【ドゥカティ】スクランブラーのカスタム車を公開

リリース = ドゥカティジャパン株式会社

ドゥカティは、スクランブラーをベースに製作したカスタム車「SCランブル」を公開した。車両の製作はヴィブラツィオーニ・アートデザインに依頼。タイヤメーカー・ピレリとのコラボ企画により、燃料タンク側面にはスクランブラー専用に開発されたピレリ製タイヤのトレッドパターンが施されている。

以下リリースより
2015年5月25日

ドゥカティスクランブラーとピレリが
ヴィブラツィオーニ・アートデザインの手による
スペシャル・エディションを発表

ドゥカティとピレリの技術協力が新たな相乗効果を生み出しました。このプロジェクトには、ボルゴ・パニガーレの新ブランド、ドゥカティスクランブラーが密接に関わっています。そのキーワードとなるのは、スクランブラーの全バージョンに装着され、ピレリがスクランブラー専用に開発したMT 60™ RSタイヤです。強固な協力関係にある両社は、芸術的な側面でもコラボレーションすることを決定し、ヴィブラツィオーニ・アートデザイン（Vibrazioni Art Design）に作品の製作を依頼しました。

そして、「SCランブル」（SC-Rumble）と呼ばれる限定1台のスペシャル・エディションが誕生しました。ドゥカティスクランブラーをベースにしたこのモーターサイクルは、燃料タンクの両側にラバーシートを装着、片側にはファクトリー・タイヤのトレッドパターンがレーザー刻印され、もう一方にはスクランブラーのロゴが手書きされています。

ヴィブラツィオーニ・アートデザインが手掛けた「SCランブル」は、5月22日、スペシャルバイクに特化したイベント、「ロンドン・バイク・シェッド」（London Bike Shed）でメディアに初公開されます。23日（土）と24日（日）は一般公開日であり、ファンが初めてこのスペシャル・エディションを目の当たりにすることになります。その後、「SCランブル」はロンドンを離れて、フランスのビアリッツを目指し、6月11日～14日に開催される「ホイールズ＆ウェイブズ」（Wheels and Waves）ショーに出展されます。この旅程には、一般のファンの方々も合流することができます。

なお、ドゥカティスクランブラーのFacebookページとピレリ・モトFacebookページには、旅程を伝えるドキュメンタリーニュースが毎日アップロードされます。

ドゥカティとピレリのリクエストを快諾したヴィブラツィオーニ・アートデザインは、「SCランブル」を完成させました。このネーミングには、スクランブラーとの音声学的な類似性があるだけでなく、軍用バイクのようなパーソナリティとダートトラックへの情熱が表現されています。

量産バージョンと同様、「SCランブル」には、ピレリMT 60™ RSタイヤが装着されています。フレームのリア部は短縮され、オリジナルの構造がすべて取り外されて、リサイクルされた金属製モノコック・フレームが露出しています。このフレームは、手作業でハンマー成形され、元の素材のカラーがそのまま残されていますが、その上からポリウレタン・クリアコートを塗布、オリジナル感を残しながらも艶やかな輝きがつけ加えられ、手触りも滑らかな表面処理されています。

トップフェアリングとサイドパネルは、ハンドメイドによるアルミニウム製です。ヘッドライトは、量産型ドゥカティスクランブラーのヘッドライトをモチーフとして、削り出しアルミニウム製ハウジングとスモークレンズを組み合わせ、円形LEDライトガイドを採用しています。高くせり上がったエグゾーストは、テルミニョーニのスクランブラー専用アクセサリーにハンドメイド・サイレンサーを組み合わせています。

モーターサイクルのセットアップとライディングポジションは、テーラーメイドのリア・ショックアブソーバー、ロング・ホイールベース、ドゥカティ・ストリートファイターのハンドルバーによってカスタム化され、タイトでレスポンシブな特性が確保されています。燃料タンクの片側にはスクランブラーのロゴが手書きされ、もう一方の面にはピレリMT 60™ RSタイヤのテクスチャーが表現されています。具体的には、トレッドパターンを窒化ゴムの上にレーザープリントし、これを燃料タンク側面に貼り付けています。専用ウェブサイトでは、2本のが視聴可能となっています。
https://vimeo.com/128457436
https://vimeo.com/128463891

スクランブラーは、モーターサイクルのみにとどまらず、アパレルやパーソナライズド・アクセサリーを含むライフスタイル・ブランドとして誕生しました。ドゥカティ・スクランブラーには、現在「アイコン」、「アーバンエンデューロ」、「フルスロットル」、「クラシック」の4つのバージョンが設定されていますが、これらは様々なモーターサイクリストの嗜好や趣味に応えるドゥカティからの提案例にすぎません。ドゥカティスクランブラーは、ビンテージバイクではなく、もしドゥカティがスクランブラーを生産し続けていたら、どのようなモーターサイクルになっていたかを現代的に表現しています。

ピレリがスクランブラー用に専用開発したMT 60™ RSタイヤは、スクランブラー全バージョンに標準装着されています。3.00″×18″フロントホイールと5.50″×17″リアホイールには、エンデューロ/ストリートに対応するピレリMT 60™ RSタイヤが装着されます。サイズは、フロントが110/80R18、リアが180/55R17です。スクランブラー専用に開発されたMT 60™ RSタイヤのトレッドパターンには、ユニークなブロック・パターンが採用され、あらゆる路面で優れたパフォーマンスを発揮します。MT 60™ RSタイヤは、スポーツ・ストリート・パフォーマンスとオフロード・トラクションを両立させるユニークな製品であり、エンデューロ/ストリート・セグメントの指標としてのポジションを確立しています。ドゥカティは、4バージョンのスクランブラーに装着する新しいサイズのタイヤをピレリに打診。ピレリはこのリクエストに応えて、仕様もパフォーマンスも従来とは異なる、完全に新設計されたMT 60™ RSを開発しました。

ヴィブラツィオーニ・アートデザインは、エミリアロマーニャ州に本拠を置くデザイン会社で、特にインテリア装飾を専門としています。彼らのエンジンに対する情熱をインスピレーションとして、同社独自のコンセプトと哲学をモーターサイクル・セグメントに応用しました。ヴィブラツィオーニ・アートデザインは、化学、石油化学、食品会社などから回収したメタルシートを用いたリサイクル・アートを得意としており、伝統的なクラフトマンシップを源流とするハンド仕上げを施しています。この手法により、過去と現在を融合させ、アイコン的魅力とラグジュアリーを両立させる製品を生み出し、強い美的インパクトを与える作品を残しています。

（バイクブロス・マガジンズ編集部）