ピアッジオグループジャパンは「Vespa Sei Giorni エディション II」の2021年モデルを2021年3月19日(金)に全国のベスパ正規販売店で発売した。価格は79万2,000円(税10%込み)。出荷は2021年4月中旬より順次となる。
同車両は、50年代に活躍したレーシングベスパをモチーフにしており、エンジンはベスパ史上最強力の23馬力を発生する「300 HPE」を搭載。今回のモデルでは新色「チタングレー」が採用された。
ベスパ史上最も強力な23HPを超える新型300 HPE エンジンを、街中を優雅に移動するだけではなく、ロングツーリングにも対応する GTS シリーズのスチールモノコックボディに搭載しています。
ピアッジオグループジャパン株式会社(本社:東京都港区芝二丁目、代表取締役:ネリ・ミクラウス)は、1951年に登場し、伝説となったレーシングベスパ「Sei Giorni」のスタイルを現代に蘇らせた人気モデル「Vespa Sei Giorni エディション II」(メーカー希望小売価格 79万2,000円 消費税込)のニューカラーを2021年モデルとして全国のベスパ正規販売店にて発売いたします。
ベスパ Sei Giorni(セイ ジョルニ)は、イタリア語で6日間を意味し、1951年に開催されたまさに6日間で競う過酷なアベレージラリー「Sei Giorni Internazionale di Varese」用に特別に製造され、圧倒的な強さで9個のゴールドメダルを獲得し、伝説となったレーシングベスパ「Sei Giorni」を起源としています。
この伝説的なレーシングベスパにインスパイアされて誕生した現代の Sei Giorniは、Vespa GTS シリーズが持つツーリング適正、そして本物のVespaレーシングの伝統を融合させた Sei Giorni のコンセプトを明確に表現しています。
■希望小売価格/79万2,000円(税10%込み)
■カラー/チタングレー
■発売日/2021年3月19日(金)
■出荷開始/2021年4月中旬より順次
最新のVespa Sei Giorniは、Vespa史上最も強力な23 HPを超える新型300 HPEエンジンを、街中を優雅に移動するだけではなく、ロングツーリングにも対応するGTSシリーズのスチールモノコックボディに搭載しています。
新しい300 HPEエンジン(High Performance Engine)は、電子制御インジェクションを備えた278 cc単気筒4ストローク4バルブ水冷エンジンの進化型です。これまでのエンジンと比較し、最大出力は8,250回転で17.5kW(23.8HP)の値に達し、約12%の向上につながり、5,250回転で26Nmにおよぶ最大トルクは18%向上しています。
Vespa Sei Giorni のスタイルは明確に初期の Vespa を彷彿とさせます。それはフロントマッドガード上に配置されたヘッドライトや、スチール製パイプがむき出しのハンドルバーなどが、当時の Vespa Sei Giorni のシンプルなスタイルを再現しています。さらにスタイリッシュでクラシカルなデザインのメーターは、アナログ式のホワイトパネルを採用し、シンプルな当時の面影を継承しつつ、ライダーへ的確な情報を表示します。
ボディのフロント部は、インスツルメント周りを包み込むエレガントなスモークのトップフェアリングが備わり、縦に長く伸びた形状のステアリングコラムカバー(通称/ネクタイ)には、マットブラックにペイントされた3本のホーン用スリットが引き締まったスタイリングを演出します。他の GTS シリーズ同様に、レッグシールドの両サイドには、ハニカム形状のグリルがラジエターからの熱を外へと排出します。
50年代に伝説の Squadra Corse が製作したレーシングベスパになぞらえ、スポーティに演出されたゼッケンナンバーをあしらったグラフィックをはじめ、サイレンサーやホイールをブラックアウトし、リム部分の深紅のラインが目を引きます。2021年の Vespa Sei Giorni エディションII は、新たにチタングレーを採用し、そのクールなスタイリングを際立たせます。
Vespa Sei Giorni のスポーティな味付けは、ホワイトのパイピングやステッチが施されたシングルシートスタイル(実際は2名乗車可)の専用スポーツシートにも反映されて、レッグシールドの「Vespa Sei Giorni II Edition」のプレートが特別感を演出しています。
Vespa Sei Giorni は、他の GTS シリーズと同様の快適さ、安全性を取り入れ、シート下にはコンパートメントスペースを持ち、広く快適なシート座面を誇ります。車体は人間工学に基づき、より自然なライディングポジションを保ち、バイクのコントロール性や長距離走行においても快適さを提供します。
また、レッグシールドコンパートメント内にはUSBポートを標準装備し、安全面ではテールランプには視認性の高いLEDを採用、ABS(アンチロックブレーキシステム)が標準で備わっています。
1951年、Piaggio Squadra Corse は、最も過酷で最も名誉あるレースのひとつで純オフロードマシンを打ち負かし、レース界を驚かせました。戦後、アベレージラリーが全盛期を迎えます。それは数100kmに渡って極めて厳しいルートが続く過酷な挑戦でした。ライダーとマシンにとって途方もない試練の舞台です。最も名誉あるレースは、ヴァレーゼで開催された第26回 Sei Giorni Internazionale でした。
10台のベスパには、スタート時点では「レース用に設計されたマシンを相手に何を成し遂げようとしているのか?」と懐疑的な目が向けられました。しかしベスパは、スポーツバージョンからスタートしてレース用に特別に製作されたモデルで、少なくとも9個のゴールドメダルを獲得してレースを支配しました。過酷なオフロードルートと、モンツァサーキットでの純粋なスピードトライアルで圧倒的な優位性を発揮し、その試練に勝利した唯一のイタリアンチームとして、ピアッジオにコンストラクターズゴールドメダルまでもたらしました。
その勝利から名付けられたベスパ「Sei Giorni」は、外観的にスタンダードモデルと酷似しており、大型燃料タンクと流線型になったシールド、シリンダー上のキャブレターを覆うために大型化されたサイドバッグが主な相違点でした。Sei Giorni モデルは、ベスパの歴史の中で最も伝説的な1台です。アベレージラリーに参加することが運命づけられ、世界限定で300台程度が生産されたに過ぎず、現在コレクターが探し求める最も価値ある Vespa の1台となっています。
■エンジン
・形式/HPE 4ストローク水冷単気筒 SOHC 4バルブ
・総排気量/278 cc
・ボア×ストローク/75mm×63mm
・最高出力/23.8HP(17.5kW)/ 8,250rpm
・最大トルク/26Nm / 5,250rpm
・燃料システム/電子制御式燃料噴射システム
・トランスミッション/無段階オートマチック(CVT)
・クラッチ/自動遠心乾式クラッチ
■車両
・フレーム/スチールモノコック
・フロントサスペンション/片持ちリンクアーム油圧式サスペンション
・リアサスペンション/4段階スプリングプリロード調整機構付きツインショックアブソーバー
・フロントブレーキ/油圧式220mmステンレススチール製ディスク ABS
・リアブレーキ/油圧式220mmステンレススチール製ディスク ABS
・フロントタイヤ/120/70-12
・リアタイヤ/130/70-12
■寸法
・全長および全幅/1,950mm / 770mm
・ホイールベース/1,375mm
・シート高/790mm
・車両重量/160kg
・燃料タンク容量/8.5リットル
・製造国/ベトナム
ピアッジオコール
TEL/03-3453-3903
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リリース = ピアッジオグループジャパン株式会社(2021年3月19日発行)