【ライダー研究】高速道路の二輪車定額利用(周遊パス)、利用したい?

掲載日: 2017年07月23日(日) 更新日: 2017年07月20日(木)
この記事は2017年7月23日当時の情報に基づいて制作されています。

情報元 = バイクブロス・マガジンズ、文=浜瀬将樹(一間堂)

バイク関連のあらゆる事柄をリサーチするバイクブロスの「バイクリサーチ」。今回は7月14日に導入され話題となった「高速道路の二輪車定額利用(周遊パス)」を利用するのかを調査した。

5月下旬、ツーリング好きのバイク乗りにとって大きなニュースが報じられた。それは、国土交通省道路局高速道路課が「二輪車専用ツーリング割引案」を検討しているということ。ETC車限定で、ネットの事前予約が必要なのだが、導入されるとして利用するかどうかを一般ライダーに聞いた。じつは、このアンケート期間中に導入が決定し、7月14日より無事に「首都圏ツーリングプラン」がスタートしている。

同社アンケートサイト「バイクリサーチ」では、2017年6月12日~7月3日に「高速道路の二輪車定額利用(周遊パス)、利用したい?」というリサーチを実施。バイクブロス会員124人の投票を得た。

53票と全体の約4割の票数を集めたのは、「今より料金が安いなら積極的・継続的に利用する」(42.7%)。「周遊範囲で利用するか・しないかを決める」は45票(36.3%)で2位、「料金次第で利用するか・しないかを決める」が25票(20.2%)で3位と続いた。やはり、高速料金の高さに苦しんでいる人が多いようで、安くなるなら継続的に利用したいと考えているようだ。ちなみに「一度は利用するが、継続的な利用は考えてない」は1票(0.8%)のみであった。ちなみに、今回の対象コースは「関越道・上信越道・東北道」、「東関東道・館山道」、「東北道・常磐道」「東名・中央道」の4パターン。料金は2,500円で、期間は2日間。対象エリア内で自由に乗り降りできるため、ライダーの思いが通じたようだ。

当時のニュースによると、当面は「東京都心から100~150キロのエリア」という範囲が決められていたため、関東以外のツーリング好きからは「利用範囲が決めらているのは腑に落ちない。やるなら全国統一で試すべき!」、「範囲絞りすぎ」、「田舎の人は対象外?」と残念な声が挙がっていた。5月の一報より範囲は改善されたようだが、今回の制度が好評となれば、日本全域に広がる可能性は十分にある。エリア外のライダーは、そちらに期待してほしい!

ETC限定、ネット予約が必要という縛りがあるため「天候によって経路が大きく左右されるバイクにとって、事前予約はマッチしないのでは?」というコメントもある。一理あるが、二輪車と軽自動車の高速料金が同額設定になっており、ETCシステムの改修工事が必要になる。莫大な工事費用をどこから捻出するかなどの問題が生まれるので、ネット予約は今のところ最善の案なのかもしれない。ただ、いろいろと改善の余地があるのは確かなこと。これからしっかり内容を詰めてほしいと願うばかりである。

最近、二輪関連のニュースといえば「バイク離れ」や「排ガス規制」といった、ため息が出るようなものしか見かけなくなってしまったが、こうした前向きなニュースが話題になるのは嬉しいこと。ぜひ、この制度は日本全国に広がってほしい……いや広がらないとバイク乗り全員拗ねちゃうよ(笑)!

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(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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