【ヤマハ】新型YZF-R1 YZF-R1Mを欧州で発売

ヤマハは、「YZF-R1」と上級モデルとなる「YZF-R1M」を2015年３月上旬から欧州で販売する。本モデルの搭載エンジンは新設計されたもので、現行比で18馬力アップとなる200馬力を発揮。走行性能を向上させる６軸姿勢センサーが新たに備えられているほか、上級モデルの「YZF-R1M」には電子制御のサスペンションやカーボン素材のカウルが装備される。

YZF-R1M

MotoGP マシン直系のピュアスーパースポーツモデル
新型「YZF-R1」「YZF-R1M」を欧米向けに発売

ヤマハ発動機株式会社は、クロスプレーン型クランクシャフトを備えた新設計の998cc水冷・直列４気筒・エンジンを搭載したスーパースポーツの新型フラッグシップモデル「YZF-R1」と上級モデル「YZF-R1M」を、2015年３月上旬から欧州で発売、その後順次北米などで販売します。

オールニューとなる2015年モデルの「YZF-R1」「YZF-R1M」は、”High tech armed PureSport”のコンセプトのもと、MotoGPマシンYZR-M1 の技術思想を体感できるサーキット最速のポテンシャルを備えるモデルとして開発しました。200馬力の出力性能に加え、６軸姿勢センサー※を市販二輪車として初搭載、高度な制御技術によりライダーが走りに集中できる高次元なハンドリングと走行性能を提供します。また、デザインは、MotoGPマシン「YZR-M1」のイメージを投影するとともに“Speed Racer”をコンセプトにイノベーションを図り、新たなR-DNAを構築しました。上級モデルの「YZF-R1M」は、電子制御サスペンションやカーボン素材の軽量カウル、“レース”に役立つ各種情報を記録するインターフェイスを搭載しました。欧米の1000ccスーパースポーツカテゴリー市場は、「サーキット走行」を楽しむコアユーザーにより一定の市場規模が形成されています。技術の粋を投入した新型「YZF-R1」「YZF-R1M」は、サーキット走行での性能を重視する先進国地域のお客さまのニーズに応える事はもとより、新興国を含む全世界に向け、ヤマハブランドを訴求するフラッグシップモデルです。なお、11月４日からイタリア・ミラノで開催の国際モーターサイクルショーEICMAに出展します。
※6 軸姿勢センサー： “3 軸角速度”と“3 軸加速度”を検出する装置

《主な特徴》

１） ”High tech armed Pure Sport”をベクトルに開発した新設計エンジン
新設計のエンジンは、徹底した“吸?空気量アップ”と“ロス??低減”設計を織り込んだ998cc?冷４ストローク直列４気筒４バルブ・クロスプレーン型クランクシャフトエンジンで、現??で約18PSアップとなる200PSの最?出?を発揮します。随所に軽量化技術を投?しエンジン単体は現??で約４kg軽く、またエンジン幅は34㎜コンパクトに仕上がっています。

２）軽量化と?回転化を?えるFSチタンコンロッド
エンジンの軽量化とロス??低減に貢献しているのがFSチタンコンロッドです。往復運動と回転運動を繋ぐ役割をもつコンロッドの軽量化は、他の原動機全般の軽量化に繋がります。またFS?式（Fracture Split;破断分割式）で組み?てることで?い?端真円度を確保、?回転域での優れた性能を?えます。チタン材は、軽量で強度と加?性のバランスがとれたα+β型チタン合?を?いています。

３）優れた??性に寄与するマグネシウム鋳造ホイール
軽量マグネシウム鋳造ホイールを採?し、優れた??性に寄与させています。ホイールは、ハブやスポーク、リム部など鋳造?の?型が複雑な形となることから、これまでマグネシウムを使ったホイールの量産化は困難とされてきましたが、当社の最新製造技術により量産化に成功しました。

