情報元 = 株式会社バイクブロス
バイク関連のあらゆる事柄をリサーチするバイクブロスの「バイクリサーチ」。今回は、赤信号で停止するとき、最初に着く足はどちらなのか?を調査した。
「赤信号で停止するとき、最初に着く足は左足である」。多くのライダーが走行中に停車をする際、左足を着いて停止するという実態が、バイクブロスの調査で明らかになった(ここでいう停車は走っている状態からゼロストップをする際のこと)。
同社アンケートサイト「バイクリサーチ」では、2016年6月6日~2016年6月20日に「赤信号で停止するとき、最初に着く足はどっち?」というリサーチを実施。バイクブロス会員462人の投票を得た。
最も多かった回答は343票の「左足を着く」(74.2%)で、2位の92票を集めた「右足を着く」(19.9%)を合わせると、ほぼ9割近くのライダーが停止時に片足だけ着いて止まっていることがわかる。3位は19票を集めた「両足」(4.1%)だったが、いないだろうと思っていた「驚異のバランス力で足を着かない」は、まさかの8票(1.7%)と存在した。
バイク(自動二輪)は、右足でリアブレーキを操作し、左足でシフト操作を行う構造が大半だ。免許取得に必要な実技審査でも、減速から停車にかけては右足でブレーキ操作をし、地面には左足を着くことが推奨される。このように、「左足を着く」というのは、理にかなった動作なのである。
実際、左足を着く人のコメントには「リアブレーキを減速時に踏んでいるから」や、「リアブレーキを踏んでいると安定する・安心する」のほか、「教習所で習ったから」や「右足だとそのまま転んだときに右に倒れてしまい危ない」という意見もあった。同じ「左足」を選んだ人でもいろいろ意見があることがわかる。なかには、停車時に右足を着いて止まっていたために、発進時ギリギリで右側を通った車に右足を踏まれた、という痛悲しいコメントも。
ではなぜ「右足を着く」と回答する人がいるのだろうか。記述のとおり、バイクは左足でシフト操作をする乗り物だ。つまり左足を地面についたままでは、再発進のためのシフト操作ができないのである。そのために、停車後に足を踏みかえることが難しい体格の人や、シフト操作などを見据えて充分な減速をしたのちに、リアブレーキを使わずに停止するといった方法で、「右足を着く」ケースもある。
筆者は154cmで足つきは悪くないほうだが、踏みかえによる不安定さを避けるために、「右足を着く」を選んでいる。ほかにも、「右足を着く」を選んだ人たちは、「発進時に足の踏みかえをする必要がない」、「足つきが悪いバイクなので片足でしか止まれないが、だいたい傾斜的に右側の方が高く足が届くため」など、効率化を図った乗り方と「せざるを得ない」乗り方が共存していた。また、「両足」では「安心・安定」のほか、「バイクが重くて両足でないと、、」という意見もあった。
残念ながら「驚異のバランス力で足を着かない」と答えた人のコメントはなかったが、他の選択をした人たちの中でも、「停止しようとして信号が変わり足は着かずに発進」するひとは少なくなかった。だいたい5秒くらいなら足を下ろさず、といったところか。
今回、「左足」で着くライダーが多いという結果になったが、共通するライダーの意見でさらにわかったことが「停止するまでの間にどの作業をやっておくか」ということだった。先にも挙げた意見も含め、停止に至るまでの経緯で「どちらの足を着くのか」が決まるようにも思えた。