リリース = 本田技研工業株式会社
本田技研工業株式会社から、二輪車用としては世界初の有段式自動変速機(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を搭載した、大型二輪スポーツツアラー「VFR1200F Dual Clutch Transmission」が7月 29日(木)より発売される。
新型VFR1200F Dual Clutch Transmissionは、VFR1200Fの車体やエンジンをベースに、新たに世界初の有段式自動変速機(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を搭載したもの。今回のタイプ追加によって、従来からのマニュアル・トランスミッション車と、デュアル・クラッチ・トランスミッション車の2タイプがラインナップされる。
また、デュアル・クラッチ・トランスミッションの搭載により、簡単な操作でスポーツライディングを楽しむことを可能としながらも、伝達効率に優れた機構によって、燃費性能においても従来のマニュアル・トランスミッションと同等以上の性能を実現している。
□VFR1200F Dual Clutch Transmissionの特徴□
●パワートレイン
・エンジンはひとつのカムシャフトで吸・排気バルブを作動させるユニカムバルブトレインを採用。コンパクトなシリンダーヘッドとすることでマスの集中と低重心化を実現。
・左右対称のシリンダーレイアウトは、車体のスリム化による優れたライディングポジションを実現。
・シリンダーバンク角76度のV型エンジンは、28度位相ピンクランクシャフトとの組み合わせにより、バランサーを搭載することなく一次振動を打ち消し、低回転域では力強くフラットなトルク特性を発揮。高回転域でもスムーズな吹け上がりを実現するとともに、独自のV4ビートとエキゾーストサウンドを実現。
・ スロットル・バイ・ワイヤによりスロットルバルブを電気的に制御することで、電子制御燃料噴射装置(PGM-FI※2)の緻密な燃料制御とあいまって、さまざまな走行条件に応じてライダーの意思に忠実なスロットルコントロールを可能としている。
・ 可変排気バルブを装備したマフラーは、排気効率と消音を両立させながらも、V4独特の鼓動感のあるエキゾーストサウンドを実現。エキゾーストチャンバー内に触媒装置(キャタライザー)を装備することで、国内二輪車排出ガス規制に適合させている。
※2 PGM-FI(Programmed Fuel Injection)は、Hondaの登録商標です
●フレーム
・4分割アルミダイキャストフレームを採用。オフセットピボット式スイングアームと組み合わせることで、高速走行時の操縦安定性とスポーティーなハンドリングを両立。
・スイングアームはプロアーム式を採用。ピボットとプロペラシャフトをオフセットに配置することで、サスペンションの上下動にともなう軸長の変化をプロペラ軸上に配置した等速ジョイントで吸収。スポーツツアラーとしてあらゆるシチュエーションに対応しながら上質な走行フィーリングを実現。
・シートには一体発泡成形シートを採用することで高品位な乗り心地を実現。スタイリッシュな形状と長時間のライディングでも疲れにくい特性を両立しながら、欧州仕様車に比べ25mm低い国内モデル専用のローシートとすることで、足着き性に優れたポジションを実現。
●デザイン
・フロントカウルからフューエルタンクにかけて流れる、グラマラスかつエッジのきいたデザイン。
・フロントカウルのサイド部分が二層になったレイヤード・フェアリングは、空力特性に優れた流麗なスタイリングで、走行風を取り込みながら整流し、エンジンの放熱にも極めて有効なデザインとしている。
・ボディカラーには、VFR1200Fと同じ「キャンディープロミネンスレッド」「パールサンビームホワイト」の2色を設定。
発売日:2010年7月29日
メーカー希望小売価格:¥1,680,000(消費税抜本体価格 ¥1,600,000)
公式サイト:http://www.honda.co.jp/VFR1200F/