バイクブロス×マガジンズ編集部 ムラヤマ=文/モトコルセ=写真提供
1月末に暫定エントリーリストが発表され、2月初旬の公式テストで本格的に始動しはじめた2010年度のMotoGP。ロッシをはじめとするスターを多数擁する最高峰クラスはだけでなく、今年から新たに始まる「Moto2」にも熱い注目が集まっている。このクラスは昨年まではGP250として、2ストローク250ccエンジンを搭載したマシンで争われていたが、参戦コストの低減や近年の環境意識の高まりなどを理由に、2010年からホンダ製4ストローク600ccエンジンを使ったMoto2クラスへと改められることになった。エンジンこそ全チームで共通だが、それを包み込むフレームなどのコンポーネンツは(一定のルールはあるものの)自由ということもあり、これまでGP250に参戦していなかったチームが多数エントリーリストに顔をそろえている。また、レースの歴史を紐解けばその名が表れる名フレームビルダーから、新進気鋭の若いコンストラクター、そして日本のトップメーカーたちも参戦する予定となっており、これまでに無い盛り上がりが期待出来るだろう。
特にこれまでもMotoGPに積極的に挑戦してきたモリワキ製のフレームは6チームに採用されており、大きな活躍を見せそうだ。また、ホンダ系チームとしてメジャーなTSRも参戦し、本番では日本製フレームによる熱戦が見られるはず。その他有名なコンストラクターとしてはビモータが参戦となっており、同社の“HB(ホンダ・ビモータ)”シリーズには27年ぶりの新型として「HB4」が加わることになった。近年のロードレースにおいて、劇的な変化の年とも言える2010年シーズンのMotoGP。新たなレース史を刻みはじめるMoto2に是非注目してほしい。
モリワキエンジニアリング公式サイト
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