【ヤマハ】2026年モータースポーツ活動体制を発表/MotoGPマシン「YZR-M1」をV型4気筒エンジンへ移行

掲載日: 2026年02月10日(火) 更新日: 2026年02月10日(火)

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ヤマハが2026年シーズンのモータースポーツ活動の主要チーム体制を発表した。MotoGP 世界選手権では「Monster Energy Yamaha MotoGP」と「Prima Pramac Yamaha MotoGP」のダブルファクトリー体制を継続し、V型4気筒エンジンへ移行した「YZR-M1」の開発と2027年のレギュレーション変更に向けたプロトタイプの開発を並行して進める。また、日本国内ではロードレース・モトクロス・トライアルの3カテゴリーに「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」が参戦し、三冠達成を目指す。

2026年ヤマハ発動機モータースポーツ活動 主要チーム体制とライダープロフィール

ヤマハ発動機株式会社は2026年も、1955年当時と同様に「挑戦するこころ」を忘れず、「ブランディング」「技術のフィードバック」「普及活動」というモータースポーツ活動の基本方針のもとに、各種活動に取り組みます。またこの度、組織変更を行い、モータースポーツの企画管理機能を持った「MS価値創造部」を新設し、モータースポーツ活動を通じてステークホルダーへの価値創造に注力していきます。

中でも最も力を入れるのがMotoGP世界選手権での活動です。2024年には「変革」を掲げ、グローバルな人材登用、開発体制やシステムの変更など新しい組織を整えました。2025年は、「Monster Energy Yamaha MotoGP」と「Prima Pramac Yamaha MotoGP」のダブルファクトリー体制とし、「実行」のシーズンとしてMotoGPマシン「YZR-M1」について、直列4気筒エンジンとV型4気筒エンジンの同時開発にチャレンジしてきました。特に後者はテストやワイルドカード参戦を通じて可能性の追求と検証を続け、昨年11月、2026年以降の「YZR-M1」のエンジンを、V型4気筒に移行することを決断しました。

そして迎えた2026年も私たちのチャレンジは続きます。ダブルファクトリー体制を継続し、4名のライダーとともに V型4気筒エンジン搭載マシンを発展させ勝利を目指しながら、2027年のレギュレーション変更に向けたプロトタイプの開発を並行して進めます。また、こうした一連の開発活動の中で当社は、組織の強化や人材育成はもとより、エンジン、車体、制御、空力といった技術と、これらを高い品質で生み出す製造・生産技術など、さまざまな領域で新しい価値を生み出しています。さらに将来はこの活動で獲得したものを、製品や製造・生産活動にフィードバックし、お客さまをはじめすべてのステークホルダーにとっての価値へと変換していくことを目指します。

また、Moto2世界選手権を戦う「BLU CRU Pramac Yamaha Moto2」の活動は、今年で2年目を迎えます。このチームは、ロードレースの最高峰を目標とする世界中の若手ヤマハライダーが目指す場所であり、契約ライダーはMotoGPライダーに必要な心技体を培う場所となります。今年も若き2名のライダーが参戦しますが、当社とともにチャレンジを進める人材になってもらえるよう、その成長をPramacと協力しながらサポートしていきます。

プロダクションレースについては、スーパーバイク世界選手権、世界耐久選手権、モトクロス世界選手権MXGP/MX2、北米のAMAスーパークロス/モトクロス、MotoAmerica AMA/FIM北米ロードレース選手権に参戦します。チームは欧米のグループ会社が主導し、商品であるYZF-Rシリーズ、YZシリーズを世界トップレベルのライダーに託し、チャンピオンを目指します。

日本国内では、昨年に続きロードレース、モトクロス、トライアルという3カテゴリーに、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」が参戦します。

2025年、ロードレースではウィングレットを採用した新型「YZF-R1」を駆る中須賀克行選手が、通算13回目のチャンピオンを獲得しその性能を証明しました。トライアルでは2023年から、カーボンニュートラルの実現やライバルのエンジン車を上回るための技術開発と全日本チャンピオン獲得のため、電動トライアルバイク「TY-E」で参戦してきました。3年目を迎えた2025年、黒山健一選手が「TY-E 3.0」で国内最高峰クラス史上初のチャンピオンに輝き目標を達成しました。

2026年は3カテゴリーでの三冠達成によって、「YZF-R1」、「YZ450FM」、「TY-E」というファクトリーマシンの性能を証明しながら、ライバルたちと切磋琢磨する姿でモータースポーツの活性化に貢献していきます。

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2026年主要ヤマハチーム ※2026年2月10日現在

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「BLU CRU」活動:モータースポーツの普及と人財育成について

当社をはじめとする世界中のグループ企業は、モーターサイクルやモータースポーツの普及など多岐にわたる役割を担った、「BLU CRU(ブルー・クルー)」活動を展開しています。特にモータースポーツ部門は、オン・オフ両カテゴリーで才能ある若手ヤマハライダーを発掘し、将来は当社とともに、レースをはじめさまざまな領域でともにチャレンジしてくれるライダーの育成を目指しています。

近年はロードレースの「BLU CRU」活動を強化しており、当社のグループ会社「Yamaha Motor Europe N.V.」が、スーパーバイク世界選手権の併催レースとして、「YZF-R3」を用いる「Yamaha R3 BLU CRU FIM World Cup(R3 FIM World Cup)」を立ち上げました。これに呼応する形で、アジア・オセアニアは「Yamaha R3 BLU CRU Asia-Pacific Championship」、南米は「Yamalube R3 BLU CRU América Latina」という「YZF-R3」によるワンメイクレースを開催。これらを勝ち抜いたライダーを欧州に派遣するなど、グループ一丸でグローバルなステップアップ機構を築き上げてきました。

「R3 FIM World Cup」を勝ち抜いたライダーは、新設されたスポーツバイク世界選手権(WorldSPB)に派遣。WorldSPBの次のステージとしてはスーパースポーツ世界選手権に育成シートを設定しており、その後はスーパーバイク世界選手権や、「BLU CRU」の最上位チームとしてMoto2に参戦する「BLU CRU Pramac Yamaha Moto2」を整備し、世界最高峰を目指すより明確な道筋が完成しています。

日本国内では、全日本ロードレース選手権に併催の「MFJカップ JP-SPORT選手権」で、「BLU CRU」活動として、若いライダーたちに新たな挑戦の機会を提供する「YAMAHA YZF-R3 スカラシップ」を実施します。なお、昨年のJP250インタークラスでチャンピオンに輝いた竹本倫太郎選手を今年、欧州に派遣。新たな環境でチャレンジを促していきます。

また全日本モトクロス選手権では、ファクトリーライダーのジェイ・ウィルソン選手が指導を行う、「YAMAHA BLU CRU RACING TEAM」を継続。このチームで成長を遂げ、昨年2年連続でIA2チャンピオンを獲得した中島漱也選手にはさらなる成長機会を提供すべく、オーストラリア選手権に派遣することを決定しました。同時に全日本では中島選手に続くライダーの育成を進め、将来、日本のモトクロス界を背負うトップライダーの継続的な輩出を目指します。

これらの「BLU CRU」活動はレース活動にとどまることなく、車両の開発や後進の指導など、モータースポーツを支え・拡げ、新しい価値を生み出す人材の育成も視野に入れています。

2026年ヤマハサポートライダー ※2026年2月10日現在

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リリース

ヤマハ発動機株式会社(2026年2月10日発行)

(バイクブロス・マガジンズ編集部)

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