【映画】 広島生まれの伝説の不良マンガが待望の実写映画化

掲載日: 2011年01月24日(月) 更新日: 2013年12月11日(水)
カテゴリー: トピックス  タグ: , ,  
この記事は2011年1月24日当時の情報に基づいて制作されています。
リリース=全力エージェンシー
文=種藤 潤
映画『BADBOYS』
~22年の時を経て 新たな青春グラフィティーが完成~

[ 映画情報 ]
タイトル:『BADBOYS』
配給:全力エージェンシー
監督:窪田 崇
脚本:窪田 崇/打木健司
出演:三浦貴大/阿部進之介/細田よしひこ/鈴木勝吾/徳山秀典 ほか
製作:『BADBOYS』 製作委員会
上映時間:90分(予定)

《 2月26日(土)より広島先行公開 3月より東名阪?順次全国公開予定 》

映画 『BADBOYS』 公式サイト >>

[ STORY ]
大金持ちの家に生まれ、お坊ちゃんとして育ちながらも、家を飛び出し不良の道に身を投じた桐木司。広島の弱小チーム「極楽蝶」の八代目を襲名し、広島ナンバー1の「BEAST」、ナンバー2の「ナイツ」との抗争を経て、「極楽蝶」をナンバー2に押し上げ広島にその名を轟かせた。
その後「BEAST」のリーダー・段野秀典、「ナイツ」のリーダー・ヒロ、そして「極楽蝶」の桐木の3勢力により均衡を保ちつつ、広島の街は安定していたかに見えた。そんななか、かつて段野の好敵手であり、広島で最も怖れられていた男・野村豊が大阪から警察から追われながら広島に帰ってきた。容疑は、殺人。広島の街を逃げ惑う豊を、「BEAST」で虎視眈々と広島を乗っ取ろうとしていた石本千春はかくまう。そして豊の伝説の名を利用し、「BEAST」傘下のチームを次々と手中に収めはじめ、「狂連合」と名乗り勢力を拡大していく。
石本は段野だけでなく「ナイツ」、そして「極楽蝶」も姑息な手段で叩き潰し、さらには利用した豊までにも手を伸ばす。石本の手から逃れる豊を偶然司は助け、石本の策略に気づくことになる。「俺のバイクに乗せた奴は誰でも友達」。司は豊と共に反撃をすることを決意する。そこに段野、ヒロも加わり、広島トップ3により石本への巻き返しが始まる――
原作は、広島を舞台にした人気不良マンガ『BADBOYS』。22年前に連載がスタートした伝説の作品は今も尚人気が根強く、自身も広島出身の作者・田中宏の携帯サイトブログは、月額有料にも関わらず15,000人もの会員数を誇る。現在に至るまで、作者の意向により実写化されることはなかったが、気鋭の若手監督と注目の若手俳優陣により見事実写映画化が実現。監督は Mr.Children やスガシカオなどの PV を手がける、広島出身の窪田崇。キャストは主役の野村豊役に、映画『RAILWAYS』で鮮烈デビューを飾った三浦友和・山口百恵の次男である三浦貴大。他、阿部進之介、細田よしひこ、鈴木勝吾、徳山秀典と、イケメンかつ実力を兼ね備える実力若手陣が脇を固める。



[ REVIEW ]
人気マンガの実写化ではあるが、時代背景を現代に設定、主人公も原作には登場しない野村豊であり、暴走族ではなく不良チームという設定であるなど、かなりのオリジナリティーが加えられている。『BADBOYS』のスピンオフ映画と捉えて楽しむのが賢明だ。
とはいえ地元広島の全面的な協力もあり、実際の広島の街並での撮影、エキストラに地元の若者が参加するなど、広島ならではの雰囲気、リアリティーは非常に濃密で、実写化『BADBOYS』にしか出せない魅力と言えるだろう。格闘シーンも本格的。極めて実践的な殴る・蹴るを忠実に描きながらも、それでいて残酷な印象を感じさせないのは、監督の手腕、そして俳優陣の演技の力によるところが大きい。なかでも三浦貴大の演技は、今最も注目される若手俳優の名に恥じないものだった。かつて広島にいた豊、逃亡する豊、そしてトップ3との抗争に加わる豊。この違いはおそらく彼だからこそ演じ分ける事ができたのだろう。
暴走族という設定が取り除かれた事もあり、バイクの登場シーンは原作に比べ極めて少なく、バイク好きには少々物足りないかもしれない。しかし原作にも登場する司の愛車「CBX400」が登場し、しかもマンガ版の主役である司と、映画の主役である豊とをつなぐ、重要な役割を担っている。見所のひとつとして押さえておきたい。



《 2月26日(土)より広島先行公開 3月より東名阪?順次全国公開予定 》

映画 『BADBOYS』 公式サイト >>

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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