リリース = 国土交通省
国土交通省では、ヤマハ発動機が平成28年6月15日に届け出た、YZF-R25など5車種、計15,072台のリコール情報(3824)を掲載している。
■リコール届出番号/3824
■リコール開始日/平成28年6月15日
■届出者の氏名又は名称/ヤマハ発動機株式会社 代表取締役社長 柳 弘之
問い合わせ先:お客様相談室 0120-090-819
■不具合の部位(部品名)/
(1)原動機(オイルポンプ)
(2)動力伝達装置(プレッシャープレート)
(3)制動装置(ブレーキホース)
■基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因/
(1)原動機のオイルポンプのプランジャ(オイルポンプ内の圧力を調整する弁)において、設計が不適切なため、原動機が高回転時にオイルポンプ内の圧力調整ができないことがある。そのため、油圧が周期的に変動してオイルポンプを駆動させるギヤ(樹脂製)に過大な力が加わり、最悪の場合、当該ギヤが壊れ、エンジンが焼きつくおそれがある。
(2)動力伝達装置において、クラッチプレッシャープレートのベアリングの強度が不足しているため、クラッチ操作を繰り返すと、当該ベアリングが破損することがある。そのため、クラッチが切れず変速ができなくなり、走行不能となるおそれがある。
(3)前輪のブレーキにおいて、ブレーキホースがねじれて組みつけられたものがある。そのため、走行中に当該ホースがラジエタと接触して、最悪の場合、当該ホースが損傷してブレーキ液が漏れ、制動力が低下するおそれがある。
■改善措置の内容/
(1)全車両、オイルポンプを対策品と交換するとともに、アイドルギヤを新品と交換する。
(2)全車両、クラッチのプレッシャープレートを対策品と交換する。
(3)全車両、前輪用制動装置のブレーキホースの取りまわしを点検して、適切な場合、当該ホースを固定するクランプを追加する。不適切な場合、当該ホースを新品と交換するとともに、固定するクランプを追加する。
■不具合件数/
(1)10件
(2)28件
(3)3件
■事故の有無/
(1)なし
(2)なし
(3)なし
■発見の動機/
(1)(2)市場からの情報による。
(3)社内からの情報による。
■自動車使用者及び自動車分解整備事業者に周知させるための措置/
・使用者:ダイレクトメールで通知する。
・自動車分解整備事業者:日整連発行の機関誌に掲載する。
・改善実施済車には、車わく(車台番号打刻位置付近)にNo.3824のス
テッカーを貼付する。
[ お問い合わせ ]
国土交通省
自動車局審査・リコール課
リコール監理室
TEL/03-5253-8111(内線42354)