【EICMA2018現地速報】ついにテネレ700登場! 気になる各部を速報レポート!

掲載日: 2018年11月06日(火) 更新日: 2018年11月06日(火)
この記事は2018年11月6日当時の情報に基づいて制作されています。

2018年11月5日(日本時間11月6日深夜)、ヤマハはEICMA2018(ミラノショー)に先駆けてイタリア・ミラノ市内でカンファレンスを開催し、会場で新型テネレ700(Ténéré700)を発表した。ここではテネレ700の詳細についてレポートする。

カンファレンス終盤の目玉として登場したテネレ700。スクリーンにはダカール・ラリーマシンのビジュアルも映し出された。

2016年のミラノショーでお披露目されたコンセプト「T7」を発展させ、ついに市販型となって姿を現したテネレ700。シャーシにはオフロードでの走破性を追求して完全に新設計されたダブルクレードルのスチールチューブラーフレームを採用している。軽さと剛性を両立しているという。

心臓部にはMT-07をベースとした689cc・並列2気筒CP2エンジン。力強く、かつリニアなトルク特性を実現しており、最大トルクを6,500rpmで発生する。フレームダウンチューブ下部には大型のアルミスキッドプレートを装着している。

ラジエーターには樹脂製と思われるガードを装着。ラジエーター中央から角度をつけてフィンを立てることで飛び石や前輪からの小石などの巻き上げからコアを守る。

サイレンサーは右側で1本にまとめられている。最高出力や最大トルクの数値は現段階では公表されていない。

スリムな燃料タンクは容量16リッターで、350km超の航続距離を可能にしている。

シートはフラットな形状で、見たところ滑りづらい素材を採用しているようだ。

リアフェンダーもテールランプもかなり小ぶり。発表された資料にLEDテールランプとの記載はないので通常のバルブタイプのようだ。リアサスペンションのスプリングトラベルは200mmで、ホイールとフェンダーのクリアランスも十分。

見づらいが、スクリーン裏にはマルチファンクションLCDディスプレイのメーターを備える。メーターは燃料計や2つのトリップメーターなど一般的な表示のほか、航続可能距離、燃料消費率のほかギアポジションも表示可能だという。

フロントカウルはフレームマウント。スクリーンはショートタイプ。調整機構の有無は不明。

テネレ700のアイデンティティとなるヘッドライトは4灯式のLED。2+2の組み合わせでハイビーム、ロービームを振り分けている。4つの丸型LEDの下で点灯しているのは、LED式のポジションランプだ。

フロントホイールは21インチ、リアホイールは18インチを採用する足周り。ブレーキにはABSを装備するが、必要に応じてABSをキャンセルすることもできる。現車はピレリ・スコーピオンラリーSTRを履いていた。

ステップはワイドペグを採用。ステップラバーは取り外し可能。

今回のカンファレンスではスペックの一部が公開されただけで価格なども発表されていない。気になる発売時期だが、欧州では2019年後半の発売を予定しているとのこと。国内導入などの情報も現段階では未確認だ。

 

Text&Photo/RyoTsuchiyama

 

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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