「2025年レッドブル・エルズベルグロデオ・ハードエンデューロレース」に参戦したトライアンフ・ファクトリー・レーシング・エンデューロ・チームのジョニー・ウォーカーが6位で完走を果たした。完走率1%と言われる同レースに、ウォーカーは市販車ベースでほぼ標準仕様の新型「TF 250-E」で出場。4ストロークマシンにレース用パーツを数点追加したのみで、トラブルなく走り切るという結果を残した。
トライアンフモーターサイクルズジャパン株式会社(本社/東京都港区海岸 代表取締役社長/大貫陽介)は、トライアンフ・ファクトリー・レーシング・エンデューロ・チームのジョニー・ウォーカーが「世界で最も過酷なオフロードレース」の2025年レッドブル・エルズベルグロデオ・ハードエンデューロレースにて、トライアンフの新型のTF 250-Eで6位という素晴らしい成績を収め完走したことをお伝えします。
ウォーカーは完走率1%と言われるこのレースに、ほぼ標準仕様のTF 250-E 4ストロークマシンで参戦し、ハードエンデューロ界で最も経験豊富なライダーの一人としての実力を証明するだけでなく、世界で最も過酷なコースにおいてトライアンフの市販エンデューロマシンが持つ性能、耐久性、競争力を世界に知らしめました。
オーストリアのアイゼンエルツにある、アイアン・ジャイアントと呼ばれる鉱山に凱旋したウォーカーは、アイアン・ロード・プロローグと呼ばれる予選レースにおいて、自信に満ちた安定した走りで英国ライダーの活躍を印象づけ、7位でフィニッシュ。これにより、日曜日のメインイベントのスターティンググリッドのフロントローを確保しました。
決勝のヘアスクアンブルでは、500人のライダーが35kmのコースに挑み、4時間の時間制限内にフィニッシュラインに到達したのはわずか14人という過酷なレースで、ウォーカーは好スタートを切りました。序盤で急速にペースを上げ、3位まで浮上したウォーカーは、レースの大半を4位で走行。レース後半の過酷な登坂と容赦ない地形が選手たちに襲いかかる中、ジョニーは6位に後退しましたが、チェッカーフラッグまでそのポジションを維持し、ライダーとチーム双方にとって輝かしいフィニッシュを飾りました。
コース最難関と呼ばれる「カールズダイナー」を駆け抜けるウォーカー
ウォーカーの6位フィニッシュは、ノーマルエンジンのTF 250-EにXTRIG製トリプルクランプ、RENTHAL製ハンドルバー、HAAN WHEELSなどのレース用パーツを数点追加しただけで、ファクトリーサポートを受ける2ストロークマシンと対峙し、レースの大半を先頭集団で走り切ったことで彼が乗っていたバイクの性能をさらに際立たせることになりました。
このTF 250-Eは2025年のエルズベルグロデオ・ハードエンデューロレースを完走した唯一の4ストロークマシンとなり、ウォーカーとトライアンフはハードエンデューロデビュー戦で、このバイクがショールームから直接世界最難関のコースに挑戦し走破できることを証明しました。
ジョニー・ウォーカーは次のようにコメントしました
「素晴らしいレースでした!バイクは完璧で、一度もトラブルがありませんでした。発売直後でたった2週間しか乗っていないにもかかわらず、全く問題ありませんでした。」
「唯一変えたかったのはタイヤのムースです。何が起こるか分からなかったので少し硬めに設定してしまったが、特に雨後の木立のセクションでトラクションが不足し、不利な状況になりました。でも正直、これは本当に素晴らしい結果です。この過酷なエクストリームエンデューロに参戦し、4ストロークエンジンで最小限のアップグレードでトップ6に入賞できたことは、本当に嬉しくてたまらない。これはトライアンフTF 250-Eのポテンシャルを証明したと言えるでしょう。」
ポール・エドモンドソン ─ トライアンフ・ファクトリー・レーシング・エンデューロ・チームマネージャーは次のようにコメントしました
「エルズベルグロデオに参加するライダーとして、出場する選手達がアイアン・ジャイアントを制覇するために必要な努力と技術に、常に深い尊敬の念を抱いてきました。そのためジョニーと新しいバイクが、この極めて過酷なイベントでこんな素晴らしい結果を収めたことに心から感銘を受け、嬉しく思っています。TF 250-Eは、完全に市販車ベースのバイクでありながら、プロローグの2日間で優れたパフォーマンスを発揮し、最終的に非常に確かな結果を収めることができました。このチームに関わるすべての人々を心から祝福し、もちろんすべてのパートナーに感謝しています」
イアン・キンバー ─ トライアンフ・モーターサイクルズ グローバル・レーシング・プログラム責任者は次のようにコメントしました
「ジョニーが今日成し遂げたことは、まさに驚くべきものです。生産開始直後のバイクにレーシングパートナーのコンポーネントを追加し、世界一過酷なエンデューロレースを6位でフィニッシュし、レースの大半で表彰台を争ったことは、本当に素晴らしいことです。
当社の新型4ストロークバイクが、2ストロークマシンが支配するフィールドで競い合う姿は、そのポテンシャルを明確に示し、このバイクを購入したお客様が、自らレースで走らせることが出来ることを証明し、今日のレースから多くのことを学びました。
ジョニーが笑顔でフィニッシュした姿は本当に嬉しかったです。彼は今年、トライアンフでレースに挑み結果を出すために、非常に硬く強い決意を持っていました。また彼の活躍を早く見たいです!」
TF 250-Eは、比類ない低速域の機敏性と高速域での安心感あふれる安定性を最適なバランスで融合させたモデルで、競技レースやオフロード走行において優れた性能を発揮します。現在、トライアンフのモトクロスおよびエンデューロ正規販売店ネットワークで取り扱っており、1,156,000円からご購入いただけます。また、TF 450-Eも1,296,000円からご購入いただけます。
トライアンフが5度の世界チャンピオンであるイバン・セルバンテスと4度の世界エンデューロチャンピオンであるポール・エドモンドソンと密接に連携して開発されたTF 250-EとTF 450-Eは、俊敏性と強度を追求した独自の軽量アルミニウムシャーシを採用しています。新しいスパインフレーム設計は、あらゆる地形において卓越したハンドリングと安定性を実現します。
プレミアムブランドのコンポーネントを採用した両モデルは、最新のオフロード技術、ライダー中心のエルゴノミクスパッケージ、レースインスパイアードデザインを融合。スリムなボディワーク、トライアンフ・パフォーマンス・イエローのグラフィック、統合型LED照明が、スタートラインで目を引く大胆で攻撃的なデザインを演出します。
トライアンフの優れた品質と信頼性を基盤に、TF 250-EとTF 450-Eは、世界クラスのサポートを提供しています。これは、専門のディーラーネットワークと今後稼働する24時間365日の部品注文・供給システムによって支えられています。
トライアンフモーターサイクルズジャパン株式会社(2025年6月4日発行)
(バイクブロス・マガジンズ編集部)