【ドゥカティ】全面刷新でスリムに生まれ変わった新型「モンスター」を公開(動画あり)

掲載日: 2020年12月04日(金) 更新日: 2020年12月04日(金)
この記事は2020年12月4日当時の情報に基づいて制作されています。

2020年12月2日(水)、ドゥカティは新型「モンスター」を公開した。フルモデルチェンジとなる今回のモデルには、ユーロ5に対応する総排気量937cc V型2気筒のテスタストレッタ11°エンジンを採用。これを搭載するフレームはパニガーレV4と同コンセプトのアルミ製フロントフレームを採用するほか、徹底的な軽量化により乾燥重量166kgという数値を実現している。

カラーバリエーションは「ドゥカティ・レッド」「ダーク・ステルス」「アビエーター・グレイ」の3タイプがラインナップされるほか、ビキニカウルとシートカバーを装備した「プラス」バージョンが用意されている。なお、同車両の発売日や車両価格、日本への導入に関しては現在のところアナウンスは無い。

ドゥカティが新型モンスターを発表/軽量、コンパクト、エッセンシャルで楽しいバイク

・モンスターのすべてのエッセンスを、可能な限り軽く、コンパクトで本質的な形で表現
・モンスターの使命/111psを発生するテスタストレッタ11°エンジンと166kgの乾燥重量によるライディングを楽しむ
・高度なテクノロジーを搭載し、乗りやすいモーターサイクルを求めているすべてのライダーのためのスポーツ・ネイキッド・モデル

2020年12月2日ボルゴパニガーレ(イタリア、ボローニャ)

ドゥカティ Monster Monster + 記事2

ドゥカティ・ワールド・プレミアのエピソード5が公開されました。ドゥカティは、最終章となるこのエピソードで、新型モンスターを発表します。モンスターは、他のモーターサイクルとともに、ドゥカティの歴史において重要な役割は果たしてきました。モンスターは、ドゥカティのベストセラー・モデルであり、これまでに累計35万台以上が生産されてきました。

このニューモデルは、モンスターのすべてのエッセンスを、可能な限り軽く、コンパクトで本質的な形で表現しています。モンスターという名前を聞いただけで、このモーターサイクルの本質を理解することができるでしょう。モンスターの歴史は、初代モンスターが誕生した1993年まで遡ることができます。このモデルは、スーパーバイク由来のフレームと、スポーティでロードユースに最適なエンジンを搭載していました。そこには、毎日を楽しむために必要なすべてが揃っています。

新型モンスターは、俊敏な真のスポーツ・ネイキッドとして数多くのファンを魅了した伝説的な初代モンスター900のコンセプトをベースにしながら、それを再解釈してアップデートを施しています。その結果、先進的、取り扱いが容易で、効率的なシャシを備えたバイクが誕生しました。ライダーは、モンスターに跨った瞬間から、モーターサイクルとの一体感を感じることができます。その特徴は、手首への負担が少ないアップライトなライディング・ポジション、パワーとトルクのバランスが取れたエンジン、優れたハンドリングです。

ドゥカティ Monster Monster + 記事3

ドゥカティのエンジニアは、新型モンスターを開発するにあたり、この新しいモーターサイクルを構築するための明確なアイデアを頭に描きながら、完全に白紙の状態からスケッチを開始しました。スリムで俊敏なこのバイクには、一目でそれと分かるモンスターのDNAが組み込まれています。

その一例は、ボリューム感溢れる燃料タンク、丸形ヘッドライト、クリーンなテールエンド、あらゆるライディング・シーンで主役を演じるエンジンです。しかし、そのデザイン言語は、新しくモダンなものに変更されています。ボディシェイプは進化を遂げ、そのデザインはテクノロジーによって強化されています。例えば、伝統的な丸形ヘッドライトはLEDタイプで、新たに「ダイナミック」ターンインジケーターが装備されました。

新型モンスターは、スポーティで楽しいバイクです。その心臓部には、ユーロ5規制に適合し、デスモドロミック・バルブ駆動システムを採用した、937cc テスタストレッタ11°2気筒エンジンが搭載されています。以前のモンスター821と比較すると、排気量、パワー、トルクが増加し、重量が削減(-2.4kg)されたため、バイクの軽量化に貢献すると同時に、ハンドリングも向上しています。最高出力は111ps@9,250rpm、最大トルクは9.5Nm@6,500rpmで、リニアなスロットル・レスポンスを特徴としています。

ドゥカティ Monster Monster + 記事4

排気量を拡大したことにより、あらゆる回転域、特に公道およびワインディグロードで頻繁に使用する低中回転域におけるトルクの厚みが増しています。これにより、スリリングなパフォーマンス、乗りやすさと楽しさが実現しています。新型モンスターには、新しいギアボックスが搭載され、ドゥカティ・クイック・シフト・アップ/ダウンが標準装備されています。モンスターは、ヨーロッパにおいて、A2ライセンス向けの35kWバージョンも用意されています。

