【インターモト2018】スズキが新型カタナを発表!主な特徴を速報で紹介

掲載日: 2018年10月02日(火) 更新日: 2018年10月04日(木)
この記事は2018年10月2日当時の情報に基づいて制作されています。

2018年10月2日、スズキは海外向け2019年モデルとして「Katana:カタナ」を発表した。

10月2日からドイツ・ケルンで開催されている国際モーターショー「インターモト(INTERMOT)2018」でスズキの目玉として発表されたカタナは、昨年イタリア・ミラノで開催されたEICMA2017(ミラノショー)でプロトタイプとなるカタナ3.0がローンチして以降、ブラッシュアップを重ねて本日の発表となった。

ここからは公開された写真を元にディティールについて簡単に紹介していこう。

新型カタナに搭載される排気量999ccの水冷並列4気筒エンジンは、GSX-R1000(K5)をベースにしたものだが、ストリートでのパフォーマンスを重視してリファインされている。エンジンのボア×ストロークは73.4×59.0mmで、最高出力は150hp/10,000rpm、最大トルク108Nm/9,500rpmと発表された。

新型カタナのエンジンには3段階のトラクションコントロールが搭載されている。このトラクションコントロールは「前後ホイールの回転速度」「スロットルポジション」「クランク角」「ギアポジション」を常にモニターしており、万が一ホイールスピンを感知した場合には、点火時期とエア吸入量の調整によって即座にエンジン出力をカットする仕組みだ。なお、このトラクションコントロールは「OFF(キャンセル)」もチョイス可能だ。これにより、ライダーはあらゆる道路状況でも最適なトラクションを得ることができる。

新型カタナではフロントフォークにφ43mmフルアジャスタブル倒立フォークを採用している。モノショックとなるリアサスペンションはプリロードとリバウンド調整が可能。いずれもKYBのユニットを使用している。また、フロントブレーキキャリパーには現行GSX-R1000と同じブレンボ製モノブロックキャリパーを採用、ブレーキローターはフローティング式のφ310mmを採用している。搭載されるABSはボッシュ製だ。

初代カタナを彷彿とさせるスクエアな縦型二灯式ヘッドライトには積層型LEDパネルを採用する。また、フロントマスクは初代カタナを強く意識したデザインとなっている。

新型カタナではバーハンドルを採用しており、ライディングポジションはアップライトなものとなる。初代カタナをオマージュしたシートはライダー・パッセンジャーが一体型のワンピースタイプで、シート高は欧州仕様では825mmと発表されている。シート後端にセットされるテールランプはLED式。ウインカーとナンバープレートはスイングアームマウントで後輪の後ろにセットされる。

メーターにはカラーLCD式を採用、画面右下にはカタナロゴが入る。メーターパネルには速度、回転数、トラクションコントロールのモード(速度計内TC表示部)、ギアポジション、燃料計、水温など各種情報が表示される。メーター上端の真ん中に位置するLEDはおそらくシフトアップインジケーターだろう。

初代カタナのデザインを踏襲しつつ、モダンにアップデートされた燃料タンクとフロントカウル。今回のカタナの外装デザインを担当したのはイタリアのモーターサイクル・デザイナーであるロドルフォ・フラスコーリ(Rodolfo Frascoli)氏で、車体デザインとエンジニアリングはイタリア・ボローニャに本拠地を構えるエンジンズ・エンジニアリング(Engines Engineering)社が担当した。

初代モデルを彷彿とさせる今回の新型カタナではあるが、2005年の東京モーターショーで発表されたコンセプトバイク「Stratosphere:ストラトスフィア」や、昨年EICMAで発表された「カタナ3.0コンセプト」もそのデザインに大きな影響を与えたという。

GSX1100S KATANAを原点とする新型カタナは、欧州では2019年春のデリバリー開始が予定されている。生産は日本のスズキ浜松工場となる。

新型カタナの主なスペック

・全長2,125mm×全幅830mm×全高1,110mm
・ホイールベース=1,460mm
・装備重量=215kg
・エンジン形式=999cm3 水冷4サイクル直列4気筒
・最高出力=110kW/10,000rpm
・最大トルク=108Nm/9,500rpm

 

情報元=Suzuki GB
Text=RyoTsuchiyama

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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