インディアン・モーターサイクルが、展開しているカスタマイズプロジェクト第2弾として、著名ビルダーとして知られるブラットスタイルの高峰剛氏とのコラボによるカスタムモデル「ブラットスタイルチーフ」が発表され、YouTubeの公式チャンネルではマシンの製作過程などが公開中。
このマシンのオーナーは「マッドマックス」や「マッド・ガンズ」などへの出演で知られる俳優ニコラス・ホルト氏で、インディアン・モーターサイクルの特別後見人に就任したことも同時に発表された。
アメリカ初のモーターサイクルカンパニーであるインディアン・モーターサイクルは、日本の著名ビルダー、高峰剛氏とのコラボレーションによるユニークなカスタマイズプロジェクトの第2弾を発表し新インディアンチーフにより叶えられた幅広いカスタマイズの内容を明らかにしました。
90年代後半に日本に住んでいた頃、剛氏は、東京のひどい交通渋滞を乗り切る必要がありました。このことから事実上必要に迫られて、剛氏の「ブラットスタイル」はシンプルで効果的なものになり、今もそうあり続けています。
剛氏は、「私の場合、バイク文化は学校から始まりました。クラスの半分がバイクに夢中で、それが私の人生と方向性を形成しました」と語っています。「初期の頃は、友人や地元のバイクショップから多くのことを学びました。ブラットスタイルはここから発展したものですし、私のショップも同様です。ブラットスタイルは、シンプルかつ効果的でありながら、乗る人を童心に帰らせてくれるのです」。
8年前に生活の拠点と店をカリフォルニアに移したことで、より活発に活動できるようになり、日本にいた頃よりも剛氏のビンテージバイクの製作熱とレースへの情熱が高まりました。もちろん、インディアン・モーターサイクルとも、より深く関わるようになりました。
ブラットスタイルチーフの製作は、インディアン・モーターサイクルのオラ・ステネガルド氏との会話から始まりました。ステネガルド氏は剛氏の友人でもあります。彼は、剛氏に新しいチーフの初期スケッチを見せました。
「フレームのデザインにまず目を奪われました」と剛氏。「すぐに可能性を感じました。もちろん、それはオラと彼のチームが新しいチーフをデザインしたときにすでに分かっていたことですが。そのデザインは、まさに私が作りたいものでした。だからすぐさま、このプロジェクトに取りかかりました。」
剛氏の作品の多くがそうであるように、彼のビジョンは「派手ではなくシンプル」です。そして、ブラットスタイルをチーフに導入するための作業が始まりました。美しさの核となったのは、フューエルタンクのデザインです。剛氏のお眼鏡にかなった形状を採用しつつ、幅を縮め、高さを低くしました。次にリアフェンダーです。機能的に優れた時代のデザインからインスピレーションを得て、剛氏は、1937年型フォードのリアフェンダーを採用し、チーフのリアホイールとスイングアームに完璧にフィットするように磨きをかけました。
ブラットスタイルの外観が形になり始めると、剛氏はフォークカバーやチェーンガードなどの重要な部品を選択して機械加工し、シートメタルからブラットスタイルオリジナルのメガホン排気孔、ハンドルバー、ユニークな真鍮製のライザーやフットペグに至るまで、様々なパーツを手作りで製作しました。
このように細部にまでこだわっていたため、最終的には少し美観を整えただけで済みました。剛氏は、ブラットスタイルチーフの塗装に、インディアン・モーターサイクルの過去のロゴをあしらったスカラップを採用し、シンプルかつクラシックな塗装を選択しました。
「もちろんこれは私の作品ですが一番大切なのは、バイクをお渡したときのお客様の反応です」と剛氏。
このバイクのお客様は「マッドマックス」や「マッド・ガンズ」で有名な俳優のニコラス・ホルト氏でした。ホルト氏は、剛氏のブラットスタイルチーフの仕上がりに感激し、インディアン・モーターサイクルの特別後見人となりました。
制作過程やホルト氏の反応をご覧になりたい方はインディアン・モーターサイクルのYouTubeチャンネル「Indian Motorcycle YouTube channelをご覧ください。
■インディアン公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/IndianMotorcycleEMEA
ブラットスタイルチーフは、インディアン・モーターサイクルが選んだ3人の著名なVツインカスタマイザーが、2022年のインディアンチーフのために完全にユニークなビルドを製作するシリーズの第2弾です。最後となる第3弾は、フリースタイル・モトクロス界のレジェンド、キャリー・ハート氏によるプロジェクトです。ご期待ください。
■高嶺剛 インスタグラム/@go_takamine
■ニコラス・ホルト インスタグラム/@nicholashoult
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ポラリス ジャパン株式会社(2021年12月10日発行)