バイクブロス×マガジンズ編集部 ムラヤマ=文/写真
ここ数年のバイク事情に暗い影を落としている問題と言えば、やはりバイク駐車場問題だ。2006年に駐車違反取締りが民営化されてからというもの、駐車する場所を確保されぬままバイクは違反切符を切られ放題。平成19年度の取り締まり件数は四輪含めて52万件だというが、この数字にどれほど理不尽なバイク駐車違反の取締りが含まれていたのだろう。平成12年度が2.9万件というから、この数値はもう尋常じゃない。確かに、これまで悪質な駐車違反が放置されていたこともあったかもしれないし、民営化で改善された部分もあるはず(無い、ことはないよね?)。それじゃ真っ当な場所に止めましょうよということになったら、今度はバイク用の駐車場はほとんど無いという有様だ。全くお粗末としか言い様がない事態だった。あれから3年の月日が過ぎ、多少はマシになりはしたものの相変わらず2輪の駐車場問題は未解決。海外の2輪文化先進国ではうまく路上を駐車場として確保しているのに…とうらやんでいたら、つい先日日本にも路上駐車場が誕生したという。しかも東京のど真ん中、表参道だというから驚きだ。
車道にバイク駐車場…東京・表参道
http://www.yomiuri.co.jp/atcars/news/20091118-OYT8T00822.htm
少し古いニュースにはなるが、今はすでに稼動中。公営では初となり、現在はまだ試験運用とのことだが、これは大きな期待を抱かせる第一歩ではないだろうか。首都圏をはじめ、混雑する都市部の移動手段として、バイクほど便利なものはない。こうやって駐車場が整備されていけば、活躍できるシーンがもっと増えるはずだ。たった34台かもしれないけれど、まずはこういった駐車スペースが登場したことを歓迎したい。何時の日か、欧州のように「合法的に」駐車できる場所が溢れる日は来るのだろうか。そうなる日を夢見て止まない。
NMCA日本二輪車協会 全国バイク駐車場案内
http://www.nmca.gr.jp/society/parking.html