バイクブロス×マガジンズ編集部 ムラヤマ=文/写真
「CB1100」の受注状況について
http://www.hondanews.info/news/ja/motor/2100426a
「PCX」の受注状況について
http://www.hondanews.info/news/ja/motor/2100426b
近年、何かと暗い話題の多かったバイク業界だが、久々に明るいニュースが飛び込んできた。ホンダから発売されたニューモデル「PCX」と「CB1100」の販売状況が好調だというのだ。特にPCXは発売後3週間で年間販売計画台数8,000台の9割以上(約7,400台)を受注してしまったと言うのだから、これはもう驚くしかない。CB1100についても、発売後1ヶ月半で年間販売計画台数4,000台の3分の2を超える2,700台以上の受注数に達しており、こちらもかなりのハイペースと言えるだろう。バイクブロスでも両モデルの人気は高く、アクセス数総合ランキングでPCXは10位にジャンプアップ。国内外の並み居るライバル車を押さえてのランクインは堂々たるものだ。また、口コミ掲示板も相当に盛り上がっており、1スレッドに対して150件以上のレスがついていることを考えると、ユーザーの注目度は非常に高いと判断できる。
好調な滑り出しとなったこの2台について購入動機の調査結果が上記資料に掲載されているが、その共通点として車輌自体の独自性や作り込みが評価さたことに注目したい。両モデルともその品質に対して手の届きやすい価格が設定されたというのもあるだろうが、それ以上にユーザーはPCXとCB1100に強いプレゼンスを感じたのではないだろうか。事実、PCXはこれまでの125ccスクーターを越えるクオリティや革新性を、CB1100はパワーや走りよりも味わいや所有感を追求し、「ホンダのモノづくりが変わった」と感じさせるモデルとなっている。今回のヒットは、これまでのホンダ車には無かった新たな価値感をユーザーに提示できたからこそ、と言えるのかもしれない。
ここ最近は停滞感が支配的だったバイク業界だが、この2台の好調にその突破口を感じたのは自分だけでは無いはずだ。この流れ一過性のものとしないためにも、国内外のメーカーからさまざまな新提案が盛り込まれたニューモデルが登場することを期待したい。