４）軽量化、ライダーアクション?由度に貢献するアルミ製燃料タンク
軽量化とライディグポジション?由度確保のため、アルミ製燃料タンク（17?容量）を採?しました。独?の加?技術により、ニーポケット部を深くえぐった形状にプレス加?し、最新の溶接技術と塗装で仕上げており、優れたニーグリップ性、?いデザイン性を兼ね備えています。「YZF-R1M」には、職?が１つ１つ?仕上げで作り上げるバフがけを施し、その上にクリア塗装を?ったバフタンクを採?しアルミの持つ素材感をさらに引き?てています。

５）TFT液晶表?のデジタルメーター
ライダー＆マシンの“インターフェイス”を照準に開発したメーターを採?しています。全透過型のTFT液晶（Thin Film Transistor）で、4.2インチ画?の中に各表?機能を集約しました。全画?デジタル表?ですが、最?単位レベルのドット表?を活かしてアナログメーターのような視覚的印象を与える「バー表?タコメーター」や、加速度計・ブレーキ圧表?などが特徴です。表?モードは、公道??時を優先する「Street」と、レースやサーキット??で必要な情報表?を優先した「Track」の２種から選択できます。

６）「IMU」搭載と制御システムによる運転?援
６軸の「IMU」（Inertial Measurement Unit）と５種の制御システムを搭載しました。「IMU」は、「ピッチ」「ロール」「ヨー」?向の回転の動きを検出するジャイロセンサーと、「前後」「上下」「左右」各?向の加速度を検出するGセンサー（加速度センサー）から構成され、演算されたバンク?、ピッチレート、横滑り加速などの?両姿勢情報はECUに送られ逐次最適な出?に反映されます。このECUには、バンク?情報をも反映する新型TCS（トラクションコントロール）、リアタイヤの横滑り情報を反映するSCS（スライドコントロール）、前輪浮き等によるロスを抑?するLIF（リフトコントロール）、レース時の俊敏な発進を?援するLCS（ロウンチコントロール）、機敏なシフトアップを?援するQSS(クイックシフト）と、５種の制御システムを搭載しています。

７）上級モデル「YZF-R1M」を設定
「YZF-R1M」には、サーキット??でポテンシャルをさらに引き出すためOHLINS製電?制御サスペンション、ERS（エレクトリックレーシングサスペンション）を採?しています。「IMU」及び、各センサー情報に基づき、??状況に応じてSCU（サスペンションコントロールユニット）が、前後サスペンションの伸・圧減衰?を統合制御して??を?援します。また、軽量で質感溢れるカーボン製カウル、??状況を記録するデータロガー機能、200㎜幅リアセミハイグリップタイヤなどを採?しています。

８）CCUの搭載（YZF-R1Mに標準装備、YZF-R1はアクセサリー設定）
各?両情報のチェックやセッティング容易化によるライダー・マシンのインターフェイスを?めるCCU（Communication control unit）を採?しました。CCUユニットとGPSアンテナから構成され、ロガー機能により??状況を記録でき、またGPS機能を使ってサーキットでの?動ラップタイム計測も可能です。Android OS搭載のスマートフォンに専?アプリをダウンロードすれは、スマートフォン上でセッティングデータを作成も可能となります。

９）新たなR-DNAを主張するスタイリングデザイン
“Speed Racer”をコンセプトに?平基調のデザインとし、表?積を最?化したカウルは、“軽量・スリム・コンパクト”を表現。カウルの内側・外側を???がクロスする空?特性をクロスレイヤードウイングと名付け、新たな造形表現としています。フロントビューは、歴代Rシリーズと同様の?眼ヘッドライトを受け継ぎながらも、ヘッドライトの存在を感じさせない表情とセンターダクトにより「YZR-M1」イメージを強調。中央が?いカウル＆スクリーンや、幅広シートと相まって「YZR-M1」のエッセンスを取り?れ新たなR-DNAを構築しました。

■名称／YZF-R1、YZF-R1M
■発売日／2015年３月上旬
■メーカー希望小売価格／2014年末発表予定
■販売計画（発売から１年間EU圏内）／YZF-R1（2,300台）、YZF-R1M（500台）
■カラー／YZF-R1（ブルー＆ホワイト／レッド）、YZF-R1M（シルバー）

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