株式会社フェリーさんふらわあは、別府港フェリーターミナル(2022年10月完成予定)の「UD=ユニバーサルデザイン」の実現に向けた「別府港UDターミナル提言書」を策定した。
提言書の内容は、障害者団体からの意見を踏まえ、旅客船ターミナルにおける移動円滑化の具体化。および、将来にわたり障害者参画による継続的なスパイラルアップの必要性を提言。
2021年11月30日(火)大分県庁にて、公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団と提言書の手交が執り行われたとともに、今後の計画など報告が行われた。
株式会社フェリーさんふらわあと公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団は、2021年1月に別府港UDターミナル推進協議会(※1)を設置し、2022年10月に完成予定の別府港フェリーターミナルのバリアフリー化について検討し、「別府港UDターミナル提言書」(以下、本提言書)(※2)を2021年7月に策定しました。
本提言書は、計画の段階から障害当事者が参画することをコンセプトとし、大分県内の障害者団体からの意見を踏まえ、旅客船ターミナルにおける高齢者、障害者等の移動円滑化の具体的整備内容についてとりまとめたものです。
つきましては、株式会社フェリーさんふらわあと公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団において、本提言書の手交を執り行いましたので、お知らせいたします。又、提言書と手交式の内容、そして今後の計画等については大分県に訪庁し報告いたしました。
■日時/2021(令和3)年11月30日(火)
・手交式/13:00~13:30
・訪庁/15:30~15:50
■場所
・手交式/県営3号上屋(住所:別府市汐見町9-1)
・訪庁/大分県福祉保健部(住所:大分市大手町3丁目1番1号県庁舎別館3階)
■参加者
・株式会社フェリーさんふらわあ
・公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団
・NPO法人自立支援センターおおいた/後藤秀和氏
・別府・大分バリアフリーツアーセンター/若杉竜也氏
2020年パラリンピック東京大会(2021年開催)を契機とした「心のバリアフリー」と「ユニバーサルデザインの街づくり」に取組む「共生社会ホストタウン」の拡大など地域における共生社会実現に向けた機運をパラリンピック後もレガシーとして継続するため、地域における先駆的なハード・ソフト両面のバリアフリー化を推進することが重要となっています。
本提言のとりまとめ及び別府港UDターミナルのバリアフリー施設整備は、日本財団の支援による「共生社会実現に向けた移動円滑化金(通称:バリアフリー基金)」を活用して、公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団が実施するものです。
※1/別府港UDターミナル推進協議会は、株式会社フェリーさんふらわあ、公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団の他、大分県内の障害者団体のNPO法人自立支援センターおおいたの後藤秀和氏、別府・大分バリアフリーツアーセンターの若杉竜也氏を構成員とし、オブザーバ ーとして国土交通省九州運輸局交通政策部バリアフリー推進課(旧 消費者行政・情報課)、大分県保健福祉部障害者社会参加推進室、別府市市民福祉部障害福祉課の参加により構成。2021年3月、2021年4月、2021年6月の3回の協議会を開催した。なお、UD はユニバーサルデザインの意。
※2/「別府港UDターミナル提言書」は、5章(1章:本提言書の目的、2章:別府港の概要、3章:障害者ヒアリング、4章:別府港UDターミナル実現に向けた提言、5章:今後の取り組み)で構成。主な提言内容は、ユニバーサルデザインのエレベーター並びにバリアフリートイレの設置、さらに近年の多様な方の利用に配慮したカームダウン・クールダウンスペース、祈祷室、補助犬トイレの設置などのハード面に加え、人的サポートなどのソフト面の対応の必要性も言及し将来にわたり障害者参画による継続的なスパイラルアップの必要性を提言したもの。
※3/別府港フェリーターミナル計画概要(予定)
■計画地/大分県別府市大字南石垣別府港第3埠頭
■所在/別府市潮見町地番944番2
■用途/旅客ターミナル、船舶の発着場
■敷地面積/4871.204㎡
■建築面積/898.11㎡
■延べ面積/966.87㎡
■別棟
・ターミナル上屋/81.00㎡
・ロータリー上屋/58.10㎡
■構造/鉄骨造り2階建て
■施工期間/2022年4月〜2022年10月
■事業主/株式会社フェリーさんふらわあ
■施工会社/株式会社菅組
■設計会社/東九州設計工務株式会社
株式会社フェリーさんふらわあ
TEL/078-857-5470
リリース=株式会社フェリーさんふらわあ(2021年11月30日発行)