新型モンスターの最大の特徴は、軽量なボディです。最大限の走る楽しみを実現するため、新型モンスターの開発にあたっては、軽量化に大きな焦点が当てられました。シャシ、アクセサリー・エレメント、上部構造はゼロから再設計され、日常走行だけでなく、スポーツ走行にも最適な、コンパクトで軽量なバイクが生み出されました。

アルミニウム製フロント・フレームは、パニガーレV4と同じコンセプトをベースにしています。非常に短いこのフレームは、エンジンのシリンダーヘッドに直接取り付けられています。フレームの重量はわずか3kgで、以前のトレリス・フレームよりも4.5kg(-60%)軽量化されています。これによって、わずか166kgという乾燥重量を達成しています。

ドゥカティ Monster Monster + 記事5

各コンポーネントは設計が見直され、軽量化が図られています。ホイールは1.7 kg、スイングアームは1.6kg、それぞれ重量が削減されています。先進的なGFRP(ガラス繊維強化ポリマー)テクノロジーを使用したリア・サブフレームは、1.9kg軽量化されています。これによって、形状が最適化されただけでなく、軽くコンパクトな寸法も実現しています。その結果、モンスター821と比較して、合計18kgも重量が軽くなっています。

新型モンスターは、あらゆる状況で乗りやすいバイクです。
シート高は820mmで、絞り込まれたサイド・プロフィールにより、優れた足つき性を実現しています。アクセサリーとして、座り心地の良いフォーム材を採用した、シート高800mmのローシートも用意されています。さらに、オプションのサスペンション・ローダウン・キットを組み込むことにより、シート高を775mmまで下げることも可能です。

低速における操縦性と、停車時における取り回し性を向上させるため、ステアリング切れ角は36°に増加しています(モンスター821と比較して+7°)。ハンドルバーはライダーに約7cm近づき、よりアップライトなライディング・ポジションになり、快適性とコントロール性が向上しています。フットペグの位置も変更され、膝の曲がりが少なくなっています。これらすべての要素により、新型モンスターは、市街地走行においても、より優れた乗りやすさを実現しています。

ドゥカティ Monster Monster + 記事6

新型モンスターには、高度なテクノロジーが搭載されています。
標準装備には、コーナリングABSユニット、トラクション・コントロール、ウィリー・コントロールが含まれています。すべてのシステムは、さまざまな介入レベルに調整することが可能です。バイクのスポーティなキャラクターは、ロケット・スタートを実現するローンチ・コントロールによっても強調されています。このエレクトロニクス・システムにより、モーターサイクルのフルパフォーマンスを安全に引き出すことができます。

新型モンスターには、ライダーの好みや路面状態に応じて、モーターサイクルのキャラクターを変化させることができる、3つのライディング・モード(スポーツ、アーバン、ツーリング)が装備されています。設定の変更は、ハンドルバーのスイッチで簡単に行うことができます。パニガーレV4と同じレーシング・グラフィックを備えた4.3インチカラーTFTディスプレイには、大型タコメーター、ギアポジション・インジケーターに加え、ライディング・モードを含む必要な情報が分かりやすく表示されます。

モンスターは、常にカスタマイズの象徴として、数多くのファンに愛されてきました。新型モンスターをさらにユニークなものにするために、モンスターのスタイルやスポーティなキャラクターを強調する、ステッカー・キットが作成されました。モンスターをさらに個性的にカスタマイズしたい方のために、カバーキットも用意しています。

ドゥカティ Monster Monster + 記事1

すべてのドゥカティモーター・サイクルと同様、カーボンファイバー・エンドキャップを備えた型式認証済みのテルミニョーニ製ダブル・サイレンサーをはじめとする、広範囲なドゥカティ・パフォーマンス製アクセサリーも利用できます。Ducati.comのコンフィギュレーター・セクションでは、すべてのカスタマイズ・オプションを表示することが可能です。

新型モンスターは、ドゥカティ・レッド(ブラック・ホイール)、ダーク・ステルス(ブラック・ホイール)、アビエーター・グレイ(GPレッド・ホイール)のカラーを選択することができます。さらに、マイクロビキニ・カウルとパッセンジャー・シートカバーを装備した、よりスポーティな「プラス」バージョンも設定されています。カラーは、標準バージョンと同じ3色から選択できます。

Ducati.comでは、モーターサイクルのプレゼンテーション・エピソードを視聴することができます。このエピソードは、Ducati YouTubeチャンネルでも視聴可能です。

リリース

ドゥカティジャパン株式会社(2020年11月27日発行)

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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