【ヤマハ】レース活動における主要チーム体制を発表! MotoGP ファクトリーチームからはビニャーレスとロッシが参戦

掲載日: 2020年02月07日(金) 更新日: 2020年02月07日(金)
この記事は2020年2月7日当時の情報に基づいて制作されています。

ヤマハは2020年度の国内外レース活動における主要チーム体制を発表した。

ロードレースでは MotoGP 世界選手権にファクトリーチーム「Monster Energy Yamaha MotoGP」からマーベリック・ビニャーレスと、バレンティーノ・ロッシ。サテライトチーム「PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team」からはファビオ・クアルタラロ、フランコ・モルビデリが参戦。

モトクロス世界選手権 MXGP クラスに参戦するのは「Monster Energy Yamaha Factory MXGP」はジェレミー・シーワー、ゴーティエ・ポーリン、アーヌー・トヌスの3名。トライアルは全日本トライアル選手権 IA スーパーに「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」から黒山健一選手が参戦する予定だ。

2020年国内外レース活動 ヤマハ主要チーム体制とライダープロフィール

ヤマハ発動機株式会社は、基本方針となる「ブランド価値の向上」、「市販車への技術フィードバック」、「モーターサイクルレースの健全なる普及」を目的に、世界各地でレース活動に取り組んでいます。

2019年は、MotoGP 世界選手権でマーベリック・ビニャーレス選手がランキング3位、バレンティーノ・ロッシ選手がランキング7位を獲得したほか、全日本ロードレース選手権 JSB1000、MotoAmerica スーパーバイク、AMA スーパークロス選手権 250SX WEST、アジアロードレース選手権スーパースポーツ600、アンダーボーン150 でチャンピオンを獲得。数多くの勝利とともに世界中の人々と感動を共有しました。

また2015年以来、ロードレースを中心に取り組んできた人材育成では、アジアや欧州の若手ライダーが、欧州の主要レースで成長を遂げ次のステップへと進みはじめており、着実にその成果が現れています。2020年もこれまで同様、世界各地の主要レースで活動を継続し勝利を目指しながら、同時に次代を担う若手の育成やレース文化の醸成に取り組み、ブランドスローガン”Revs your Heart”の具現化を目指します。

ロードレース

MotoGP 世界選手権(MotoGP)は、ファクトリーチームの「Monster Energy Yamaha MotoGP」から、昨年、2勝を含む7度の表彰台でランキング3位となったマーベリック・ビニャーレス選手と、2度の表彰台を獲得しランキング7位となったバレンティーノ・ロッシ選手が参戦します。

2019年のトップサテライトチームを獲得した「PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team」からは、7度の表彰台に立ちランキング5位を獲得してルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いたファビオ・クアルタラロ選手と、MotoGP で自己最高のランキング10位となったフランコ・モルビデリ選手が参戦。4人は「YZR-M1」を使用し、ライダーチャンピオンをはじめ、コンストラクター、チームの三冠獲得を目指します。

スーパーバイク世界選手権(WSBK)には、「Pata Yamaha WorldSBK Official Team」が参戦。ライダーは昨年、スーパーポールレースを含め優勝1回、2位4回、3位3回という成績でランキング4位となったマイケル・ファン・デル・マーク選手に加え、シーズン後半に初優勝を飾るなどランキング5位となったトプラック・ラズガットリオグル選手を迎えた新体制で参戦します。

また「GRT Yamaha WorldSBK Junior Team」は、2019年、スーパースポーツ世界選手権でランキング2位のフェデリコ・カリカスロ選手と、MotoAmerica のスーパーバイクでランキング3位となったギャレット・ガーロフ選手という新体制で臨みます。
4人のライダーは、次世代”R”デザイン採用など、マイナーチェンジを行った 2020年型の「YZF-R1」を使用し、当社にとって2009年以来となるチャンピオンを目指します。

2019~2020シーズンの世界耐久選手権(EWC)には、2018~2019シーズンにランキング4位となった「YART Yamaha Official EWC Team」が「YZF-R1」で参戦します。ライダーはニッコロ・カネパ選手、マービン・フリッツ選手に、カレル・ハニカ選手を加えた新体制となります。2019年に2戦が行われ、開幕戦のボルドール24時間耐久レースはリタイアとなりましたが、初開催となった第2戦セパン8耐で優勝。ランキングは4位につけており、残り3戦での逆転チャンピオンを目指します。

MotoAmerica AMA/FIM 北米ロードレース選手権(MotoAmerica)には 、「Monster Energy/Attack Performance/Yamaha Racing」が最高峰のスーパーバイクに参戦します。ライダーは昨年、2015・16・18 年に続き4度目のチャンピオンに輝き、今年は三連覇を目指すキャメロン・ボビエ選手と、2015年の MotoAmerica スーパーストック 1000 のチャンピオンで、近年は WSBK や MotoAmerica に参戦していたジェイク・ガニエ選手が、2020年型の「YZF-R1」で参戦します。

当社の技術開発と人材育成の重要拠点である全日本ロードレース選手権は、最高峰の JSB1000 に「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」と、ユースチームの「YAMALUBE RACING TEAM」が参戦します。ファクトリーチームは昨年、JSB1000 で通算9度目のチャンピオンに輝いた中須賀克行選手と、11度の表彰台で自己最高のランキング3位となった野左根航汰選手が、ファクトリー仕様の「YZF-R1」で参戦。中須賀選手は V10、野左根選手は初のチャンピオンを目指します。

