バイクブロス×マガジンズ編集部=文
すでにご存知の方も多いかもしれないが、今週末から栃木県のツインリングもてぎにて開催される予定だったMotoGP日本グランプリが土壇場で延期となってしまった。世界のトップライダー達が参戦する世界最高峰のロードレースを目前に控え、既に観戦モードとなっていたファンにとってはなんとも残念な決定だったに違いない。
MotoGP第2戦日本グランプリ開催延期について(Motogp.com)
http://www.motogp.com/ja/news/2010/japan+gp+postponed+0
日本グランプリが延期に、アイスランド火山噴火の影響で(AFP)
http://www.afpbb.com/article/sports/motor-sports/wgp/2719410/5636540
上記リンク先にもあるとおり、延期の理由はアイスランドのエイヤフィヤトラヨークトル火山が噴火したこと。ヨーロッパでは空高く巻き上げられた火山灰などの影響によってほとんどの航空便が欠航となり、ヨーロッパを本拠地とするMotoGP参戦チームの大半が日本へ移動できなくなってしまったのだ。この火山は1821年以来、約190年ぶりに噴火したものだが、その活動はいまだ沈静化しておらず、一部では次戦であるスペイングランプリの開催を危惧する声も聞かれるほど。ただ、航空会社による試験飛行の結果に基づき、徐々に運行も再開されているようなので、以後のレースカレンダーに影響が無いことを祈りたい。日本グランプリ延期について、ツインリンクもてぎの正式なコメントとチケットの取り扱いなどについては下記のリンクから確認してほしい。
ツインリングもてぎ・MotoGP特設ページ
http://www.twinring.jp/motogp/release/
なお、今回の決定は非常に残念だが、我々日本のファンにとって悪いことばかりではない。延期された日本グランプリの開催日程は10月1日~3日。この頃は、例年チャンピオン争いが最も白熱する時期だ。シーズンの展開如何によっては、もてぎで世界チャンピオン決定の瞬間を目撃できる可能性も高いのだ。ここはひとまず、シーズンを占う序盤のヨーロッパラウンドを注視しつつテンションを維持していきたいところ。そして、秋晴れの日本グランプリでは最高のバトルが展開されることを期待し、ぜひとも今後のMotoGPをじっくりとチェックして頂きたい。