「中高年ライダーは必ず高価なバイクに乗らないといけないのだろうか?」という疑問があります。私は3年前の45歳のときに、中古の31万円のNSR250Rで20年ぶりにリターンしてきたのですが、安い中古バイクを楽しんでいる中高年はそう多くないように思います。
私の周囲を見渡しても、中高年ライダーのほとんどはハーレーやスーパースポーツ、メガスポーツなどに乗っています。バイク雑誌をみても、高級バイクに乗っている中高年ばかりがフィーチャーされているような気がします。
高級バイクはどれも100万円を超えるのは当たり前で、200万円、300万円も決して珍しくありません。高級バイクは格好いいですし、性能も申し分ないので、値段相応の価値はあるのでしょう。しかし、このような高級バイクばかり見ていると「中高年たるもの、これくらいのバイクに乗っていないと恥ずかしい」と言われているような気になります。すると次第に窮屈な感じになってくるのです。
私は80年代にバイクでやんちゃしていた人たちが、もっとたくさんリターンしてきたらいいのになと思っているのですが、そのためには窮屈なバイク業界ではなく、気軽なバイク業界のほうがいいと思っています。そこで提案したいのが、80年代の安い中古車で金銭的に無理せずリターンすることです。
この写真は、バイクブロスの中古車案内に出ていた1989年型NSRです。私のNSRと同じ型です。価格も車体価格で23.9万円、支払い総額で31.8万円と、私のNSRとほぼ同じです。これなら、将来の修理費として20万円をキープしていたとしても、50万円の予算で楽しむことができます。
こちらは1985年型のFZ400Rです。これも名車ですよね。ハーフカウルがここまで決まっているバイクもそうはないでしょう。これもいまなら支払い総額46.44万円ですので、50万円以内でゆうゆう買うことができます。
「庶民の本分」といいますか「家庭の事情」といいますか、趣味のバイクで家計にダメージを与えることに抵抗があります。それと、海外の中高年ライダーからしたら、80年代の日本の中型バイクを50万円以下でこれだけバラエティ豊かに選べる日本は、天国なんじゃないかと思うんです。
ヤマハFZ400RとホンダNSR250Rの詳細、当時のカタログの解説は以下のリンクからどうぞ!
ヤマハFZ400Rの当時のカタログを見る
ホンダNSR250Rの当時のカタログを見る