三陽工業株式会社は、2022シーズンの全日本ロードレース選手権 JSB1000クラス、および鈴鹿8時間耐久ロードレースEWCクラスに、レーシングチーム「KRP三陽工業&RS-ITOH with VISSEL KOBE」で参戦する旨発表した。同チームが全日本選手権に参戦するのは2020年以来。ライダーにはベテラン柳川明選手を迎え2022年モデルのZX-10Rでシーズンを戦う予定だ。
三陽工業株式会社(本社/兵庫県明石市 以下、三陽工業)は、2022年「KRP三陽工業&RS-ITOH with VISSEL KOBE(以下、KRP三陽工業&RS-ITOH)」で全日本ロードレース選手権JSB1000クラス及び鈴鹿8時間耐久ロードレースEWCクラスに参戦いたします。
KRP三陽工業&RS-ITOHは2016年からレース界へと参戦しました。2018年まではJSB1000クラスへ参戦していましたが、それ以降はクラスを変更。そして2021年は全日本ロードレース選手権への参戦自体を撤退しました。一度、全日本ロードレース選手権から姿を消したKRP三陽工業&RS-ITOHが、2022シーズンは二輪レース国内最高峰JSB1000クラスへ復活する事になった経緯と想いについてお知らせいたします。
■チーム名/KRP三陽工業&RS-ITOH with VISSEL KOBE
■チーム監督/伊藤 一成
■ライダー/柳川 明
■マシン/2022年モデル Ninja ZX-10R
■参戦クラス/全日本ロードレース選手権JSB1000クラス、鈴鹿8時間耐久ロードレースEWCクラス
三陽工業は2021年で42期を迎えました。「日本の製造現場を元気にする!」をビジョンに掲げ、研磨を主軸とした製造業と、製造派遣事業を行っています(自社工場10カ所、営業拠点26カ所)。「やったことがないことをやってみよう」を合言葉に、10年で年商を約10倍に成長させています。
三陽工業は42年間の歴史をKawasakiのオートバイと共に過ごしてきました。Kawasakiのオートバイ部品を研磨しクリア塗装やクロムメッキを施す。車体組み立てラインに部品を共有する。アフターパーツの個装を行う。オートバイにかかわる様々な仕事を通して成長をしてきました。その結果、現在では兵庫県明石市にのみならず、全国各地で様々な仕事を手掛けています。
しかしどれほど大きくなろうとも、三陽工業がKawasakiのオートバイに育てて頂いたという想いは不変です。そこで、Kawasakiのオートバイに何か貢献したいという想いの元、KRP=Kawasaki Repayment Project(カワサキおんがえしプロジェクト)と名を付けたプロジェクトをスタート。KRPの活動の1つとして二輪レース界のKawasakiの雄「RS-ITOH」とタッグを組み、バイク業界を盛り上げる事でKawasakiに貢献するべくレース界へと参戦しています。
2018年からは兵庫県がホームであるVISSEL KOBEともコラボし、三陽工業が懸け橋となる事でさらなる可能性を求めてチャレンジしています。
RS-ITOHは埼玉県東松山市にて、国内最高峰のレース「全日本ロードレース選手権」やロードレースの祭典、「鈴鹿8時間耐久ロードレース」に参戦を続けているバイクショップです。「Kawasakiのバイクで戦いたい」という強い想いを持ちレースに挑んでいます。
2020シーズンは多くのワークスチームがレース撤退をする中、Kawasakiのワークスチームもサーキットから姿を消しました。そんな中、RS-ITOHは2020シーズンからJSB1000クラスにおいてKawasakiのバイクで戦う唯一のチームでした。「JSB1000クラスでKawasakiのバイクを走らせ続けたい。」RS-ITOHのそんな想いを受けて、2022シーズン三陽工業は復活しました。
ライダーにはスーパーバイク世界選手権(SBK)参戦、MotoGPテストライダーを経験しているベテランライダーの柳川 明選手を起用。RS-ITOHの「Kawasakiのバイクで戦いたい」という想い、柳川選手の「向上心が消えない限り生涯現役」という想い、そして「Kawasakiへ貢献したい」という三陽工業の想いを乗せて2022シーズンKRP三陽工業&RS-ITOHは走り続けます。
モータースポーツの世界においても、新型コロナウイルスによって多大な影響を受けたことは言うまでもありません。2年連続で世界選手権の鈴鹿8耐が中止になるなど、数年前には思いもしなかった出来事です。しかし、光のさす未来に向かって「レースの情熱」を持ち続け、この試練を乗り越えること。今こそRS-ITOHの情熱が試されているのだと思います。
今年もJSB1000クラスにフル参戦するチャンスを頂きました。年齢を言い訳にしないよう日々フィジカルトレーニングは欠かしていませんが、更に上位での争いができるようもっと貪欲に色々なことにチャレンジしていきます。応援してくださるファンの皆さまや支援して頂いている企業の皆さまに楽しんでいただけるようなレースを、チーム一丸となってお届けしますので今シーズンも応援よろしくお願いします。
伊藤さん・柳川さんそして三陽工業に共通している想いはKawasakiに対しての感謝と熱量です。アプローチの仕方はそれぞれ異なりますが想いの先にKawasakiのグリーンのバイクがあります。JSB1000も鈴鹿8時間耐久ロードレースも日本を代表するレースです。そこで走るKawasaki ZX-10Rにみんなの想いを乗せて、このモヤモヤする時代を駆け抜けていきます。
三陽工業株式会社(2022年2月17日発行)