情報元 = バイクブロス・マガジンズ、文=浜瀬将樹(一間堂)
バイク関連のあらゆる事柄をリサーチするバイクブロスの「バイクリサーチ」。今回は、夏と冬で「オイルを変えるのか」を調査した。
やはりライダーとして切っても切り離せないのがオイルのチョイス。シングルグレードやマルチグレード、またはメーカー指定のものによっても違うし、ショップに全部任せているという人もいるだろう。「季節によって変えた方がいい」と聞いたことがあるけど……実際のところみんなはどうしているのか? バイクブロスの調査で明らかになった。
バイクブロスアンケートサイト「バイクリサーチ」では、2017年7月18日~8月2日に「夏と冬で、バイクのオイルを変えている?」というリサーチを実施。バイクブロス会員114人の投票を得た。
もっとも票数を集めたのは、71票で「冬も走るけど通年同じオイル」(62.3%)。続いて「冬は走らないから通年同じオイル」が18票(15.8%)、僅差で「夏用と冬用で粘度を変えている」が14票(12.3%)、最も低かったのが11票で「オイルのことはバイク屋さんにおまかせなので、わからん!」(9.6%)であった。
コメントを見ていると「冬に10W-30、夏に10W-40にしたらエンジンの回り方が重く、燃費も悪化しました。そのため、現在では通年で10W-30を使っています」といったように、実際に試してオイルを変えない……という答えを出す人もいれば「ずっと純正オイルです」と頑なに変更しない人もいた。
もちろん夏と冬でオイルを交換しているライダーも多い。「冬は乗れないので 春、秋と夏は40Wと50Wで変えています。人間にも衣替えがある様に、バイクにも見えないお洒落をしてあげたいです」と粋なコメントをしたり、「6月~9月くらいまでは、20W-50、その他は10W-40で使い分けています」とこだわりをもっているという声もあった。
「冬にはバイクを乗らない」と選択しているライダーはいるが、「12月中~3月中ぐらいまでは冬眠です。毎年同じオイルを交換しています」と乗らないながらも、しっかりメンテナンスをしているというコメントがあった。乗らないからこそこうした作業が大事なのは当たり前。オーナーに愛情があるからバイクも長生きできるのだ。
本来の性能を引き出すだけでなく、寿命を延ばす意味でもオイル選びは重要だ。ただ、決して「これが正解」という答えがあるわけではない。冬に乗るにしても乗らないにしても……オイルの種類を変えるか否かは自分の感覚を信じて行き着いた、ライダーそれぞれの「答え」だ。ただ、他の人の意見を参考にするのは良いこと。ぜひ、ライダーの声を取り入れて自分なりのアンサーを見つけてほしい。