
会期中にいただいた様々なご質問、ご要望、ご意見をスピーディに反映して、ベクトリクスはいよいよ今春、「I-Cargo」完成車第1号をデビューさせる予定です。大いにご期待ください!
・1996年に米国で設立。電動マキシスクーターのパイオニアとしての名声を獲得する。
・その後ポーランドに生産拠点を移した後、2009年に香港の会社に経営母体が移る。
・2018年に現オーナー(現ベクトリクス ジャパン取締役)がVECTRIX株を取得し「新生ベクトリクス」が誕生。19年より「I-Cargo」の開発をスタートする。
・2022年末、シンガポールに本社機能を移管。日本、ASEAN、台湾、イタリア、ポーランドの有力企業によるグローバルチームを構成し、最先端の技術開発と研究を行っている。
・URL/https://www.vectrix-jp.com/
株式会社VECTRIX JAPAN(2023年2月1日発行)