リリース = ドゥカティジャパン株式会社
ドゥカティが、TTサーキット・アッセンで開催された2017スーパーバイク世界選手権(SBK)第4戦オランダ・ラウンドにおいて、同チームのマルコ・メランドリ選手がレース1で3位を、チャズ・デイビス選手がレース2で3位を獲得したことを発表した。
2017スーパーバイク世界選手権(SBK)第4戦オランダ・ラウンドがTTサーキット・アッセンで開催され、Aruba.it Racing-Ducatiのチャズ・デイビスとマルコ・メランドリは、ともに1度ずつ表彰台に登壇した。レース1ではメランドリが、レース2ではデイビスが3位でチェッカーを受けた。
【レース1】
デイビスとメランドリは、それぞれ2番、5番グリッドからレース1に挑んだ。ともに力強いダッシュを決め、オープニングラップ終了時点でデイビスがトップ、メランドリは4位につけた。その後、デイビスはレースリーダーを務め、レイ(ジョナサン、カワサキ)とサイクス(トム、カワサキ)が追いかける展開となった。4番手のメランドリは徐々にトップグループから。残り3周、デイビスとレイがまたしてもスリリングなバトルを展開、何度も首位が入れ替わった。しかし、20周目にデイビスのマシンに電気系トラブルが発生し、リタイアを余儀なくされた。メランドリは一つポジションを上げて3位でフィニッシュラインを通過した。
■レース 1のコメント
・マルコ・メランドリ(Aruba.it Racing – Ducati スーパーバイク・チーム#33)– 3位
「今朝の段階では、まさか表彰台圏内でフィニッシュできるとは思わなかった。フリー走行第3セッションでも思うように走れなかったので、トップ5すら容易ではないと覚悟していた。だが、チームが素晴らしい仕事をしてくれたおかげで、スーパーポールではマシンフィールが戻ってきた。レース・スタート直後からかなり速く走れたが、トップ3について行けるほどではなかった。だからリスクを冒しすぎない戦術に切り替えた。チャズのリタイアは本当に気の毒だ。不運としか言いようがない。その一方で、自分のリザルトには満足している。明日はもっと上を狙いたい。アッセンは、これまでの3戦とはコンディションが違っていた。マシンが暴れて、レースディスタンスを通じてフロントを安定させられなかった。データを分析し直して、レース2に向けてもう一歩前進したい」
・チャズ・デイビス(Aruba.it Racing – Ducati スーパーバイク・チーム#7) – リタイア
「良いレースだった。レースリーダーとしてリズムに乗れたうえに、力強いペースで走行できた。特に序盤が良かった。まだしっくり来ないところがいくつかあったし、ミスはしたくなかったので終盤まで力を温存していた。だが、残念ながらゴール1周前に自らレースを終えてしまった。あの時点までどちらが勝つかまったくわからなかったが、最後まで見応えのあるバトルになるのは確実だった。明日までにほんの少しでいいから、ピンポイントの対策を採る必要がある。明日も優勝争いのバトルがしたい。そして、今日より1ラップ余計に走りたい」
・アーネスト・マリネッリ(スーパーバイク・プロジェクト・ディレクター)
「優勝争いをしていたチャズにあんなことが起こってしまって、本当にすまないと思っている。彼は素晴らしいレースをしていた。あれ以上のパフォーマンスはなかったと思う。彼だけでなく、チーム全員にとって大きな痛手だ。だが、すぐに対策を実施して、明日のレース2で巻き返す。一方、マルコの3位は嬉しい。フリー走行中に遭遇した問題を解決して、再び表彰台に登壇してくれた。ディテールの部分でやるべきことが残っている。明日のウォームアップ・セッションでしっかりとマシンを仕上げたい」
■レース2のコメント
・チャズ・デイビス(Aruba.it Racing – Ducati スーパーバイク・チーム#7)– 3位
「追い上げを楽しむことができた。正直に言えば、追い上げは容易ではなかったし、タフなレースを強いられた。レース1やウォームアップでも理想的なフィーリングが得られなかった。フロントのグリップが足りず、最後の10周はまるで卵の殻の上を走っているようだった。セットアップなのか、それとも強風のせいか、原因を突き止める必要がある。クラッシュせずにポイントが獲れたことが収穫だ。かなり早い段階で、今日は3位より上は望めないことがわかった。可能なかぎり勝利を掴むことが目標であり、イモラでチャンスがあることを期待している。僕にとっても、ドゥカティにとっても特別なサーキットだからね」