取材・写真・文 = 山下 剛
Pikes Peak International Hill Climb 2015
雲の上を目指すレースに挑む男たち
アメリカのモータースポーツ史上、2番目に長い歴史を持つレースであり、2862mのスタート地点から4301mの頂上を目指す登山レースである「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」。
今年、二輪クラスには3組の日本人がエントリーし、雲の上の頂上に向かってチャレンジしている。その模様を現地からレポートしよう。
■第4回 いよいよ決勝レース目前
パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム2015は、練習走行と予選を消化し、いよいよ日曜日の決勝レースを迎えるのみとなった。
26日、ボトムセクションで行われた予選では、岸本ヨシヒロ選手が4本目の走行で2輪総合でも上位に食い込む走りを見せたほか、渡辺正人選手・栗原亨選手のサイドカーも昨年の自己タイムを更新。新井泰緒選手もやはり昨年よりも自己タイムを更新する結果を出した。
各チームともにマシンのセットアップ、ライダーの体調やコース習熟も万全の体制で決勝レースに臨めそうだ。
練習と予選走行の最終日の夕方からは、コロラドスプリングスの中心部にて、通りを封鎖して「ファンフェスタ」が開催された。毎年恒例となっているこのイベントは、ほぼすべてのエントラントが参戦マシンを展示し、訪れてくる3万人以上のファンや地元住民たちとの交流を深めるもので、目抜き通りを彩るレーシングマシンと大勢のファンの姿は、日本のモータースポーツのあり方に一考を投じさせるイベントでもある。
ファンフェスタが終わると土曜日は休息日。決勝レースに備えてマシンの最終整備をこなし、ライダーは体調を整えたりコースの最終チェックをする。準備のためスタート地点のピットには午前3時頃には入ることになるため、今夜は早めにベッドに入る。
決勝レースは日曜日午前8時にスタートだ!
ところで未確認情報ながら、iOS8.2以上のiPhoneユーザーならば、アップルストアにてPPIHCのアプリをインストール(600円)することができる。このアプリではエントラントのライブタイミングをチェックすることができるので、レースをライブで楽しみたい人はチェックしてみてはいかがだろう。
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