リリース = カワサキモータースジャパン
かねてより噂されていたカワサキのW800が、いよいよ海外モデルとして正式発表された。スタイリングは先代W650を踏襲したものとなっているが、燃料供給にインジェクションを採用したほか、排気量を773ccまで拡大。エンジンの構造もベベルギアによるカムシャフト駆動などを受け継いでいるが、W650のボア・ストローク72.0mm×83.0mmに対して77.0mmX83.0mmとしており、排気量の拡大はボアの変更によるものとなっている。また、トランスミッションの5速に変更はないものの、1速のギア比は2.294から2.353へと変更。外装関連ではタンクやメーター、シート、ウインカーなどのデザインもリニューアルされている。さらに、細かいところでは左右レバーが調節式とされるなど、先代モデルの良さを受け継ぎならも各部に改良が施されている模様だ。現段階では日本市場への導入時期などはアナウンスされていない。
■エンジン
エンジン種類:空冷4ストローク並列2気筒/SOHC4バルブ
排気量:773cc
ボア:77.0mm
ストローク:83.0mm
圧縮比:8.4:1
燃料供給方式:フューエルインジェクション φ34mm×2 サブスロットル付
点火方式:デジタル
始動方式:セル
潤滑方式:ウェットサンプ
■トランスミッション
変速機形式:5速リターン
変速比1速:2.353 (40/17)
変速比2速:1.590 (35/22)
変速比3速:1.240 (31/25)
変速比4速:1.000 (28/28)
変速比5速:0.851 (23/27)
一次減速比:2.095 (88/42)
最終減速比:2.467 (37/15)
クラッチ形式:湿式多板
■フレーム
フレーム形式:高張力鋼ダブルクレードル
ハンドル切れ角:左37°/右37°
キャスター角:27°
トレール:108mm
ホイールトラベル(前/後):130mm/105mm
タイヤサイズ(前):100/90-19M/C 57H
タイヤサイズ(後):130/80-18M/C 66H
■サスペンション
サスペンション(前):39mm径テレスコピックフォーク
サスペンション(後):ツインショック、5段階スプリングプリロード
■ブレーキ
ブレーキ(前):300mmディスク、2ピストンキャリパー
ブレーキ(後):160mmドラムブレーキ