ユースチームは、昨年のランキング10位、JSB1000 で3年目を迎える前田恵助選手が 2020年型の「YZFR1」で、さらなるステップアップを目指します。

アジアロードレース選手権(ARRC)は、アジアスーパーバイク 1000(ASB1000)に、チームチャンピオンとなった「YAMAHA RACING TEAM ASEAN」が参戦します。ライダーは、昨年、優勝3回などの活躍でランキング2位となったブロック・パークス選手と、6 度の表彰台でランキング5位となった伊藤勇樹選手が、2020年型「YZF-R1M」で出場します。

また ASB1000 を含め、スーパースポーツ 600(SS600)やアジアプロダクション 250(AP250)、アンダーボーン 150(UB150)には、当社のグループ会社等が運営するチームが参戦。昨年は SS600、UB150 でチャンピオンを獲得しましたが、モータースポーツへの関心が高まるアジアにおける当社のプレゼンスをさらに向上するため、今年もサポートを継続し、各クラスでのチャンピオン獲得を目指します。

人材育成については、2016 年以来、バレンティーノ・ロッシ選手が主宰する「VR46 Riders Academy」とともに、若手人材の育成プロジェクト「Yamaha VR46 Master Camp」を行い、これまでアジア・欧州を中心に15カ国、のべ41人のライダーが参加してきました。

その中から、よりハイレベルなカテゴリへステップアップするライダーが着実に増えており、昨年の ARRC の SS600 チャンピオンであるピラポン・ブーンレット選手(タイ)と、継続参戦となるケミン・クボ選手(タイ)が CEV ヨーロッパ選手権 Moto2 に挑戦。スーパースポーツ 300 世界選手権にフル参戦してきたガラン・ヘンドラ・プラタマ選手(インドネシア)と、アンディー・ヴェルドーヤ選手(フランス)が、スーパースポーツ世界選手権にステップアップするなど、さらなる成長を目指して活動しています。

なお、5年目を迎える「Yamaha VR46 Master Camp」は、今年も2回の実施を予定しており、グループ会社らのレース活動と連携しながら、世界に通用するタレントの発掘・育成を続けます。

「Yamaha VR46 Master Camp」の過去の活動は、特設サイトにてご覧いただけます。
https://race.yamaha-motor.co.jp/sp/vr46ra/jp/

モトクロス/スーパークロス

モトクロス世界選手権の最高峰クラスとなる MXGP には、「Monster Energy Yamaha Factory MXGP」から、昨年、ランキング2位を獲得したジェレミー・シーワー選手に加え、ランキング4位のゴーティエ・ポーリン、ランキング5位のアーヌー・トヌス選手という3人体制で参戦します。マシンは 2020年型の「YZ450F」を使用し、2015 年以来となるチャンピオンを目指します。

MX2 には「Monster Energy Yamaha Factory MX2」から、昨年のランキング3位であるヤゴ・グリーツ選手と、ランキング10位のベン・ワトソン選手が継続参戦します。マシンは 2020年型の「YZ250F」です。

1月4日に開幕した AMA スーパークロスは、最高峰の 450SX に「Monster Energy/Yamaha Factory Racing Team」から、昨年のランキング 13 位であるジャスティン・バーシア選手と、ランキング16位のアーロン・プレシンジャー選手が 2020年型「YZ450F」で参戦しています。

東西のエリアごとに開催される 250SX には、「Monster Energy/Star/Yamaha Racing」から、西地区にディラン・フェランディス選手とジャスティン・クーパー選手、東地区にシェーン・マクエラス選手、コルト・ニコルズ選手が 2020年型「YZ250F」で参戦します。

5月に開幕する AMA モトクロスには、最高峰の 450MX に「Monster Energy/Yamaha Factory Racing Team」からスーパークロスと同様、バーシア選手とプレシンジャー選手が 2020年型「YZ450F」で参戦します。また250MX は「Monster Energy/Star/Yamaha Racing」から、フェランディス選手、クーパー選手、マクエラス選手、ニコルズ選手に加え、タイ・マスタープール選手の5人が 2020年型「YZ250F」で出場します。

全日本モトクロス選手権は、最高峰の IA1 にファクトリーチームが復活。「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」から、2016年から4年間にわたり AMA モトクロスの 450MX に参戦してきた富田俊樹選手と、2017年に IA2 のチャンピオンを獲得、2018年から2年間、同 250MX に参戦してきた渡辺祐介選手が出場します。マシンは 2020 型「YZ450F」をベースにモディファイしたファクトリーマシン「YZ450FM」とし、2011年以来の IA1 チャンピオン獲得に挑みます。

IA2 は、若手育成を担うユースチーム「YAMALUBE RACING TEAM with レーシングチーム鷹」から、昨年、IBOPEN でチャンピオンを獲得した国際A級ルーキーの中島漱也選手を新たに起用し、トップライダーを目指した育成を進めます。また、2019年に全日本モトクロス選手権 IA2 でランキング4位を獲得した鳥谷部晃太選手が、今年からオーストラリアモトクロス選手権の MX2 に「Yamalube Yamaha Racing」から参戦します。

トライアル

全日本トライアル選手権は、最高峰の IA スーパーに「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」から、昨年、ランキング3位となった黒山健一選手がファクトリーマシンの「TYS250Fi」で参戦します。また同クラスに「TEAM FwO with YAMALUBE」からランキング2位の野崎史高選手、「Victory」からランキング8位となった久岡孝二選手が、それぞれ「TYS250Fi」で参戦します。

2020年主要ヤマハチーム ※2020年2月7日現在

■ロードレース

■モトクロス/スーパークロス

■トライアル

リリース

ヤマハ発動機株式会社(2020年2月7日発行)

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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