電動バイクの「今」を見る

掲載日: 2010年06月01日(火) 更新日: 2013年12月11日(水)
カテゴリー: トピックス  タグ: , ,  
この記事は2010年6月1日当時の情報に基づいて制作されています。

バイクブロス×マガジンズ編集部 ムラヤマ=文


エコカーワールドでも展示されるホンダのEV-neo

環境意識の高まりと共に、近年エコカーへの注目度が高まっている。クルマ市場ではすでにハイブリッドカーが大人気となっており、バイクではメーカーが電動バイクに対して積極的に力を入れ始めている。先日行われた東京モーターサイクルショーではKTMが市販用オフロードバイクを発表し、ホンダは年末を目処に電動スクーターの市販化を予定するなど、その動きを強く感じる出来事も多くなってきた。ちょうどこの時期より公式練習が始まっている「マン島TT」でも電動バイクが参加するクラスがあるなど、日常向けからレースマシンまで、“電気の力で走るバイク”は未来に繋がっていると言っても過言ではない。

しかし、完全な実用化についてはまだ問題が多く残っているのも事実だ。現在の電動バイクの開発では、水素を使って発電する燃料電池を動力源するタイプと、リチウムイオン電池を採用したタイプの2種類が主流となっている。しかし、前者は燃料電池に使用する圧縮水素の安全性確保という問題があり、後者は十分な蓄電容量とバッテリーサイズのコンパクト化の両立が実現出来ていない。また、いずれも社会的インフラが未整備という課題も残されている。とは言え、隣国である中国ではEVへの転換政策が進められており、生産台数は年間2000万台に到達。日本でもそう遠くない未来に、電動バイクが公道の主役となることも十分考えられる。6月5日・6日に神奈川県の横浜みなとみらいで開催される「エコカーワールド2010」では、そんなEVが一同に集結。国内外のメーカーによる多くの電動バイクが展示される。冒頭に挙げたホンダのEV-neoや、燃料電池を搭載したスズキのスカイウェイブ、ヤマハの電動コミューターEC-03など、バイクのEV化の先端に触れる絶好の機会。“未来のバイク像”に関心があるなら、自分の目で確かめる絶好の機会と言えるだろう。

エコカーワールド2010公式サイト

http://www.erca.go.jp/ecocarworld/2010/index.html

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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