2018年10月13日(日本時間10月14日)、アルゼンチンで行われたSBK(世界スーパーバイク選手権)第12戦レース1で、カワサキレーシングチームのジョナサン・レイ(Jonathan Rea)が優勝し、カワサキは4年連続のマニュファクチャラーズタイトルを獲得した。
アルゼンチンのサン・ファン州に新設されたビリカムサーキットで開催された第12戦レース1はドゥカティAruba.itレーシングのマルコ・メランドリ(Marco Melandri)がポールを獲得。ホールショットはメランドリが奪ったが、カワサキのレイも好スタートを決めて2コーナーでトップに立つ。以降も安定したペースでレースを支配し独走状態を築くと、後続に大差をつけてトップでチェッカーを受けた。2位には、ドゥカティのメランドリが、3位にはカワサキ・プチェッティ・レーシングのトルコ人ライダー、トプラック・ラズガトリオグル(Toprak Razgatlioglu)が入った。
<写真>中盤からは独走体制を築いて優勝を獲得したジョナサン・レイ。Photo/WorldSBK.com
<写真>自身最高の7番グリッドからスタートしたラズガトリオグルは、ドゥカティのデイビス、ヤマハのアレックス・ロウズなど強豪ライダーを抜き去って徐々にポジションをアップ。第6戦ドニントン・パークのレース2以来の表彰台を獲得。
このレース1でのレイの勝利と、トプラックの3位入賞により、カワサキは2018年シーズンのマニュファクチャラーズタイトルを獲得。2015年から4年連続でのタイトル獲得という快挙を成し遂げた。チャンピオンシップではすでにレイが4年連続の年間チャンピオンを獲得しており、カワサキとしてはライダーとマニュファクチャラーズの両方でタイトルをもぎ取ったパーフェクトなシーズンとなった。
<写真>レース後、パレードラップをするカワサキのライダー達。右からジョナサン・レイ、トム・サイクス、トプラック・ラズガトリオグル。Photo/SBK.com
<写真>カワサキワークスのレイ(#1)とサイクス(#66)。サイクスは2013年のSBKチャンピオンでカワサキに20年ぶりのSBKタイトルをもたらし、現在にまで続くカワサキ黄金時代の礎を築いたライダーだが、今季限りでチームを離れる。Photo/SBK.com
エースライダーのジョナサン・レイの活躍もあり、今年のSBKでもカワサキレーシングチームの強さは圧倒的だった。また、同日にイギリスのブランズハッチで行われたBSB(ブリティッシュ・スーパーバイク)最終戦では、来季SBKでカワサキワークス入りするレオン・ハスラム(Leon Haslam/Team JG Speed Fit Kawsaki)がレース1で優勝し、悲願のBSB年間チャンピオンを獲得。この日のカワサキはメーカーとしてSBKとBSBの両方で嬉しいタイトル獲得となった。
情報元=SBK.com
Text=RyoTsuchiyama
(バイクブロス・マガジンズ編集部)