MotoGP ロレンソの圧倒的優位に変化が…

掲載日: 2010年09月21日(火) 更新日: 2013年12月11日(水)
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この記事は2010年9月21日当時の情報に基づいて制作されています。

バイクブロス×マガジンズ編集部 =文

9月19日に決勝レースが行われたMotoGP第13戦アラゴンGP。久々にセッティングが決まったドゥカティのケーシー・ストーナーが、2位以下に5秒以上の大差をつける気合の走りでポール・トゥ・ウィン。チームメイトのニッキー・ヘイデンもペースの上がらないフィアット・ヤマハのホルヘ・ロレンソを執拗に追い回し、ついにラストラップで逆転、3位表彰台を獲得するなど健闘した。フィアット・ヤマハはバレンティーノ・ロッシも6番手と振るわなかった。

このレースで注目すべき点はいくつもあったが、もっとも興味深いのはロレンソが4位に沈んだことだ。一般的に4位は決して悪いリザルトではないものの、今シーズンのロレンソは圧倒的な強さを誇ってきた。ほとんどのレースが優勝もしくは2位、今季ワーストリザルトが第11戦インディアナポリスGPの3位というロレンソにとって4位という結果は完敗といっても過言ではない。舞台となったモーターランド・アラゴンはMotoGPが初めて開催されるサーキットで、データ不足がフィアット・ヤマハに災いした可能性はあるが…。

対して、明らかに調子を上げてきているのがレプソル・ホンダとドゥカティの両チームだ。今回はケーシー・ストーナーの切れ味鋭い走りの前に優勝こそ逃したものの、ダニ・ペドロサは2位でフィニッシュ。レース中はストーナーを追い詰めるほどの速さも発揮し、中盤から終盤にかけては「逆転もありうるのでは…」と思わせる展開だった。また、チームメイトのアンドレア・ドビツィオーソもラストラップまで続く激しい5位争いをモンスター・ヤマハ・テック3のベン・スピーズと繰り広げた。攻め過ぎて惜しくも転倒に終ったが、ストレートスピードの伸びも含めてホンダRC212Vの戦闘力は明らかに高かった。ストーナーが独走で優勝、ヘイデンがラストラップでロレンソをパスして逆転という、今シーズン初めてのレース展開からもドゥカティのパフォーマンスが上がっていることは言うまでもない。

気がつけば、粘り強いレース展開でコンスタントに上位を獲得し続けてきたペドロサとロレンソのポイント差は56ポイントまで詰まってきた。レースカレンダーにはまだ5戦が残されているので、ロレンソとて決して安泰ではない。10月3日に決勝レースが行われる日本グランプリが非常に重要なレースとなる可能性が高くなってきたと言えるだろう。

さてその日本グランプリの直前、9月29日(水)16:00~17:30にホンダのRC212Vを駆るMotoGPライダー全員が、東京・青山のホンダ・ウエルカムプラザ青山に集結、トークショー「Honda MotoGP Premium Stage ~MotoGPライダー 青山に集合!!~」が行われる。レース直前の貴重な情報が得られるに違いない。MotoGPファンは足を運んでみてはいかがだろうか。詳しくはオフィシャルページにて。

●「Honda MotoGP Premium Stage ~MotoGPライダー 青山に集合!!~」

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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