バイクのカスタムシートを手掛けるK&HからヤマハXSR900用「ハイシートA2ステッチ」が登場した。
シート座面の前傾斜が強い純正シートは、着座位置が前に移動しやすく安定したシートポジションを保つことが難しい。同製品は着座位置をキープしやすいようシート座面を水平に設計。また、シート高は純正シート対比で20mmアップとなるが、内腿に当たる部分の形状を変更することで純正シートと同等の足つきを確保。価格は標準仕様で6万1,560円(税8%込み)から。セミオーダーも用意されているので気になるライダーはK&Hに直接問い合わせてみよう。
純正シート+シート高20mmのハイシート。
前傾斜の強い純正シートでは一番低い窪んだ部分にしか着座位置が取れません。後ろ側のストッパーにお尻が当たる位置は加速時には良いのですが、減速時や一定速度での巡行は苦手です。ツーリング前半の元気なうちは良いのですが、ツーリング後半になるといつの間にかタンク側の低い方へとずり下がってしまいます。股や腿周りのズボンを後ろに引かれズボンの折り目を不快に感じたり、汗ばむような陽気では、足を下すのも億劫に感じる場合もあります。
弊社製シートは座面が水平になっているので前後ポジションに自由度があり、一旦着座すればその位置に居続けられます。なるべく真っすぐ足を下せるよう内腿に当たる部分の形状を工夫していますので、純正シートのように角張りに当たって蟹股になることもありません。純正シートに対し20mm座面が高くなるにも関わらず、純正シート同等の足つきとなっております。
蟹股になると、外を向いた膝から力が逃げ効率良く足先に力を入れられません。ハイシートは足を下す部分の幅が細く、膝も前を向きますので足先にしっかりと力が入ります。咄嗟の際でも瞬時に足を出すことが出来ますので、車体を安心して支えられます。純正シートよりもシートベースを低床化し、着座部のスポンジ厚を増しており、着座面も幅広にしてありますので乗り心地も良好です。足を下す部分は、細身で内腿に当たる不用意な部分を排除しストレスを感じないよう工夫しています。
着座位置が高くなる事により、膝の曲がりが緩やかになりステップ操作もし易くなります。ステップ荷重が増え、相対的にお尻(シート)への荷重が減り負担が軽減されます。
スポンジの厚みが増した事により格段に乗り心地が良くなっていますので長距離ツーリングする方には特にお勧めのシートとなっております。シートベースから弊社で専用設計となり、タンクカバーやフレームとの隙間を少なく均一にしています。太目なステッチ糸を丁寧に縫い込んでいますのでシートひとつ換装するだけで車格が上がったように見えます。
■商品名/ハイシートA2ステッチ
■品番/S-8301A2
■適合車種/ヤマハ XSR900
■価格/6万1,560円(税8%込み)※標準仕様価格
■シート高
・純正シート/830mm
・ハイシートA2ステッチ/850mm
タンデムベルト標準装備(純正シートからフックの金具移設のみ必要です)。シートの取り付けは、純正シートと同様に鍵で行い、車体への加工は一切必要ありません。
型の中で発砲させたインジェクションスポンジを使用していますから、クッション性が良く経年変化が少ない為、長くご愛用いただけます。スポンジとシートベースは後から貼り合わせる製法ではなく型の中で一体成型していますので、レザーを張った際にも継ぎ目が無く大変きれいに仕上がります。プレーンブラックレザーを使用。縫い目は全てステッチ仕上げ。
株式会社ケイアンドエイチ
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リリース = 株式会社ケイアンドエイチ(2019年9月2日発行)