取材・写真・文=バイクブロス・マガジンズ編集部
取材協力/キムコジャパン
2018年3月22日、KYMCO(キムコ)は東京マリオットホテルにて、『Ionex ワールドプレミア in 東京』を開催し、新たな電動バイクプラットフォーム「Ionex(アイオネックス)」を初公開した。
この電動バイクプラットフォーム「Ionex」は従来からメインで行われている自宅での脱着式バッテリーの充電をさらに簡単に行えるようにしたほか、充電ステーションのネットワークや、公共電源ネットワークの構築、予備バッテリーのレンタルシステム、さらに電動バイク「Ionexスクーター」自体に内部コアバッテリーを装備することによって、今まで電動スクーターを購入する際に悩みとなっていた「充電」や「航続距離」の問題を解決し、電動バイクをもっと日常生活に取り入れやすくしていくというもの。
これ以外にも、上記のネットワークをKYMCO以外のメーカーが使用できるようオープンネットワークとするなど、実現されれば電動バイクの利便性が飛躍的に向上することになる。
ワールドプレミアの最後に、KYMCOの会長、アレン・コウ氏は「今後3年間で10種類の電動二輪車モデルを発表し、20か国で電動ネットワークを構築、世界で50万台以上の電動二輪車を販売する」と構想を発表。Ionexのサービスやスクーターの販売は2018年の後半に台湾でスタートする予定で、時期は未定だが日本でも「Ionexスクーター」の発売が検討されている。
「Ionex ワールドプレミア in 東京」には台湾やヨーロッパのメディアも来場した。
IonexについてプレゼンテーションするKYMCOの会長アレン・コウ氏。この様子はライブ・ストリーミングで全世界に中継も行われた。
電動バイクの「Ionexスクーター」。アンダーシートボックスにはKYMCOが開発した、コンパクトなIonexバッテリーが3個入るサイズ。長距離のツーリングに行く時など、レンタルした予備バッテリーを持っていける。また、バッテリーボックスはスクーターのステップ部分にあり、ボタンを押すだけでボックスが開く。脱着式バッテリーの重さは1個5kg未満という軽さ。
自販機のようなIonexの充電ステーション。この形状にすることで、様々な場所に設置でき、充電が可能に。また、この充電ステーションではバッテリーの交換サービスなども行う予定。
本日も美しかったKYMCOのコンパニオンの皆さん。Ionexはまず台湾でサービスや車両の販売を開始する予定。今後どのように活用されていくのか楽しみだ。